老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

    花が終わって日常が戻る

2019-04-22 23:31:04 | 俳句

    

久しぶりの近所の散歩。

藤の花に大きな蜂が来ていた。

すずめ蜂ではないがかなり大きい蜂だ。

 

昨日は樹齢300年の藤を見てきた。房は長いが咲き始めたばかりでも、色はもう褪せているとしか思えぬ。

無理に人間のエゴで晩年をそっとしていて欲しいのに、そら肥料だ手入れだ、、と無理じいされていないか。少し哀れを感じさせられた。藤の花に同情をしたのだ。

今日の藤の花。若くて新鮮な瑞々しさがあった。

 

 

 

遠くに白い山藤が咲いている。

大きな樹だろう。これも樹齢何百年か?房は短い。

桜、桜と呆けたように忙しく花めぐりをした。

来年を待たな桜は咲かない。行きたくて行かれず見落とした桜が沢山。

車で行って車で帰った。歩くのが少し足りなかったか、今日は足が重く、いつもの屋島の麓を氏神さまにゆくのがやっとだった。

 

     

 

歩けば、新しい発見。

矢車草が更地にいっぱい咲いている。その向うに屋島嶺が。こんな景色、最高だ。

 

俳句なぞ考えずに、ただ歩くと真に楽しい。

 

          

 

白い茨に似た薔薇の花?が何かの木に巻き付いて咲いている。あるお宅の玄関前だ。近寄って見れないのが残念!

 

今日の気温は28度もあったと聞く。暑かったはずだ。ブラウス一枚で、涼しくなる4時を待ってでかけたのは正解だった。

 

     🍏     古くなるジーパン親し矢車草

 

     

 

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      お遍路さん

2019-04-21 11:33:06 | 俳句

窓の下をお遍路さんが屋島寺を目指して登って行く。

窓ふきをしていて、カッ カッ カッ、、と力強い音がするので、窓の下を見ると、男性のお遍路さんだ。

    

            杖のリズム確と遍路の発ちにけり

 

元気だ。

 

     

 

長尾寺で出会ったお遍路さん。

車で回っているけれど、時々恐い目にあうことがあるから、愛犬をボデーガードにしていると言う。

 

           接待を拒む遍路になりきれず

 

この女性のお遍路さんではないけれど、色々なお遍路さんがいる。

お接待に些少の物を包んで、「お好きな、ジュースでもどうぞ」と差し出すと

「結構です。」と怒ったように、そっぽを向かれた。上から目線の人に。

失礼な事をした。

 

私も俄か遍路で行くことがある。飴玉を三つ、紙の袋に入れて下さる。有難くいただく。近隣のそこから来ていても、接待をして下さる心に添って、何も云わず受け取ることにしている。

千差万別、金持遍路も行き倒れになっても良いとナケナシの物を持って歩いているお遍路さんもいる。

お大師さんは区別をしないで、皆さんに寄り添い「同行二人」である。

一番に印象に残っているお遍路さんは、、、

> 今、空港について一番札所の霊山寺に着きました。東北の大震災にあい、家は流され息子も流され、やっと会社を定年になり待ち望んでいたお四国へ、お遍路に来ることができました。。。 その時、お接待をさせてもらいながら聞いた話である。

お接待をすると、首と手を振って断る仕草。 

お接待は遠慮しなくていいんですよ。お接待を断る初めてのお遍路旅の方に、長い道中でこれからは接待づくめですよ。断らないで疲れたら休ませてもらう、お茶を勧められれば縁側に座る、そんな繰り返しですよ。お接待は施しではなく、同情でもなく、子供の頃から身に付いたお遍路さんに対する自然な親切心のなりゆきですから。

初めてこれから遍路に発ちますから、何も知らなくて、有り難うございます。遍路の装束はどうすればいいんでしょうか?と問われ、ここは一番さんですから、参拝をする前に全てを整えてくれる売店が「そら あすこに」と教えてあげたことがあった。

 

遍路道を車で走っていて、疲れているお遍路だんに声をかけることも。

「遍路寺の方向にゆくのですが、お乗りになりますか?」

「有り難うございます。暑くてへとへとで困っておました」  と乗ってくる。

「有り難うございます。歩けるところまで歩きます、ご親切に」   徒遍路の信念を貫く。足が縺れていても。

様々だ。接待のタイミングと押し付けは禁物である。たかが接待、されど接待、考えさせられながら、お遍路さんを見送るのである。

 

          瓢木の花に故郷恋ふ遍路

 

白峰を降りて来たお遍路さんと 瓢木を仰いだ。私は瓢木は初めてだった。隣に立つお遍路さんが大きな太い幹を撫でながら、懐かしいとつぶやいた。 子供の頃 「ひょんの笛」を鳴らしたことがあったのかも。

 

今日はこれから、藤の花を見て、久ぶりに香川県で一番大きい、瓢木を見に行くつもり。

 

      

 

 

      

     

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      桜実となる

2019-04-19 21:00:22 | 俳句

 

       

桜が実となっていた。早や、、と言う思い。

犬友のお家を通りかかると目に入った。

 

           主のゐぬ犬小屋桜実となりぬ

 

 

広い庭にはブランコ。犬の小屋も。向うにいつも私が散歩をしていた池の堤が見える。

 

            子育を終え鞦韆の寂び寂びと

       

 

      

以前は二匹の犬がいた。犬の代わりにぬいぐるみの犬がいるようだ。

 

          犬連れて嫁いでゆきぬ花は実に

 

 

先日は写真を失敗してしまった、林檎の花も満開だ。

秋になると、ゴルフボールくらいの大きさになる。姫りんごである。

 

            花林檎うぶ毛指もて梳る

 

 

 

            

 

殿を見付けると、ここの奥さんが「殿ちゃん、殿ちゃん、、、」と声をかけてくれた。殿はこれ以上振れないように尻尾を左右に振って奥さんに跳びついてゆく。それも、もう五年も前になるなだ。あの頃に比べると、この姫林檎の木も大きくなったと思う。    

 

            七人の小人初蝶は右左            

 

              

 

この家のガーデニングは旦那さまが主になってやっている。

色々なガーデングッズは旦那さんの趣味が生かされているみたい、、、といつも楽しく覗いて通る。

 

            林檎咲く故郷に一日憩ひけり

            春日傘かしげ選挙カーやりすごす

 

   

          

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新川の散策

2019-04-18 15:36:11 | 俳句

     

買物に行ったが、歩き足りぬから、遠回りをして新川の土手を歩いた。

新川は、高松市の東部にある川で、河口で春日川と合流し、干潮時には広い干潟ができる。

歩きながら川面を見る。 ここから海までは300メートルくらい? 干潟には水鳥が集まっていた。パソコンで調べると、春は「チョウシャクシギ」が見えると書いてあった。

最初は白い鳥を白鷺と思いながら見ていたが、首は長いけれど、いつも見慣れている白鷺とは違う。小さいのだ。ひょっとすると 「チョウシャクシギかも?」

中州には菜の花が咲き川岸にはヨシの原っぱ。黒いのは カワウ かな。汀には鳩までいる。鴎も混じっているようだ。

 

 

     

 

私のブログは終活に入った人生の忘備録兼日記みたいなもの。

新川は私の散歩のテリトリーに新しく、昨日加わったコースだ。見た事と感じて、それを一句に詠みさえすれば、説明とか深い勉強はしようと思わない。 正直にはそのような力は無いのだ。読み流してよ!昨日の散歩のつれずれは。

ブログを読んで、屋島へ行ってみようか?とは思う人は絶対に無いし。

 

新川に架っている橋は、しきりに車が走る。交通量が多い。(朝のラジオの渋滞状況の説明で、高松市内方面へ2~3キロ混雑ぶりが知らされる) 自分も、いつも車で走っているから、この干潟に鳥が群ているのには気がつかなかった。

良い散歩道を見つけたものだ。

新川大橋には、那須与一の像が。

 

      

 

道の向いには 平家の女御が小舟に乗り、扇の的を舳先に立てている像が。

 

      

 

こんな像が橋の欄干にあったとは知らずにいつも車で通りすぎていたのだ。

50~60センチほどのブロンズ像は、歩いてでもいなければ、見落としてしまう。

新川の下流には 屋島 の全貌が見える。

自分は今、屋島の住民だと改めて認識をし、国立公園屋島を朝、夕に愛でる生活なんだと思った次第。

 

       

 

            松の芯宇宙に黒い穴あると 

            古戦場小流を堰く松の花

 

        

 

 

 

 

 

 

 

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    花林檎

2019-04-17 23:44:39 | 俳句

     

 

ラジオで 虎杖 の話が聞こえた。

虎杖の葉には ポリヘノールが多く含まれているらしい。それで高知県では、虎杖をの食品加工をして売り出すと言う。

高知県で龍馬の脱藩街道を歩いた時見かけた光景。山間の町では虎杖や蕨は畑で栽培をしていた。初めて目にした時は少し驚いた。

志度の散歩道には、至る所で虎杖が生えていた。 それを思い出して、今日は猫ちゃんに逢いがてら虎杖も採ろうと志度へ。

少し家には遠いが車を途中で降り、団地まで歩く。

ここでは一人で歩いても、誰も私を不審者とは見ない。誰、彼と挨拶をしながら、ゆっくりと畦道や土手を歩く。

犬友達の家に 林檎の花が咲いていた。

残念、カメラの具合で肝心な林檎の花が撮れていなかった。俳句だけは拾った。

 

 

     🍎    林檎咲く町内地図から我家消ゆ

     🍏    ふらここは三人掛やひとり揺る  

 

残念、虎杖は1、2本見つけたが手の届く場所ではなかった。

 

     

 

 我が家の庭には 花にら が一面に咲いている。この花は強い花で抜いても抜いても次の年は抜いた以上に生えてくる。我が家の土壌に適したらしく今年も我が物顔に庭を占領している。

 

          榠樝の花紅し蜜柑の花白し

 

 秋になると榠樝の実はでこぼこの大きいぶこつな、花からは想像のしがたい実になり、白い蜜柑の花は黄色い実になる。天の創造は図り知れぬ面白さだ。

 

お隣の庭から匂ってきたフリージャー。

 

          フリージャー隣家は美人のメリーウィドー        

 

     

 

 

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