老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     鬱を跳ね飛ばせ

2017-11-02 18:16:50 | 俳句
       

お隣へ用事があって行く。
広い庭に 錦木 が目にも鮮やかに飛び込んでくる。
現在は 錦木紅葉。
他の紅葉に比べても、この紅色は軍を抜いている。

      ☆    錦木の仙骨となり父愛す     寺井谷子

 歳時記で句をみていて、この句に。
仙骨、、、そう、紅い葉が散ってしまうと、枝はまさに仙骨のようになる。
コルクのような感じで、手折れば ポキンと今にも折れそうである。それを仙骨と詠んだのかしら。
老父の骨と皮のような姿?華やかな人生を過ごしていた父を尊敬して愛しています、、、と私は解釈をした。
枯れてふゆの風に枝を晒ている錦木をそれでも、父はこの木を愛でている。??

          

 今日、仕上がったばかりの、割烹着兼or家庭着を着ていた。
鬼の居ぬ間の洗濯、、、夫の留守中にせっせと余った時間で、これを縫った。
夫が根を詰めて、お裁縫をしていると、
「疲れる、肩が凝る、、、ぞ」と、いつも注意と心配をされる。

お隣へ来合わせた、奥さんとと世間話、、、
「綺麗な服。又 自分で縫ったの?」
「そう。アハハ ハハ、この生地代 いくらしたと思う?」
「、、、、、。、、、、、」
「この生地 500円よ」
「エ、エエエ」
安く買った。ワゴンの中から見つけ出した生地である。
木綿50% ウール50% の黒色の生地。
私でなくとも、お買い得の生地。
手触りも良く、張もあり、暑くなく寒くない今の季節にもってこいの素材である。
捨てる他の洋服から取っていた、朱いボタンをアクセンにつけた。


「ネーネー 私も欲しい!」
と陽気な奥さんにおねだりされた。
「よし、縫ってあげる。」
「袖口は ゴムを入れて。ポケットはスマホを入れるから、深くして」
とご注文。同じ 生地はないけれど、生地の在庫には困らない。
洗濯がきいて、暖かく 動きの楽な服を作ってあげよう、、、、 と。

しりとり俳句から

      🍒    麓より球児の声や蜜柑山     (蜜柑)

      🍒    石仏に誰がたむけた吾亦紅    (仏)

      🍒    病窓に水鳥の仔細見てをりぬ    (水)

      🍒    仏前に祀る秋果や母笑まふ    (果)

歌仙も駄目。ネット投句も駄目。
お裁縫と猫としりとりに癒される。

      🍒     小春日や猫と手芸としりとり俳句
アハハ、オホホ こりゃ当分駄目だ。
コメント
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