老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

 元気に感謝  俳句でしりとり

2015-06-16 06:56:21 | 俳句


昨日 医大へ。難病指定の継続申請に。
私の病気は、全く、治療法がなく 人数も日本ではごく少数らしい。
 医大の構内にある美容院で髪を切る。 始めたブログにはまって、美容院に行く暇がなっかたのが本当のところ。店の欄の花が美しかった。

   ☆   秀でたる詞の花はこれや欄   宗因

   ★   夜の欄香にかくれてや花白し    蕪村

   ☆   人賤く欄の価を論じけり   一茶

   ★   病室に指し込む夕日欄の花   田中信夫

 一茶の句。いつの時代も マネーか。値段を聞いて 判断する。学歴と会社を聞いて、人格判断する。一茶の面目躍如と言った社会批判。
 田中さんのこの句を読んで 訳も分からぬ涙が出た。病気で入院した日々のことが走馬灯のようにほんの一瞬駆け巡った。


 有難いことに 姫 がすこぶる元気。
私がパソコンを打っていると邪魔ばかりする。遊んでくれないから、退屈なんだろう。パソコンの上で寝てしまった。

昨日のしりとり俳句
     十薬の匂ふ実家に似た構     前の人がメッセージ で終える。「じ」に繋ぐ
     うはばみは蜥蜴に化けて生身魂   月見草 の「う」 
     蹲に苔青青とあれるかな      買いし夏 の「つ」
     
     人おぢをせぬ札所寺の四十雀    前の人の十七 文字の中の「十」から
     緑陰に掛け声あげて出てゆけり    「掛」を使う
     お花畠記憶の扉ひらきゆく      「花」を使う
     麦藁帽子ぬげばかはらぬ爺の顔    「帽子」を使う
     べランダにパン屑朝の始まりぬ    「朝」 を使う
     老鶯の聞けとばかりに長鳴ける    「聞」 を使う
     尺取の何から逃げてゐるのかな    「取」 を使う
     短夜や門扉あけをり午前様      「門」 を使う   
     
 昨日はこんなとkら。これから推敲して、箸にも棒にもならぬなはどんどん捨てて
何句、残せるだろう。自選で全没となるかも。

     オソマツ







     













  
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藍染の浴衣縫ふ****

2015-06-15 06:40:51 | 俳句

    ★  藍染の浴衣縫ふ指藍匂ふ   岩井浜子

    ☆  藍の香の鋏にうつる浴衣裁つ

    ★  野ぼたんの古代紫着てみたく



梅雨寒が続いていたので、少し厚手の木綿の服を手ばなせなっかた。
母が普段に着ていた木綿の着物を潰してリメイクした。日に焼けて、色が薄くなっていたり
穴があったり生地が薄くなって傷んでいるところは捨てた。元が厚手の布で全体にしっかりしていたから、私なりには、凄く気にいった服が作れた。



    ★  縫初の帽子大きく仕上がりぬ   谷口とよ

 まったく。よく帽子を縫う私も同じ型紙を使い同じように縫うのだが、材料が違うと大きくなったり小さくなったりする。

    ☆  縫初や産みの支度の白きもの   長谷川智弥子

 新しい 誕生を待つ。白いおくるみや、下着。掌にのせると小さく小さく思わず頬ずりしたくなる赤ちゃんの諸々の物。新しい年を迎えて初めて縫うものが赤ん坊の物だと喜びもひとしおだと思える。


      


 残つた布で 袋を縫う。買物の時 お財布をいれたり鍵を入れると丁度よい。袋の裏側には
吟行手帳と筆記用具を入れれるポケッを付けた。


    昨日のしりとり俳句
   🐈   山霧にあぢさゐの鞠小さく濃く

  🐈   目をこらし猫の見てをる夏越しかな

  🐈   謹呈の句集に紙魚のあとありぬ

  🐈   浴衣着て待ちぬ今さら言い訳は  

            







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枇杷  なでしこジャパン

2015-06-14 08:08:36 | 俳句

      🐢  袋かけ手伝いし枇杷届きけり


       

ナデシコジャパンが勝ちました。 日本の女性 あらゆる方面で強くなりました。
決勝進出 一位で 頑張って!

       

 

   ★   枇杷の実の二つ眠れる葉陰かな   神蛇広

 単純化と季語偏重。  理屈抜きの自然詠。木を仰ぐと、これから育ってゆこうとす



お隣が、枇杷を下さる。今年は不作で、少ししか実らなかったと。果実は、生り年と不作の年を繰り返す。今年は、不作の方の年らしい。 いつも いつも 初成りの野菜や、果実 有り難うございます。

           
     

  昨日のしりとり俳句
    🐸   河鹿笛水面をすべりすべりくる

    🐸   置き手紙きれいな文字よさくらんぼ

    🐸   念づれば母に逢えるか時計草
 
    🐸   道の辺のお地蔵へ茱萸供へ

          オソマツ
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あぢさい の タペストリー

2015-06-13 23:41:01 | 俳句

      🐢   武家門に表札三つ七変化

この句は俳句を始めて一年くらい。
最初の俳句の師に連れられて、「白漁火」なる結社の松江の俳句大会へ行った。
全国から三百人ほどの誌友が集まっていた。
その大会の吟行句で特選に選らばれた、想い出深い句である。
まぐれ、まさか?
松江の武家屋敷を吟行した時、嘱目の句である。



 紫陽花をイメージして作った タペストリー。
段染めの生地を手芸店で見つけた時 この色目の布達をピースにして繋ぎ合すと あぢさいの花の の感じが出ると思った。
あまり大きな 壁がないので、縦、横 60センチの正方形にした。
手芸店では、同じ素材の色違いをあるだけ買った。5種類だったかな。

   

花の真ん中にはビーズを刺した。これで あじさいのイメージが増したように思えた。
自分の頭の中で考えていたとうりに仕上がり、小品ながら気にいったタペストリーが出来た。

   ☆   紫陽花や白よりいでし浅みどり   渡辺水巴

   
 今 どこへ行って紫陽花の花盛り、、、、私の一番好きな季節。
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手しごとだ~い好き

2015-06-13 07:32:09 | 俳句
   

 手芸は楽しい。ちくちくと布を針でさしている時は、そのことに没頭していて、無心にちかい状態だ。音楽を聴いたり、ラジオをきいたりしているが、聞き流し。
パッチワークの本を買って、その中に作りたい作品があれば、自分の手持ちの布と足らないの布を店で見つけて揃え 作品にとりかかる。
骨董市で気にいったり、手芸店で好きな 布を見て、ただ手元に置いておきたいと、買う場合がある。そんな布を沢山 溜こんでいる。私にとって、宝ものだけど、夫から見ると ただの汚い古布にしか見えないだろう。そんな布を旅先などでみつけると、ああこんな物を作ってみたいと、完成した作品が目に浮かぶ場合もある。

💛   飛行船に帽子を振つて大夏野   


このタペストリーは 横40センチ 縦35センチ  小さい作品。狭い廊下や階段の壁にもってむき。リホームをして、和風になった部屋には飾る所が無い。
湖に立っている少女の夏の想いを ちくちく縫ってみた。

    
   ★   みずうみにひかりをゆだね避暑期去る   飯田龍太

にぎわっていた避暑地が静かになってゆく。残された湖よ、君に光も自然の恵みをかえす。。
なんてことかな。

    ☆ある時は独りぼっちに避暑の宿   高浜虚子

   ★   そばかすの少女駆け行く夏野かな   辻享子
   ☆   夏野行く髪の中まで風満たし   千手和子
   ★   昨日より今日を大事に夏野ゆく   久木原みよこ
 
読んで素直に心に沁みる。どこかで、いつか見た景だ。

   ☆   鳥影を眩しみ立てる夏野かな   大串章

一瞬よぎった鳥の影、心に秘めているものが ふっと浮かんで消えた。目の前には夏野が広がっている。眩しい。手びさしをのけて 夏野に向かうと気が晴れ晴れとしてゆき、今 私はここに立つている。人生を謳歌(少しオーバーか)しています。


    昨日のしりとり俳句
   🏡   夕焼雲街騒ふつと消えるとき
   
   🏡   片陰を自転車降りく坂の町
   
   🏡   ためらつてゐる投函や夕焼雲
   
   🏡   夕立くる込み合う切符売場かな


         








 



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