Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

玉城沖縄県知事訪中への疑問

2023-06-24 21:54:53 | 国際・政治
少し遅れたが、昨 6/23は 日米沖縄戦終結から 78周年の由。中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症禍で縮小されていた 20万人超ともされる戦没並びに戦災犠牲各位への追悼行事もほぼ平常に戻り、岸田総理や玉城県知事、戦禍に見舞われるウクライナ国避難民の方々も交えて厳粛に行われたのは 拙弔意と共に尊重したい。

しかしその史実をくれぐれも踏まえた上で、玉城県知事の平和安保姿勢に一抹の疑問を抱かざるを得ないのも事実。惨禍の繰り返しはくれぐれも防がなければならない事、その史実の風化食い止めに尽力すべきは理解するも、昨今の無理な海洋政策強行を図る中国大陸との必要な対峙の為にも 我らが自衛隊と在日米軍の連携による抑止力が不可欠であるのも事実ではないか。

その事を考えても、近日予定とされる 玉城県知事訪中の意向には首を傾げざるを得ない。以下 先日の時事通信ネット記事を引用して、みて参ろうと思う。

「習氏、『琉球』に異例の言及=台湾絡み日本を揺さぶり」

中国共産党機関紙・人民日報が 習 近平・国家主席の「琉球」を巡る発言を紹介し、波紋を呼んでいる。玉城デ二―・沖縄県知事が 7月上旬に訪中するのを前に、台湾問題への関与を強める日本を揺さぶる意図もありそうだ。

6/4付の人民日報 1面は、習氏が北京市郊外の史料館を視察した際の様子を報じた。視察で 習氏は 15~19世紀に沖縄を治めた琉球王国に触れ「(福建省の省都) 福州市には(琉球の人々が滞在していた)琉球館があり、琉球との付き合いが深いことを知った」などと発言した。

香港紙・星島日報によると 習氏が最高指導者になった後、琉球・沖縄に言及したのは初めて。視察では 明代の皇帝が琉球に派遣した使節に関する史料について、史料館の職員は「釣魚島(沖縄県・尖閣諸島の中国名)が中国に属することを記録している」と中国側の見解を強調した。尖閣の領有権を巡る 習氏の発言は伝えられていない。

習氏は 1985~2002(和暦・昭和60~平成14)年に福建省で勤務し、同省の対岸にある台湾との統一への思いを深くしたと指摘される。日本が台湾問題への関与を深める中、沖縄に関連した発言をすることで、日本を牽制しようとする狙いがうかがえる。人民日報は、日本政府の尖閣国有化をきっかけに日中関係が悪化していた 2013(平成 25)年にも 沖縄の帰属は「未解決」と主張する研究者の論文を掲載した。

玉城知事は 7月上旬、日本国際貿易促進協会(会長、河野洋平・元衆院議長)のメンバーらと共に訪中する。北京で同協会の日程を終えた後は 単独で福州市を訪れる。玉城氏は 6/8の記者会見で、習氏の発言に関し「今後の交流発展に意欲を示したと受け止めている」と語った。(引用ここまで)

特に引用記事末尾の言及は、随分甘く緩い了見だとみるのは、拙者だけではあるまいて。確かに先の大戦の惨禍と、その後も続く決して小さくない米軍基地負担からの苦労は 本土国民の我々もその緩和への努力と思考を重んじるべきは理解するも、同時に対非友好諸国と対峙すべく 必要な抑止力確保にも留意するのが現地自治体首長の使命ではないだろうか。

玉城県知事は、今回追悼会合の席上でも 対話や友好の(そういえば、かつて「媚中」と揶揄された 鳩山由元総理の垂れ流した「友愛」とかいう言葉もあったっけ?)重要さは取り上げるも、抑止力の後ろ盾なき発言の無力さという現実からは目を背けている印象が付き纏う。

「台湾の危機は日本の危機」という見方は正当なもの。我国存立の危機事態に備え、島嶼部を含む沖縄県民の他地域避難を含む保安策を特に講じる事もなく「そうした事態になるのを避けるべく、事前の対話と相互理解を深める」の表明は、やはり無責任の誹りを免れ得ないと考える者だ。

それだけに留まらない。かねて懸念される尖閣周辺や台湾海峡辺りの緊迫事態に加え、我国から渡中の民間人各位が 証拠も不十分なままスパイ嫌疑などを持たれ公安拘束されているとも聞く。更に 我国の公的機関に在籍した中国籍研究員による機微技術情報流出なども疑われ、残念ながら我国の対中姿勢は強硬志向にならざるを得ないのが現実だろう。玉城県知事、果たしてそうした事共への正しい理解把握があるのやら?甚だ疑問である。

玉城県知事の「政治の師」は、これ又媚中の 小沢一郎衆議だといわれる。前述の様な情勢下でも「どうしても」と仰るなら訪中自体は自由かもだが、くれぐれも訪問の先々で 誤ったメッセージの発出だけはやめにして頂きたい。特に媚びる様なそれは。加えて如何に「親中」を標榜していようが拘束されるリスクはゼロとはいえないだろう。異なる思考の立場ながら、そうならない事を祈りたいが。今回画像は今春、静岡市東郊で目撃した 木立越しの霊峰富士の英姿を。通る線路は JR東海道本線。
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