Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

過ちは許されじ

2005-06-09 00:59:00 | インポート
コナサン、ミンバンワ!

日付が変わってしまい昨夜の事ですが、サッカーW杯アジア予選にて我らが日本代表が、遂に悲願である来年ドイツにての決勝出場を世界で最初に果たしました。まずは一言お祝い申し上げます。1年後の頂点へ向けての試合が今から楽しみです。
さて国内・・・先々月のGW直前、大阪近くのJR福知山線における、速度違反が原因での100余名の犠牲者を生じた忌まわしい大列車事故は今も記憶に新しい所です。
その後の現場には今に至るまで関係各位と沿線住民を中心とする方々による献花と追悼が絶えず、事故に巻き込まれた高層住宅の住民各位も転居などの準備の一方で、こうした追悼行動へのご協力もなされている様です。
そして昨日、線路と電力を伝える架線、そして改良されたATS=列車自動停止設備の整備が完了し、実に約1ヶ月半ぶりに列車の運転試験が実施されました。
事故の被害に遭った当事者とその遺族、そして被害に遭った沿線住民への配慮からか、当日事故に関わった快速(207番台)とは別の編成が用いられ、主に自転車並みの速度にて線路や架線の仕上がり具合がチェックされた模様。現場の通過に際しては、列車の運転要員が全員で敬礼し、改めて犠牲各位に哀悼の意を表する様子も認められました。今後国土交通省の検査を経て、問題がなければ現場付近にて更なる速度規制を施した新しいダイヤグラム=運行表を同省宛提出、今月中の営業運転再開を目指す段取りの様です。その間には事故当事車と同形の207番台を用いての事故調査も行われる予定が組まれています。
さて現場付近は半径約300mの、幹線鉄道としてはかなりの急カーブである事はもう何度も報道されて参りました。この直前の直線の速度規制を現行の最高120km/Hから95km/Hへ、カープ内最高70km/Hから60km/Hへと強化する様です。この線形を見て思った事ですが、これまでの速度設定はやはり速過ぎたと言う事でしょう。運転士各位からも、減速のタイミングが遅れた場合、カープ進入の速度が速過ぎて危険とのご指摘が出ている模様。つまり以前より今後の規制を実施しておれば事故は防げた可能性がある訳ですね。
復旧後の所要時間はこれまでより約2分の増加とか。これは安全を考えれば当然の許容範囲だと思います。当然の事ですが安全はタダではありません。それなりの出費と時間的犠牲を少しずつ払わなければ得られないものでしょう。
鉄道会社は同業他社との過剰な競争意識を自重して「何が一番大事か」との自覚をもう1度問い返し、プロとして一番大事な「2度と同じ失敗はしない」姿勢を厳に実践してもらいたい所。同時に利用者の我々もこの事を良く記憶し、「便利過ぎは危険」と言う位の自覚を持って丁度良い加減ではないでしょうか。
JR福知山線はかつて、かなり後まで蒸気機関車の姿が見られ、JR発足直前までその名残の古い車両が往来する1ローカル線でした。バブル期を経て、東海道線の様な大幹線へと急成長した訳で、線路の立地を古いままにして来た事が先般の事故に結びついた可能性もあり、こうした方向からも安全確保が求められるでしょう。又電車々両の安全度も全方位からの事故に対し、再検討されるべきだと思います。*(新幹線)*



コメント
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