老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

お囃子の稽古

2016-07-18 10:11:55 | 俳句
   🐢   臍に汗祭囃子の稽古かな

祗園句会のお世話をやっている方から、京都での句会の参加のお誘いを受けた。
父親代わりの兄が、いつ何時、病気の変化があるやもしれぬ状態になっている。
兄のことを考えると、自然に涙があふれ出る。
そんな状況であるので、今年の参加は控えさしていただいた。
毎年、結社では京都へ主宰をお迎えして、「祇園句会」がある。
もうすぐの「大文字句会」も年中行事になっているようである。
祗園祭りも大文字焼きも、見に行ったことはある。
でも何時か、句会に参加の祭り見物に行きたい。

何回か行った京都での句。
その時は祇園祭の何日か前。
祗園の老舗の旅館に泊まった。八坂神社に近く、神社の境内の能楽の舞台でお囃子の稽古をしていた。宿へ祭囃子の稽古の音が聞こえてくる。夕食を終えて見に行った。
俳句からは離れていた。頭に重しのない楽しい時であった。

その時のお囃子の稽古の姿を思いだした。
太鼓に楽譜があるのを知った。
子供が世話人であろうかに、かしこまって教えを受けていた。
しきりに汗を拭う。
Tシャツの裾からハンカチを入れて拭ってもいた。

そんな、何十年も前の一シーンの想い出が句になった。
俳句の材料はどこに落ちているのかわからない。

目をとじれば、コンチキチン、コンチキチンのお囃子が聞こえてくる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする