猿蟹「阿呆」合戦XⅣ

各位お早うございます。約1週間ぶりの拙ブログです。

さてさて、8月ももう2週目、拙読物も何とか終わらせなければならない。と言う所でいよいよ今回は、港へ逃げて出て来た猿と、偽！大黒の寄せ集め軍団の激突・・・笑。

港にて待機する偽！大黒の一味。黒船の灯火を全て消し、気がつかれない様にした上で、いよいよ2発の弾薬「糞玉」の点火を確認して臨戦態勢へ！

偽！大黒「順調に点火した様やな。煙がここでもはっきり見えるわい。さて、奴に悪知恵がなきゃ、後数分でここへ出て来るはずや。そうやな若ちゃん！」

若蟹(携帯にて連絡を取りながら)「そうですね。こちらの灯火は消してあるから、すぐには気付かれないでしょう。」

偽！大黒「こちらもいつでもOKや。後は奴がこちらへ出て来る様祈るだけやね。」

若蟹「有難うございます。その時は、宜しくお願いしますわー。」

この交信の直後、見張りに出ていた供の者Aより通報有。「来ました！エテ公がこちらへ向っています！」

偽！大黒「よしゃ！全員配置に着け！高台の者達はくれぐれも外さない様に！」

全員「心得ました！」　少し後「あ～、勘弁してくれ～」よろめきながら、猿現わる。

猿「あ～臭かった。窒息寸前や。ちょいと一休みしようっと。」気を抜いたその時・・・。

偽！大黒「おい、エテ公。お前の黒棒もショボくなったもんやな～笑」

猿「おおっ、そのお声は大国主命様。いずこにあらせられますか？」

偽！大黒「そんな事、どうだって良いじゃねえか。悪い事ァ言わねえ。暫くそうしておれ。又笑。」　呆気に取られている猿。その背後で動きがあった。兎、犬、若蟹の援護を得た海亀が、猿に向って滑り出した。

鮫「久し振りやなエテ公！聞えるか？」

猿「何や鮫どんか。こんな所で顔合わせとはちと意外な・・・。」

鮫「まあゆっくりとしれ。今、良い事があるよ。笑」その直後、ド～ン！凄まじい衝撃が猿を襲った。滑降した海亀が、猿に激突したのだ。最早言葉もなく、弾かれた猿は海中へと落ちた。

猿「ゲェッ！何だこれは！？俺は狙われとるのか！？」もがきながら何とか顔だけ水面に。

鮫と鰐鮫(海亀を援護しながら)「何や妄想に陥っとる様やな。まあ落ち着けや、エテ公。」

猿「そんな余裕なんかあるかい！？こっちは溺れ死ぬか否かって所だぞ～！」

鮫「ほれほれ。それがいかんそれが。チッチッチッ」「何なら鰐鮫どんと一緒に、お前をウサ公みたいに真っ裸にしてやっても良いんだぜ。又笑」

猿「冗談やない！やめろアホー！俺がアンタらに何した言うんや？」

鰐鮫「我々は良いけどさ、他にお前を良く思ってない面々が沢山いるって事さね。そうですよね。亀さん。」

海亀「その通りだよ。猿めがこう言う目に遭うのは、理由があっての事さね。」

鮫「さて、そろそろとどめを見舞うかな。おいエテ公、覚悟はできとるのやろうな！？」

猿「何や良う分らんが・・・。」　鮫「とぼけるな！分る気がないからやろう！」

偽！大黒「全く懲りねえ野郎だな。よしっ！鮫どん達、ご苦労。脅しはその辺で良いやろう。成敗は俺がしてやるわい。」　猿「俺、成敗されなあかん事しましたか？」

偽！大黒「お前どこまでアホこく気や？やっとるから問題にされとるんやんけ～！？」

そこへ若蟹、兎と犬が降りて来る。「悪運尽きたな、この野郎！大黒様、ご苦労様です。どう成敗なさいますか？」

偽！大黒「うん。今妙案が浮かんだから言ってやるわな。」

猿以外の全員「さて、何でしょう？」

偽！大黒「そう、それは・・・。」　少し間を置き「逆手術や。笑」

兎「そうですか逆手術・・・詳しく伺っても良いですか？　まあ大体想像はつきますが。笑」

偽！大黒「あのな。ちと恥かしいから余り大声じゃ言えんがの・・苦笑。男性機能を向上させる、所謂包茎手術の反対と言う事や！笑」

猿以外の全員「なるほど！これは名案だ。文句なしですよー。」

偽！大黒「それだけやない。その逆手術+追加処置をする。それは2度と勃起しなくしてしまう事や～！」　供の衆を含め、全員より「参りました～！」の感嘆符が発せられた。

偽！大黒「・・・て事でエテ公、命だけは助けたる。但し今からその役立たずの逆手術執行や。直ちに病院送り～！」　供の衆に引き立てられ、猿は病院へと向う。

見送る全員。誰からともなく「手術～、手術～、手術～」の呟きを口ずさむ。想えばこれも、おぞましい光景と言えなくもなかった。

続く。本稿はフィクションです。次回にて終了の予定。