Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

有事の国会議員任期一時延長論議も、改憲への一道標だ

2023-06-02 12:23:15 | 国際・政治
この 6月も、拙ブログを宜しくお願い致します。衆院憲法審査会は、与野党対決色が徐々に強まっているとされる終盤国会下でも 一応は機能している印象だ。

この所の マイナンバーカード情報絡みの個人情報に関わる不具合や、岸田総理とその家族による 不適切とされる総理公邸施設利用の件などが明るみに出た折、一定はやむを得ないのかも知れないが、左派野党による相変わらずの「何が一番大事か・・を弁えぬ政局優先の攻撃姿勢」にはやはり辟易させられる。以下の憲法審討議にしても 似た様なものを感じるのは拙者だけか。昨日の産経新聞ネット記事によると・・

「議員任期延長で 自公など足並み、立民は不要論展開 衆院憲法審」

与野党は 6/1の衆院憲法審査会で、前々回の参考人からの意見聴取を踏まえ、憲法に規定されている「参院の緊急集会」について 改めて討議した。自民党や公明党などは 緊急集会の機能には限界があるとして、改憲による国会議員の任期延長措置が必要だと強調した。立憲民主党は 現状では不要とした。

衆院解散後の緊急事態に参院が国会機能を代行する緊急集会について、与党筆頭理事を務める 自民の新藤義孝氏は「二院制の機能を代替できるものではないことが明確になった」と強調。「議員任期延長をはじめとする 緊急事態条項創設について、憲法審として総括的な論点整理を行ってはいかがか」と提案した。

公明の浜地雅一氏は、長期に選挙実施が困難な場合には 議員任期延長を認めるとの立場を説明し「(投開票を延期する)繰り延べ投票を順次行っていくことは 選挙の一体性の観点から許容できない」とも述べた。

一方 野党筆頭幹事を担う 立憲民主の中川正春氏は「現時点で議員任期の延長は必要ない」と指摘。「時の政権が悪用し、選挙で民意の審判を受けることを避けて、緊急事態を恒常化させてしまう危険がある」とも語った。(引用ここまで)

どんなに噛んで言い含める様に教えても、立憲民主党なる政治勢力は「備えあれば憂いなし」の言葉を真に理解する意思はないらしい。引用末尾の「緊急事態を恒常化させる危険」の言及から想起するのは、旧社会党政権期に生じた 阪神・淡路大震災に際しての 陸自出動遅れに纏わるエピソードだ。

前述の震災時、陸自姫路駐屯地にあっては 災害出動に対応すべく準備の上で兵庫県知事の要請を待つ態勢に入ったのだが、時の村山政権内の与党・旧社会の一部勢力から あろう事か「自衛隊による実力反乱・クーデタ―を懸念」する声があり、その影響で兵庫県知事の対陸自要請が大きく遅れ、人的犠牲の増大に繋がった」との指摘を聞いた事があり、事実なら 立憲民主はこの史実から何も学んでいないという事だがどうか。

末尾のリンク記事に譲る所もあるが、前述国会議員の一時任期延長を現状不要とした参考人意見の主は、長谷部恭男・早稲田大々学院教授の由で、前述の任期延長議論に批判的な同氏の見解をそのままなぞり、受け売っただけの見方との印象も受ける。これに立憲民主に留まらず、日共も絶賛したという事だから、話にならない。「緊急事態の恒常化」など誰も望んではいない。憲法審議題の 国会議員の任期延長にしても、緊急時のやむを得ない場合の一時的なものだろう。

この国会議員任期一事延長の件には、国民民主党も一定理解を示している様だ。未だに「護憲の為の反対」「反対の為の反対」を振り回している勢力は、正面から相手にする必要もなさそうだ。正当な憲法の見直し、アップ・デートやブラッシュ・アップの議論に 護憲原理勢力は不参加でも良い位と拙的には思う。以前の停滞より脱却しつつある憲法審のあり方は一定評価だが、今回の国会議員任期一時延長の議論も、ゆくゆくはの改憲への一道標として 確かな議論を積み重ねて頂きたい。

今回画像は昨秋、当地北郊外・JR尾張一宮駅にて久々の再会となった、長寸の線路「ロング・レール」専用輸送列車編成の様子。前回は 浜名湖近くでの目撃だったが、至近距離で見ると 改めてその威容に圧倒される感が。以下に 関連記事をリンク致します。「産経新聞 6/1付別記事」
コメント (2)
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