老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

さくら貝を拾いに

2017-03-11 23:01:26 | 俳句
   

良いお天気であったので、実に6~7年ぶりに、さくら貝を拾いに行った。
殿 が生きてゐた時はこの浜辺に連れて来た。
二人が一生懸命に貝を探している間、走り疲れて、砂浜の上に寝そべっていた。

             

30~40分も下ばかり向いて探したけれど、夫がやっと貝に小さな穴のあいたのを見つけたきり。
1センチ位であるが、辛抱よく探して見つけたので良しとしなくては。 (^_-)-☆

今日の海の色の美しいこと。
沖縄ほどではないけれど エナメルどグリーンをしている。

貝は貝寄せのように強い風が吹いた次の日だと、もっともっと波打ち際に打ち寄せられている。
昨日も風はきつかったのだが、、、、、。


     

沖を航海している ジャンボヘーリーが船笛を二度鳴らした。
船笛の 谺 を聞いたのは生まれて初めてのこと。
驚いた。船の鳴らす笛は何度も聞いているが、「谺」なんて。
島が多くあり、向うに見える岬のような場所は 源平合戦での折り 源氏方が舟をかくしていたと言われる、有名な 「舟隠し」
屋島と向いの庵治の入り組んだ 浦 になっているから、山が小さくても檀ノ浦と舟隠しの小山に「谺」をしたのであろう。

ジャンボヘーリの進路には漁船が何艘も見えたのであろう。
しばらくすると何隻かの舟とすれ違うのが見えた。


    🚢    船笛の浦に谺す磯遊

    🚢    砂浜に書きある卒業ちう文字

    🚢    檀ノ浦かつて戦場猪の檻

この辺り猪がおると言う。
猪の檻が砂浜に置いてある。
今日は猪に遭遇をしなくてよかった。

     

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山茱萸の花

2017-03-11 00:00:14 | 俳句
   

近所の畑に咲いている山朱萸の花。
中国、朝鮮半島が原産で、江戸時代に薬用植物として渡来をしたらしい。

    ⁂   黄昏に山茱萸の色まだ見ゆる   宮津昭彦

我が家のベランダからこの花が良く見える。
毎日、毎日、莟の頃から首を長くして咲く日を観察していた。
特別にすきなこともないし思いいれがあるわけでもない。
何故だろう。
坂道を登ってくると、黄色い色が烟って見える。
近づくといよいよ満開に近い。

この街に住んで10年が過ぎようとしている。
今日は電話は2件。
良い知らせと、悪い知らせ。

その前に図書館に行った。
いつも借りた本を読みながら、私の前にこの本を読んだ人はどんな人だろうと、ふと思ったりすることがある。感銘は受けたのだろうか?面白かっただろうかなどなど。
そして、今日は誰もまだ手にしていない、新刊書を借ることができた。
昔は本は買って読むのがあたりまえと思っていた。
新刊図書を開いた時の匂い、真っ新なページ、久しぶりに心のときめきと未知への期待を味わった。
古い本だって、期待はあるが、何だか質が違うのだ。
年金生活になると、手芸と、俳句以外の新刊書は買わない。
図書館で間にあわす。どうしても読みたい本は時間がたっても予約をしておく。
ちょっと寂しいことだ。

悪い知らせとは、貸しているマンションの住人が出て行くそうだ。
転勤シーズンだから、当たり前のことなのだけれど、晴天の霹靂とはオーバーだが、今年とは思っていなかった。
犬が亡くなって、ここに住む必要性云々とつい前日に考えていたけれど、余りにも急だったから、悪いこととして捉えてしまった。

目を覚まして、ベランダから、見る 山朱萸の花も今年が最後になるのか、次の住人を探してもらって、もう少しここに住むのか?悩む日が続きそうだ。


    🐕    山茱萸に一枚の葉もなかりけり

    🐕    山茱萸や母生きあれば今日百歳

    🐕    山茱萸を仰げば青空透けて見ゆ



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