老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

夏風邪

2015-07-26 11:37:18 | 俳句


  どうも体の調子が悪い。安静にしていたが、ぬるめの番茶を飲んでも胃が痛く、腹がごろごろ音をたて痛くなる。夜中に調子が悪くなって、胃痙攣のような痛みがきても困るし。いまも時々痛みが胃と腹に指し込む。土曜日も5時、診療は午前で終わっている。、、、が。
電話をかけて、診てくれないか頼む。すぐ来てくださいとの返事。
いつも待合室は満員で、椅子に座れないこともある病院が、深閑とし人ひとりもいない。

夏の風邪がお腹にきているらしい。家で計つてはいなかった熱もある。
この症状で、今日も4~5人来ましたよと先生が言う。大学からのアルバイトの先生。
丁寧に診て下さる。
冷たい物が喉ごしが良いので、飲んだり食べたりしていた。風邪もさること、暴飲暴食が、ひびいている。



 姫 が、いつもの私でないことに気が付いている。椅子に座っている私を見上げて「ニヤー」と声をかける。膝の上にきて片手を私の胸に置きねっむてしまうのだが、今日はそれをしない。
夜、簡易ベッドで寝ている私のすぐ下でいる。私がぶらんと手をベットから垂らすと、すかさず指を舐める。
 姫 「お利口、お利口」と声をかけてやる。2日前は、枕を並べて寝て、姫 が吐いたのも知らずいた。一時も離れず、何時もだとベットに来るはずだ。
今朝は私が目を覚ます気配に気が付いたらしく、ベットの下へきて「ニャーー、ニャー」と声をかけた。



リクライニングの椅子は私の専用。私がいない時は 姫 もこの椅子が好き。空席だといつも 姫 が占領をしている。私が座ろうと思い 「姫 お母さんがそこ どいて」と言うと、すごすごと椅子から降りる。
背もたれを倒して、テレビを観たり、新聞を読む。いつの間にか、私のお腹の上に乗り、ごろごろと 喉を鳴らし寝ている。
子供だった頃は新聞を爪でひっかいたり、噛んだりしていたが、いつからかそれをやらなくなった。
今日は新聞を読んでいても、下から、私を見上げるだけ。「ニャーーー」と言うだけ。

夫の傍に行き、餌が無い、少し外に出たい、と「ニャーニャー」おねだりしている。夫も、まんざらではないらしく「オーオー」と 姫 に応えている。



    菩提樹の天辺に群れ夏の蝶   葉






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朝ぐもり

2015-07-25 10:17:45 | 俳句
        
     ☆   甕はその重みに坐り朝曇    村越化石



 庵治の公園から見える大島。手を伸ばせばすぐ届きそうな近くの島。大島はハンセン病の方を隔離していた、{大島青松園}のある、悲しい歴史を持つ島だ。
この公園から大島行きの連絡船が出ている。医療従事者の通勤や、島にいる患者さんの家族がお見舞いに訪れた時に乗り降りする、小さな港がある。
患者さん達はこの港で船に乗り、一生涯、この港に帰って来れなかったと思われる。
 村越化石さんも、ハンセン病の元患者で、闘病をしながら、70年以上にわたり句作を続けた。
群馬県草津町の、国立ハンセン療養所「栗生楽泉園」で91才の生涯を終えた。



    ☆   ふと覚めし雪夜一生見えにけり   村越化石

    ☆   生ひ立ちは誰も健やか龍の玉

    ☆   世の端のその端に住み柿吊るす

    ☆   冬ごもり見えざるものを見て暮らす

    ☆   除夜の湯に肌触れあへり生くるべし




 昨日から、からだの調子がおかしい。身体がだるい。海の底へ引きずり込まれそう。
今朝テレビを観ていると、熱中症のこを言っていた。すべて当てはまる。家にいても年寄は熱中症にかかる。この頃、汗が出なくなった。今日はゆっくり、安静に。

窓から海を見る。何時も見える小豆島も曇って霞んでいる。蝉の声だけは煩い。

 村越化石さんのことを思えば、これくらい我慢、我慢。  
    
    🐰  機織機動きそめたる朝ぐもり    

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色褪せた パッチワークの腹掛け

2015-07-24 10:24:04 | 俳句

  🐇   まなかいに雀落ちくる暑さかな

     


朝から蝉の声がうるさい。夕べ、私は爆睡していて、姫 が、敷いているカバーに食べた物を吐いたのに気が付かなっかた。
食べたものを吐くのは、猫の習性だから驚かないのだが、自分の枕もとに吐いているのに気付かぬ、私の爆睡ぶりが恥ずかしく、悲しい。
敷きカバーでなく、本来は上カバーなのだが、階下に 姫 の為に寝ているものだからて、とりあえず敷いていた。洗って干していると、 姫  がそろそろと私がベランダにいるものだから、安心して出て来る。お日様に当たって、くる病の予防をするのも猫の本能らしい。賢い。私が、 姫 を守ってくれると信じている。ギャング猫が来てもおっぱらってくれるのも知っている。




この、カバーは、パッチワークを習い始めた頃作った。スーちゃんが好きで、これはスーちゃんの稽古。もう20年にはなるだろう。横150センチ、立て200センチくらい。
孫でも生まれると、お昼寝に役にたつかなと、せっせと縫うたがそれは叶わなっかた。

 膝掛けとか、自分の昼寝の時に多いに役立つ。何度も洗って日に干したから、最初の頃の鮮やかな色は薄れてしまった。縫い目が曲がっていたり 荒かったり稚拙さが目立つ。

今 蝉しぐれの中 ほととぎすが一声。続いて鳴くこと思ったがそれっきり。
暑い一日の始まり。


     
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どら猫に右往左往

2015-07-23 11:03:27 | 俳句

    ☆   どろぼう猫の眼と睨みあつてる自分であつた   尾崎放哉



姫は医者へ連れて行かなくてすんだ。
食欲旺盛。一日、死んだようになって、何も食べなかった分、取り返すように、食べるは、食べるは、私としては一と安心。
 階下で布団を敷いて寝る。餌は、キッチンに置いてあるし、猫トイレも一階に用意した。
私が、二階で寝ると、後を追って、二階まで来る。階段の上り下りが、辛いと思ってのことだ。
今朝は、又ギャングが来たらしい。塀の上に並べていたペットボトルが、2~3本庭に落ちていた。いやな猫。困った猫。どう形容しようか、とにかく、どら、ギャング、、て言うところか。



 三里に灸をすえている 。かの芭蕉翁も、奥の細道の旅立ちの折りは、三里に灸をすうるより。。。。。。。。と書き出している三里の灸である。
冷えた足に良く効く。近頃は、(千年灸)なる、もぐさが台に乗った、じわじわと効く痛みの無い灸が売り出されていて、これが簡単で良い。
姫 は灸の煙が嫌いで、私が灸をすえだすと、いつの間にか居なくなる。
梅雨が明けてから 蝉が鳴きだした。今日で5日目。凄まじい蝉時雨だ。

   蝉しぐれ玉音放送ふと思ふ   オソマツ
   夏灸や目で追う煙のゆくえかな


しり取り俳句から
      夏の星旅の鞄を用意して
      間違いの電話気になる端居かな


         オソマツ

     
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ギャング猫

2015-07-22 10:48:11 | 俳句


 姫 が又襲われた。
2ケ月くらい前、庭でいる時、お隣の猫に襲われて瀕死の状態になった。どこかの野良と、思っていたのだが、どうも、すぐの隣の飼い猫らしい。

 昨日の朝5時ごろ、寝ている私のベットに来て、顔にキスの連続。

姫 にお腹が空いた時とか、窓を開けて欲しい時は キス をするよう、ことあるごとに教えた。
私にキスをした時 餌のお皿を見ると、皿が空っぽになっている。
「 姫 まんま ほしいん?」
「ニヤーン」
会話成立。 姫 が餌を置いている場所に先導。

「ニャーニャー」
と胸に来てキス。
「何」
玄関に先導。玄関の扉を開けると、指定の場所に行き、外を通る人を見ている。

 昨日の朝も、キス キス。 姫 に付いて行くと、窓を開けてくれと言う仕草。
寝室の隣の窓を開けてやる。ベランダに出て行ったのを見て、私はベッドの戻り又眠りに、、、。
6時頃、夫がベットから、とび降りて大きな声で何やら叫びながら窓から出て行った。
何ごとが起こったのか、私も目が覚める。
「姫 の悲鳴が聞こえたので、ベランダを見ると、姫 がやられている。」
咄嗟に気が付いた夫の、これも悲鳴に近い声。
ベランダには 姫 の抜けた毛が散乱している。
姫 はぐったりして起き上がることも出来ない。足から、血が出ている。

2階のベランダだ。不法侵入もいいとこ。人間だったら、警察に。。。
庭で喧嘩をしてからは、デッキと私達を従えてしか庭に降りることもしなくなっていた。
スカートをひぱって
「ちょとちょと母さん、、、ニャーニャー」
と言うおねだり。退屈していると思い、抱いて外を少し歩いてやる。
過保護だと思うが、ギャング猫に襲われてからは、まことに気弱になっていた。
まさか、それが、2階にまで、どうやって登って来たかしれないが、夫も私も 姫 も、2階は安全な場所だと思っていたのに。



姫に 触ろうとすると蚊がなくような小さな声で
「ニ~~ヤ~~」
びっこをひいてお仏壇の後ろに隠れてしまった。出てこない。2階に 姫 のトイレがあるから、急きょ 1階にもトイレをつくる。
お仏壇の後ろから、這って出て来た。骨折しているかも知れないから、医者に行こうと抱こうとすると、触れるだけで悲鳴をあげる。どうしょう、おろおろ。血が出ているところには、夫と二人がかりで、止血剤と傷薬を長い毛の上から塗る。いやがって、噛みつきにくる。姫 としては、そっとしておいてと、這って、納戸に入ってしまった。色々、使わないガラクタを積んでいて、隠れるのに、納戸の中が好きな 姫。

今朝は 一番に動物病院に連れて行く と予定をたてていたのだが、そろそろと歩き、餌の皿の前に行き、後ろを振り返り、私を見上げて
「ニャーーニヤー」
「姫 まんま」
「ニャー アアー」
とりあえず、お腹が空いたことは、少し元気を取り戻したみたい。

ギャング猫め。許さないぞ。今度、家に来たら 水 ぶっかけてやるから。  ああ腹が立つ。庭ならまだしも、2階まで来て悪さをするとは、、、、、、
様子を見て病院へ。

 毎日の生活ではいつなんどき、何が起こるかも知れない。 姫 にとってはえらい災難だった。


      石橋をはさみ二艘の藻刈り舟   オソマツ

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