選挙権がなくとも要注目の、東京都知事選の投開票日まで後 1カ月を切った。去就が注目される 小池現知事も、3選を目指して明 6/12の立候補表明へと調整中の様だ。与党自民・東京都連は何らかの支援を表明してはいるが、先年来の政治資金問題渦中でもあり、正面からのそれにはなり難い様だ。
その小池知事に挑戦すべく、30名に上る人物が立候補表明をした様だが、同知事の対抗馬最有力とされる 蓮舫参議が「反自民、非小池都政路線」を強く打ち出し主張も繰り広げている模様。都知事選への立候補は 同参議の自由だが、背後の支援勢力に芳しからぬ連中がいる事も 我々は留意すべきだし、東京都の有権者各位にも理解を願いたいものだ。
それは「ちょっと待て。その候補者は共産党」という事だ。厳密には無所属との触れ込みだが、実の所は「立憲共産党」というのが正解に近い模様。かねて同党首公選制の主張封殺を図り、その表明の挙に出た元党幹部を除名処分とするなど「強硬姿勢」に留まらぬ専制志向が目立つ所。今春の委員長交代を経ても、その路線に大した変化はない様だ。以下 昨日の産経新聞ネット記事を引用して、みて参る事に。
「共産・田村智子委員長、党内問題に『コメントしません』連呼 政権批判は 立て板に水」
激しい政権批判を展開している(日本)共産党の 田村智子委員長が、自身のパワハラ疑惑など党内問題には沈黙を貫いている。動揺の広がりや 野党共闘の悪影響を回避したい思惑を指摘する声もあるが、党内外で「ご都合主義」との批判を招く可能性は否定できない。
田村氏は 6/9、福岡市内の党会合で講演した。終了後は記者団を前に派閥パーティー収入不記載事件を巡る自民党の対応を糾弾。「党の中で犯罪が行われていたら 徹底的に事実を明らかにして膿(うみ)を出し切る(必要がある)」と強調し、「反省がなく、自己改革もできない、自浄能力もない。政権党としての資格を失っている」と断罪した。
ただ 立て板に水のような政権批判とちは一転、党内の問題に関しては言葉数が激減した。
福岡県では、(2018=平成 30年頃の)流行語大賞で入賞した「ご飯論法」の発案者の一人で、漫画評論家の 神谷貴行氏が党員として活動している。その神谷氏は 党首公選制を巡る党内議論をブログなどで公表したとして (党)規約違反に問われている。「言論封殺」との指摘もある中、記者団から処分状況を尋ねられた田村氏は「私からコメントするみとはありません」と突き放した。
また、共産の 大山奈々子・神奈川県議が 田村氏から 1月の党大会でパワー・ハラスメントを受けたとして、第三者委員会による検証を求める意見書を 党中央委員会に送っていたことが判明。認定された場合、田村氏の謝罪と訂正を求めている。
田村氏は 党大会で党員への除名処分を問題視した 大山氏について「あまりにも党員としての主体性、誠実さを欠く発言だ」と断じた。しかし、この件についても記者団に「コメントしません」との見解を述べるにとどめ、徹底的に事実を明らかにする姿勢は示さなかった。(引用ここまで)
与党自民の政治資金問題が 息長く国民的信頼回復に繋がる糾しに晒されるべきは分かるが、その担い手を自ら手を上げて志望する野党がこのあり様では、反って不興と不信の念が増すだけだろう。
今はよくは知らぬが、少し前までの日共は「党内民主主義の大切さ」などと声高な表明などをしていたものだ。その党が、将来の組織改革にも資する「党首公選制」の議論に関わったというだけで 党関係複数を一方的に処分とはどういう了見か。田村現執行部の幹部層にとり不都合ではあっても、そうした議論を自由に行わせるのが 党内民主主義の筋ではないのか。
それか認められないなら、田村現日共む執行部も 習 近平(しー・じんぴん)中共指導部と大差ないという事だ。同指導部の路線と異なる香港や、現状維持を志向する台湾に対しても脅威となる様な出方をする。野党の間は「平和ガー、自由ガー、人権ガー!」と声高に喚くも、一度政権に就けば非友好側と大差ない専制の徒と化す。まぁこれは、少なくとも立憲民主左派も似た様なものだが。
復習にもなるが、もう一度「ちょっと待て。その候補者は、共産党」の言葉を掲げる次第。小池現知事や、今回 2候補以外の他の候補も 決して芳しくないかもだが、どうか東京都の有権者各位はその辺りに留意の上 来る投票日に臨んで頂きたい。
選挙結果によっては、東京の国際都市としての価値を上下する事ともなりかねないので。今回画像も振り返り恐縮。東京を発ち、西方の静岡と当地愛知の県境に近い 浜名湖畔辺りを西日本へと下る 東海道・山陽新幹線試験列車「ドクター・イエロー」の様子をもう一度。以下に 関連記事をリンク致します。「産経新聞 4/18付」