老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

、、、、 ころんと秋深し

2017-11-22 07:41:51 | 俳句

    ☆     下駄の音ころんとひとつ秋深し   富安風生

 秋深しが秋の季語。秋闌ける、深秋、秋深む、秋さぶなども同意の季語です。
すべてのものが冬へ移ろうとする晩秋の静けさを言います。1年の中でも最も自然の気配が身に沁みて感じられるひと時ですね。深秋はもう秋が終わろうとする気配。見るもの聞くものすべてがはかなく、哀切の情けが胸に湧きだすようです。
この句は、そのようなはかない深秋のころに、突然に下駄の音がひとつころんとして、ああもう秋が終わるのだ、と作者は詠っています。
     ( 深秋会 日めくり俳句 )  より

 この句を見つけた。
私は最近、しり取り俳句で 「 投函の音のことんと秋深む 」と作って投稿をした。
(投函)の言葉を繋いだ、しり取り俳句を。
風生さんの句を見つけて嬉しくなった。「類想」とは?おそれおおいが、ポストにポトンと封書が落ちた音を聞いて、ああ、、秋も深まった、この手紙は私の手を離れるともう私の物では無くなるという想いが秋深むという季語に結びついた。
同じような思いを感じたことで、嬉しくなったのである。
もちろん風生さんの句にこんなのがあるとは知らずに、ネット句会に投句をして没にはなったけれど、よいではないか、、だろう ことんとした音に過ぎ行く秋を感じたのであるから。 

 

      

 公園の池に秋の光が射していた。
鯉が餌をくれる人に気づいて近づいて群れていた。紅葉鯛ならぬ紅葉鯉であった。

     🍒    散紅葉ごとく水面の錦鯉       

 

 

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   いつまで元気で。。。

2017-11-21 10:05:27 | 俳句

     

 玄関の扉を開けると正面に見える小豆島と海の景色。
昨日の寒さに比べて、今日は暖かい冬日和。
私の好きな、この景はいつまで見る事ができるのかなぞという思いが、ふーと頭を掠める。
夫の日課の散歩が終わると、私の運動用?の靴を買いにゆくことになっている。
歩くのがひと苦労である。足に負担をかけない靴を専門店に行って見つけようと考えている。

       

 昨日、遠来の友人が遊びに来てくれた。
その時に手土産が YOROIzAKA なる パテイシエ が作ったクッキー。
田舎に住んでいる私にとっては初めてのお菓子である。
都会に住んでいる人からすれば アハハーのひと声であろうけれど。
珍しかったので嬉しかった。
  (中身はただのクッキー だった)

 友人のと会話。
彼女も膝小僧が痛いらしい。医者からこのままにしておれば、歩けなくなるといわれたそうである。家に自転車をこぐような機械を据え付けて、足裏と膝に負担をかけぬ運動をしているらしい。
我が家にも、健康器具は3~4ある。
買ったものの、使わずにいるものばかり。効果があらわれないから、そのまま置きっぱなし。機械は最後に頼るとして。

車椅子に乗っている自分を想像してしまった。
この景色、階段を使わななくてはならぬ家での生活を思うと、この海の見える家での生活の先が思いやられての嘆きになる。
元気げいたい。切に思う。

     🍒    室の花友遠方より来たりけり

     

     

 

 

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  毎日生き恥をさらして

2017-11-20 11:49:45 | 俳句

   

 もう二十年近く栗林公園に機会があれば足を運んでいる。
それなのに紅葉のシーズンにこの紅葉の径に来たのは初めてである。
昨日は、白い鴨を見た後はまっしぐらにこの径へ来た。
まだ少し早いかも知れぬが、薄い緑の残った楓が色ずきはじめていた。コントラストが、これはこれで美しかった。
公園では初めての紅葉。
今年こそは思いが叶った。いつもは鴨の池で時間をつぶすと帰っていたのである。

    

 公園の池を巡る和舟。昔の殿さまもこうやって紅葉を鑑賞し月を愛でたに違いない。
池の中の小さな島の紅葉は躑躅である。
昨日は日曜日とあって、観光客も多く、舟が池の中ですれ違う光景もあった。
いつでも乗りたい時に乗れると思っているから、今だに乗ったことが無い。
舟に乗ったお客さんが手を振れば、振りかえしたはいる。おもてなしを少しと、、、

 毎日、書くことも無いのに生き恥をさらすようにブログに載せる。
つまらない日記風の写真を載せて支離滅裂な文章を、飽きもせずに、、、、
老の生きがいと自分では思っているのだが、恥を晒しているのも確か。
明日から止めるか?
きっと書くだろう。暇潰しに    ( ;_; )/~~~

     🍒    紅葉狩る舟に手を振返しけり

     🍒    ひとところ紅葉に染まる深淵かな

     🍒    紅葉狩足の痛みを忘じをり

               

 

 

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    白い鴨

2017-11-19 20:38:58 | 俳句

    

 昨夜テレビを観ていると、栗林公園に白い鴨が飛来していてるというニュース。
好奇心旺盛の私は早速栗林公園に行く。

 

 公園の紅葉は始まったばかり。
例年に比べて、鴨の数もまだ少ない。
薄く紅葉した樹々の間から鴨が見える。

 

 この白い鴨は突然変異らしい。近くで観察をした、専門家によれば、この鴨は雄で、お尻の近くは薄い茶色らしい。
遠くから見ると真っ白に見える。
陸に上がると、まるで遠目には アヒル に見えた。

いつもに増してカメラマンが多い。
今日は木枯らしのような風が吹き、池の傍でカメラを構えていると、足元から冷えが上ってくる。

頑張ってもう少し増しな写真を撮ればよかったけれど、いつものように、夫が茶店で待ってくれている。
吹きさらしの茶店の前の床几も寒かろうと、そこそこに池の傍から、退散をする。

         

 普通の雄鴨も並べると、違いが一目瞭然である。
これからも再々栗林公園を訪れるけれど、来年の春まで居て欲しい。

     🍒     痛みたる足を庇へる雁の声

     🍒     その中に真白き鴨や鴨の陣

     🍒     衆目の中を悠々白き鴨

 

 

 

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    やっと縫えた

2017-11-18 16:11:00 | 俳句

 朝晩はストーブを焚き始めた。
この家は寒い。夏は涼しくて良いが、海からの風を受けて冬は寒い。
二階の部屋は日中は暖かい。
パソコンを打ったりお裁縫をするのには問題が無い。
階下の寒さに 割烹着を厚めの生地で縫った。やっと4~5日も、かかって仕上げた。

       

 ジャージーで着ぶくれをしても、大丈夫。ゆとりがたっぷり。そして暖かい。

この家の寒さを嘆く前に、山荘と思うことにした。海辺の家でもよい。
そう考えると去年より楽しい家になりそう。どんどんストーブを焚いて暖かく過ごせばよいと発想の転換をしたら、、と気づいた。
昨日はストーブの上にお鍋を置いて 黒豆 を炊いた。美味しくできた。

 俳句は新しい発見が無い。
痛みをおしてダム湖の散策をして、一句だけ拾うことができた。ネット句会で通る。
最近は、一生懸命取り組んでも、自分が見えてきて、嬉しさ半分、どうってことないと、開き直り半分。この調子で楽しめばよいと、悟りそれとも達観の境地。

 

しりとり俳句から。

    🍒     書き出しの文眠り初む山の容    (文)

    🍒     冬枯の野吟遊詩人去つてゆく    (吟遊詩人)

    🍒    冬薔薇一片開き初めにけり    (薔薇)

    🍒    焼芋や迷い込んだる袋小路     (焼芋)

 

        

 

   

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