Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

杜撰の情景・・

2007-07-20 00:39:00 | インポート
前回記事の続きです。此度の日本海中越沖地震の各種損害は人的被害を初め、想像を超えて甚大なものがある様です。
避難所での生活を強いられ、高齢の方々を中心に心身に異常を来たしたり、中には入院を余儀なくされる方もある様です。
建物や設備の被害も深刻。今日判った所では、新潟県下の被災地域に極めて重要な自動車部品メーカーがあり、ここが操業中止に追い込まれた結果、国内の主要メーカーほぼ全ての生産ラインを停止する止む無きとなった由。これが長期化すると、国内各地の経済情勢を悪化させる事となりかねず、既に対策は打ち出されてはいるものの、強い善処が求められる所ではありますね。

更に報道によれば、同地に建つ世界有数の規模を誇る柏崎刈羽原子力発電所にて変圧器の火災や微量ながら放射性物質の漏洩が発生、人体や環境への悪影響はないレベルであるとはされるものの、遂に恐れていた事が起こったのは事実でしょう。
又、所内にて保管されていた放射性物質入りドラム缶約400本中1割に当たる約40本の蓋が開いたりする事態もあり、改めて原子力発電にまつわる安全性が疑問視されている所です。

特に憤りを感じるのは、原子力発電所の立地が震度7の大地震にも耐えられる様謳っていたのに対し、実際には震度6強で前述の問題を起こしている事でしょう。特に今回「発電所の建設当時、想定していなかった断層があった」とのコメントには大いなる疑問を感じます。
最大震度7に対応する以上、こんなコメントは発せられないのではと強く思います。こうした事が言えるのは発電所建設当時、周囲の地層調査、特に海底部分のそれが十分ではなかった疑いがあるのではないでしょうか。その不十分な調査の結果浮かび上がった断層のかなりの部分が、発電所の直下にかかっている由。本当に「立地調査部門は何をしていた?」と怒りたくもなるでしょう。それと発電所内の被災状況や放射性物質の管理状況など、地元やユーザーにとっての「負の情報」が十分に開示されないのも不満の残る所です。

日本海側にお住まいの、あるCafe会員の方のお話では、東海地震の危険が指摘される太平洋側では断層を初めとする地震関連の調査が比較的進められているのに対し、日本海側のそれは、まだ立ち遅れている所が大きいと言う事です。それはとりも直さず、経済拠点の多い東海道を擁する太平洋側の防災に尽力する一方で、拠点の多くない日本海側の防災は何か疎かにされている様な印象が拭えない所があるのですね。

経済規模などは地域による差があるのは仕方がないにせよ、人命の安全に軽重はないはず。防災面はあくまで良い意味での平等を目指して頂きたい。
又、現在の我国の総電力需要のほぼ1/3は原子力にて賄われています。電力業界はその事の重さと「安全は全てに優先する」事を改めて胆に銘じ、施設の復旧と事故の再発防止への真摯な取り組みを厳に願いたいものであります。*(注意)*

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする