Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

必要悪・・・

2006-09-24 16:18:00 | インポート
先日、東南アジアのタイ王国にて、行政の最高責任者である首相の外遊中に同国軍部による政変、所謂軍事クーデターが発生したのはご存知だと思います。外国の我々より見ますと、同国内の治安情勢が懸念され、企業関係や観光での渡航を見合わせる動きも見られましたが、現状では、最も憂慮すべき流血の事態は報道されておらず、一応は平静の様です。但し、言論や集会、報道の諸活動については大きく規制されています。この規制はあくまでも暫定的なものであり、情勢が落ち着き次第、順次解除されるものと思われます。一部の報道に「反民主的である」と批判する言動も見受けられますが、同国内の安定を図る意味からは妥当な受け取り方とは言えないのではないでしょうか。今はこちらも落ちついて、同国の動きを静観すべきであると思います。

今回の政変の原因は今春、現首相の一族による不正な金融取引が背景にあった様です。首相はそうした国民への背信を行なう一方で、同国の地方、郡部においては振興策を大いに行なっていた様で、そうした方面よりの支持は厚かった模様です。
今春の国政選挙を無効とし、1度は退陣を表明したものの、政権への執着が表面化し、再選挙にも手間取り、大規模な反政府行動が生じるとの情報より同国軍部が行動に乗り出し、軍政施行と言う今日の事態に至った様です。

この件にて思うのは、今回の様に政情が極めて不安定な場合、軍部による事態掌握は、期間を限ったものであれば止むを得ない場合もあると言う事です。勿論西隣のミャンマー国の様に、軍政の長期化は歓迎できない所も多いですが、タイ王国の軍部は「1年以内に総選挙を実施し、民政へと復帰する」事を約しています。政変~軍政施行は、それは大変な事であるのは事実ですがあくまで同国の内政問題であり、同国最高元首たる国王の同意をも得ている以上、我々外国の者の安直な干渉が許されないのも事実です。
我国の新聞には軍政施行を非とする報道も目立ちますが、現地の実情やタイ王国内の声を正確に反映していないのでは、とも思います。今回の同国軍部の決断と行動には「必要悪」の印象を受けます。アジアにはアジアの価値基準があり、欧米流議会民主制を至高の政治スタイルであるとする見方には疑問を感じます。

そうした事共をも踏まえ、我々はあくまでもタイ王国の内政問題として、この出来事を務めて平静を保ちながら見守って参りたいものであります。*(椰子)*

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