沖縄・尖閣海域への 中国大陸公船の頻繁な出入りは相変わらずの様だ。先日などは 一時同国海警船 4隻が我国領海侵犯の挙に出、某報道ではその全てが軍艦レベルの砲を備えていた模様との指摘も聞く所。
こんな不穏が繰り返されていては 地元漁業関係各位はいつまでもまともに出漁できず、生計にも深甚な悪影響となろう。海上保安庁の安全確保努力も認める一方、更なる安全を図るべく 中国大陸公船を易々とこの海域に近づけぬ努力を積み重ねて頂きたい。それに関し、やはり海上自衛隊らとの必要な連携も 是非進めて頂きたいものだ。
という所で今回の本題。勿論海保の警備・警護努力は理解する者だが、海自共々 特に難題とされる技術面と人材面の確かな手当てに臨んで頂きたいのも事実。技術や装備の面になるが、その課題につき 一つの答えともなりそうな報に接した次第。以下 昨日の読売新聞ネット記事を引用して、みて参る事に。
「海保最大の巡視船建造で『海上基地』、尖閣への上陸阻止や 台湾有事の避難想定」
海上保安庁は 尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で領海侵入を繰り返す 中国(大陸)公船への対応を強化するため、同庁で最大となる多目的型巡視船を建造する方針を固めた。
多数の小型ボートを搭載できる「海上基地」の機能を持たせ、島への上陸を阻止する役割を想定する。台湾有事などに際し、住民の避難に利用することも視野に入れる。
複数の 政府関係者が明らかにした。海保が現在、保有する最大の巡視船は 総トン数 6500t だ。建造計画の原案によると、多目的型巡視船は(前述の) 3倍以上の総トン数で、全長約 200m となる。海保は 2025=令和 7年度予算の概算要求に関連経費を盛り込み、2029= 同11年度以降の運用開始を目指す。将来的に 2隻体制とする案もある。
建造の主な狙いは、尖閣周辺を含む 東シナ海で覇権主義的な行動を強める 中国(大陸)への対処力の向上だ。政府は 同国が島への上陸を狙う場合は、複数の小型船で押し寄せる作戦を取る可能性が高いとみている。こうした事案が起きれば、多目的巡視船から多数の小型船を出し、相手船の動きを抑え込むことで対応する。政府関係者は「相手が上陸困難と認識すれば、抑止力も高まる」と期待する。
多目的型巡視船は ヘリコプター搭載型とし、指揮統制機能も持たせる方向で検討している。食料も備蓄し、洋上の拠点となる基地としても活用する方向だ。
海保は 新たな巡視船の輸送力をいかし、災害派遣や住民避難でも役立てたい考えだ。中国(大陸)による 台湾への軍事侵攻が起きた場合には、台湾に近い 沖縄・尖閣諸島などから住民を避難させるために投入することも検討する。
政府は 2023=令和 5年、自衛隊と海保による 有事の連携手段となる「統制要領」を決定した。統制要領で、有事の際の 海保の任務は、住民避難や海上での捜索・救難などと定められた。(引用ここまで)
「海保よ、ようやくか」との想いもする所。引用記事中の、次期巡視船の構想は 沖縄・尖閣に絡む中国大陸の不穏な動きを念頭に置いたものは認めるも、こうした「海上基地」の機能をも備えるとあっては、かつての阪神淡路・東日本の両大震災の他、近くは熊本・能登の両震災にあっても相当な能力を発揮した可能性がある。
拙者としては、これにかねて主張の 病院船の機能を一定でも持たせた上で計画を進めて頂きたいとも思う者だ。これなら将来の 2隻体制化構想も持たれて良い。具体的な運用面で「今の海保に、果たして構想にある大型船艇の運用ができる技術があるか?」の疑問もある様だが、そこは「ちょっと待て」だろう。
だからこそ、かねて大型艦船複数の運用経験豊かな 海自との連携をより強め、必要となる新技術の共有を強く進めて頂きたいという事だ。これまでの海保の経験値から 現状の運用面が未知数は分かるが、そこの所は多少の日数を要しても 海自から必要な学術技術の供与が円滑に受けられる態勢作りに努めるべきだろう。
前述の 現状での技術的不安に加え、左傾勢力などからは「台湾危機の可能性議論など、荒唐無稽」との嘲笑も発せられていると聞くが、それは大甘な現状認識と貧相な将来展望の裏返しだろう。
海保と海自の必要な連携が確実に行われれば、そうした不安は乗り越えられると拙者などは信じるし、台湾危機に纏わる雑音は「言わせておけば良い」レベル。今回の大型巡視船構想は、我国安保が求める当然の備えだし、その為にも 海保・海自の両組織は、垣根を超えての連携・交流を確かなものにして頂きたい。
今回画像も振り返り恐縮。先年訪れた、新潟・柏崎市内の 鯨波(くじらなみ)海岸の模様をもう一度。通る線路は、北陸新幹線延伸のあおりで路線縮小と相成った JR信越本線。以下に 関連記事をリンク致します。「デイリー新潮 6/7付」
自衛隊と海自の連携強化や、中国公船の取り締まり強化についてのご意見に賛成します。
尖閣への領海侵犯をここまで許した原因の大きなものは、国土交通省のポストを公明党が長期に渡り独占しているところにあります。
媚中派の公明党に自民党内の媚中派議員が協力している仕組みを見直さない限り、中国の領海侵犯は続きます。
外務省の中にも、法務省の中にも、中国親派がいて、そのうえ野党が反日左翼とくれば、尖閣の領海侵犯問題は、中国だけにあるのでなく、むしろ日本の国内問題と捉えるべきでしょう。
敗戦後長く続いてきた「東京裁判史観」の跋扈を見直さない限り、中国の日本への敵対行動は続きます。
中国市場の大きさに惹かれた経団連と、与党自由民主党の「経済利益優先」方針の結果でもあります。
私たち国民は中国を批判するだけでなく、これを許している国内の政治家と経済人への厳しい監視を忘れてはならないと思います。
くわえて反日野党と反日マスコミ、反日学者がいるのですから、簡単にいきません。
イエローカーを走らせるべきは、まず自由民主党と公明党の中からではないでしょうか。そうしないと、「海保最大の巡視船」も宝の持ち腐れとなる心配があります。
連日の真剣な問題提起に敬意を表します。これからもよろしくお願いいたします。
我国の対中弱腰姿勢につきましては、ご指摘の公明党
による国土交通省体制の負の所だとの声を聞く者です。
仰る通りの媚中志向。それに与党自民の一部を含む、
政官財学界の媚中勢力は相当数ときていますから、歪
な戦後史観と相まって その是正にはまだまだ期間
を要する事でしょう。
しかし事は、我国の独立と尊厳にも関わる事。経済
面の利益を図りつつも、そこの所は退かぬ様にしな
いとという所ですね。
新幹線試験列車「ドクター・イエロー」は残念ながら
ゴールが見え始めてきた様ですが、政治勢力の姿勢
を糾す為の検査監査に終りはありません。
近く姿を現すだろう、海保新艇を生かす為にも こ
の心がけは続けないととも思います。
「継続は力なり」まずは お礼まで。