去年辺りから、一部地域の上水道に 有機フッ素化合物PFAS の混入が疑われるとの指摘を聞く。国民の命と暮らしに直に関わる問題だけに、政治行政もその不安解消へ向け 真摯な対応を願いたい所だ。
当地愛知でも 名古屋北郊の一部地域でその可能性が指摘され、大村県知事の注視表明がされた様だが、住民の不安解消の為にも 実態把握と強い対策の推進を願いたいもの。又 政府与党も全国レベルでの調査義務化の意向を示したが、言ったからには確実な実行を願いたい。
こうした動きもまだ不足として 第一野党・立憲民主党が PFASのより厳しい規制法案提出へと動く様だが、果たしてより強力な方向性を打ち出せるか否か。以下 先日の FNNプライムオンライン・ネット記事を引用して、みて参る事に。
「立憲(民主)が PFAS規制法案を提出へ 長妻氏『政府の対応は不十分』厳しい規制を促す方針」
立憲民主党の 長妻代表代行は 12/2午前、記者団に対し水道水などにも含まれる有機フッ素化合物=PFAS に関する政府の調査や対応は不十分だと指摘し、より厳しい規制を行うための法案を国会に提出する方針を示した。
PFAS は水や油をはじく効果があり 熱にも強いことから、さまざまな製品に幅広く使われてきたが、分解されにくいため 人体への影響が国際的に懸念されている。
環境省などが 全国の水道事業者を対象に行った最新の調査では、含有量の暫定目標値を超えた事業はなかったが、回答があった事業者のうち、約 40%は検査を行っていない。
長妻氏は「政府の対応は非常に不十分なので、我々は法案を準備している。何よりも血中濃度、人体に対する影響の基準値は他の国で決めているところもあるので、これも政府に迫っていきたい」と述べた。
さらに 準備している法案について「基準値について、他の国に比べて緩いということもある。政府に対し、プログラム法のようなことで、こういうことを検討・実施しなさいと厳しい規制を促していくような法案を考えている」と説明した(引用ここまで)
元厚生労働相でもある、長妻代行の専門的知見は 拙者は一目置く所だが、立憲民主は党として、政治勢力として 政府与党と健全に対峙できるか否かを問われている気もする所だ。
近頃注目の「対決より解決」なる国民民主党の標語ではないが、こういう所は第一野党・立憲民主に対してこそ厳しく求められるという事だろう。恐らくこちらも元総理の野田代表の理解は早めに得られるだろうが「初めに攻撃ありき」の党内左翼活動家議員を排除してでも法案提出を行う気概があるか否かが有権者や党サポーター勢力から注目されているのではないか。
拙者などはむしろ 立憲民主が第一野党の座から滑り落ちる事を密かに期待もしている一方、長妻代行初め 各分野で専門的知見に明るい人物が少なくないのも事実。本当に政権交代したかったら、そうした人物を要職に就けて政策遂行力強化を目指すのが筋というものだろう。
騒ぎ立てるだけの政治勢力を、国民が望んでいない事は明らかだ。石破政権が不甲斐ないのも事実だが、先の衆院選も 立憲民主はその「敵失」で党勢を伸ばした事を、早くも忘れているのではないか。
水道 PFAS問題は、立憲民主のそうした政策的力量をつけた方向性転換ができるか否かを静かに突き付けている様に思えてならないのだが。今回画像も振り返り恐縮。今春まで、東北岩手の JR釜石線で運転された蒸機列車の様子をもう一度。残念ながら現在は運行終了とか(P.S 次回は 12/9月曜以降に掲載予定です)。