Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

「赤ちゃんポスト」は是か非か

2007-04-07 23:45:00 | インポート
コナサン、ミンバンワ!

この度、親が育てられない新生児を病院にて受け入れ、一定期間育てながら預かるシステム、所謂「赤ちゃんポスト」が九州は熊本市にて設置許可がなされ、同市内の病院が早ければ今月末の開設を目指し、準備に入る事となりました。

欧州ではかなり浸透していると言われるこのシステム、我国ではまだ認知へ向けた意思統一は図られていない様です。言わば「放棄された人命を救う為、開設やむなし」の強い声がある一方で「安易に育児放棄を助長しかねないのでは」との渋い反応も多いですね。私もその両面があると見ています。ただ、両論の接点を常に探り、早急に合意点を見出す努力は強く求められると思いますね。何よりも「救命が大事」と言う一点はくれぐれも尊重されるべきでしょう。

所でポストの門を入った赤ちゃんの運命はと言うと、やはり生みの親が判るか否かで違って来るみたいです。
病院では、ポストにて赤ちゃんを受け入れると直ちに警察宛て報告を行うと共に、当然ながら健康診断を行って、病気の有無を把握します。約1週間後、児童相談所が児童福祉法の規定により乳児院に入所させる事になります。
一方警察は、本当に生みの親に放置されたのか、保護責任者遺棄罪に当たるか否かも視野に入れ、捜査を行います。
病院又は乳児院の入院中に生みの親が名乗り出れば赤ちゃんは返されますが、養育困難と見られる場合は、里親や児童養護施設に預けられる場合もあり、更に生みの親が望んだ場合には、里親との特別養子縁組も認められる規定となっています。
生みの親が判らない場合には、熊本市長が赤ちゃんに命名し、戸籍作成後、最長で1年程度の期間を経て養子縁組希望に方に対し、赤ちゃんの紹介を行う様です。
又、里親となる方の希望により、事前に乳児院等を訪問するなどして赤ちゃんと慣れ、その後半年程度の同居の後、生みの親の同意を得る事なく家庭裁判所に特別養子縁組を申し立てる道も開かれている様です。

私も今日まで新聞やTVの報道などでこの問題には注目して参りましたが、救命が大事とする賛成派も、育児放棄の増大を懸念する反対派もこの問題につき、行政などの相談窓口の今以上の拡充が必要な点では一致している様です。
公にできない理由で育児が困難な母親も少なくない事を踏まえ、こうした面での確かな援護も強く望みたい所です。
何といってもこうしたシステムの設置はやむを得ない必要最低限の数にとどめるべきであり、正当な事情に基づく他は、安易な利用を認めるべきでないのも事実ですから。*(注意)*

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