今夏以来、TVの番組中での不手際が目立っているので、当欄にて取り上げてみた。
特に番組にて、記事とは無関係の字幕を出す間違いが目立ち、この1ヶ月間でNHK総合TVだけで3回も遭遇した。年に1~2度の事なら許せるが、この頻度は報道のプロとしては多すぎやしないか?「プロ失格」の烙印を押されても仕方のない体たらくである。
こうした問題は、民間放送各局も多かれ少なかれ抱えている様だ。昨日の午後も、地元民放TVにて短編アニメの放映中に突如画面が途切れて、関係者の「影像切れたな」との声(これは決して、視聴者に聞えてはならない会話だ)が聞えた後、その不手際をフォローするかの様にCMが入って、その後で司会者が陳謝する場面があった。その作品には「ウ○チ」と言う不適切な表現があったので、現場上部の判断にて、急遽放映を打ち切ったのかも知れないが・・・。
こうした問題はいずれも、放送の現場に携わる関係者の連絡、連携の不足から来ているのではないか。現場長たるディレクターやプロデューサーよりの、下位への通達が不十分であり、又下位の関係者も疑問点、不明点は上部に突き上げる形にて詳細に確認を取って、不安を払拭してから作業を進めると言う基本的な習慣が不適切であるからとの印象を拭えない。勿論報道はスピードが命であるから、その瞬間瞬間にて適切な判断行動も要求され、その方の錬度もどうなのかとの疑問も生じてしまう。
大きな間違いがあった時は基本に立ち返れと良く言われる。報道メディアは事実上、国家の第4の権力であると言われる。報道各位はその事を倫理をもって良く自覚し、併せて放映上の不手際の追放に取組んでもらいたいものである。