老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

   サンシュウの実

2017-11-28 10:31:39 | 俳句

     

 この色づいた紅葉の葉をみただけで 「さんしゅう」 とすぐに解る人は少ないであろう。野良犬の餌をやりに行く途中に一本ある。
まったく常には気にもかけていなかった。木の下にこぼれている紅い実を見て、あれ枸杞の実だと、あらためて認識をした。

:  勘違いをしていた。この木はサンシュウ そしてサンシュウな葉は色づき 朱い実が成っていた。

      

     ☆     枸杞の実の人知れずこそ灯しをり    富安風生

 先人の句はほんとうに素晴らしい。
気ずかぬまま、やり過ごしていたこの枸杞の実の実写の言い得ている。

 黙って実をいただいた。
口にふくみ噛んでみる。茱萸より固い。茱萸の実と同じ味がする。ほんの少しの苦味と酢っぱさ。

「焼酎に漬けて、枸杞酒を作る方もいる。
乾燥させた実は枸杞子といい、食べると強壮剤になるそうである。」

 

     🍒    枸杞の実のこぼれ日向の匂ひして

     🍒    枸杞の実やはらからゆへに別の道

     🍒    あといくとせ生きむ枸杞の実摘みにけり

     🍒    浮寝して朝な朝なの湖の色  

     🍒    遠くゆく巨船枸杞の実摘みをれば

 

投句の締切が近い。作ってみた。所属している結社への熱も最近は冷めた。
というより、他に興味が移った。それがいい。平常心を保つことができる。

      

コメント
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