Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

前明石市長見解を交え、今回衆院補選を振り返る

2024-04-29 15:30:40 | 国際・政治
一つ「批判票の勝利」とも言えるだろう。前議長訃報や前職の資金不正事案などに伴う辞職などを受け行われた衆院 3補欠選挙。

折からの大規模政治資金問題への不信もあって、立憲民主党公認 3候補が東京 15、島根 1、長崎 3の各選挙区で全勝の体となった。この結果自体を尊重するも、やはり政権交代への期待には一抹の危うさを伴う所も指摘したい者だ。

確かに与党自民は、先年来の所謂パーティ券関連の政治資金不記載問題についての誠実な対応とはいえない所多く、そこから保守側を含めての有権者の不信を払拭する努力への本気度を欠いていたと申さざるを得ない。

又 前述問題を放置しても有権者は大目にみてくれるのではとの過信も感じられ、これでは多くの不興を招いても仕方のないものと心得る。この辺りの事共につき、TV番組にも出られた 泉 房穂(いずみ・ふさほ)前兵庫・明石市長の言及も交えてみて参る事に。昨日の東京スポーツ・ネット記事からの引用。

「泉 房穂氏 衆院補選 ”保守王国” 島根での自民完敗に『国民世論は 自民さようなら』」

明石前市長の 泉 房穂氏が 4/28、フジTV系「Mr.サンデー」に出演。自民党が全敗した 衆院 3補欠選挙についてコメントした。

衆院 3補欠選挙はこの日に投開票され、唯一 与野党対決となった島根 1区で立憲民主党元職が当選した。過去最多の 9人による争いとなった東京 15区は同党新人が勝利。立憲(民主)と(日本)維新の野党対決となった長崎 3区は立憲元職が当選した。

自民は裏金問題の逆風を受け、東京と長崎(で)独自候補を擁立できず 異例の”不戦敗”を余儀なくされた。

島根は小選挙区制を導入して以降、日本で唯一自民党が敗れたことがない 全国屈指の「保守王国」。その地で敗戦を喫した自民について、フジTV 政治部デスクは「保守王国という意味では大打撃だが、(自民)本部の受け止めは中打撃。ある意味折り込み済みだった」と解説した。

これに泉氏は「これを中打撃としか思わないことが不幸であって、島根で僅差ではなくこれほどの大差をつけられるのは『自民さようなら』だと思いますよ、国民世論は」ときっぱり。

一方で「私は『立憲(民主)』が勝ったとは思ってないです」とし「ほぼ全負けだと思いますわ。島根は自民と立憲でどちらかを選べと言われれば 圧倒的に立憲。長崎も「維新」と「立憲」だと立憲。東京も その中で選べと言われれば立憲であって、立憲が強いわけではなく、ほぼ全負け状態じゃないですか」と分析した。

また (前述)同デスクが「自民党支持者の中にも 今回だけは『お灸を据えよう』と、他の候補へ投票した人がいる」と語ると、泉氏は「お灸では済まないです、今は。国民の生活厳しいですから。かなり世論としては 野党が強いわけでもないのに、政権交代を望む層の方が 継続を上回っているわれですから。国民の世論としては固まってきてる。今は『古い政治 NO』だと私は思いますけどね」と私見を述べていた。(引用ここまで)

辛辣な風情の泉見解だが、相当に現状を汲んだものであるのも事実だろう。
他報道によれば、与党自民の関係は此度の政治資金問題につき「若手勢よりも、ヴェテラン勢の方が危機感希薄」との指摘も聞く。そも 政治資金の内でありながら「領収書不要」とするのがおかしいと、拙者も思ったものだ。

泉さんの見方と、今回補選の投票結果は大筋で近い方向性だろう。ただ 今回補選は日共が独自候補の擁立を見送り、立憲民主との連携を 3選挙区全てで行った結果との指摘も看過できない。つまり「俄か立憲共産党」を演じた結果だという事だ。

これも既報の様に 左派野党、社民・日共の両党は情宣巧者。有権者の不安心理を利用して、投票行動を自勢力有利に持ち込む事にも覚えがありそう。それが今回 無党派層の相当な取り込みにも奏功した様だが、だからといってこの事を、近く必ずあるとされる 衆院解散総選挙にそのまま当てはめるのは当を得ないのも事実だろう。

既報の様に、立憲民主最大の支持勢力たる労働団体・連合は 同党と日共が懇(ねんご)ろになる事を好感していない。又 第二野党たる 日本維新の会とは安保や憲法の今後のあり方に関し、党見解に隔たりがあって その溝が埋め難いといわれる。その安保や産業経済に疎いのが、拙者も感じる立憲民主の弱点だろう。もう少し世論に耳を傾ければそれらが容易に分かろうに、その実行の気配が感じられないのが同党の現状ではないのか。

「古い自民よさようなら」の厳しい見解の一方、決して勝利ではないとされる 泉さんの見方は そうした所も突いていると拙者などはみるものだ。末尾リンクの、深刻な沖縄・尖閣諸島周辺の安保情勢に立憲民主を初め野党勢力は「もしも」の政権交代時に適切に対処できるのか?やはり疑問は付き纏う。

衆院解散総選挙はいずれ近く行われようが、そうした問題にも留意の上、我々有権者は投票に赴くべき。今回画像は、先日訪れた当地中心部・金山公園新緑の近影を。通る線路は、これも既報の JR中央本線。今月の拙ブログ記事は以上。以下に 関連記事をリンク致します。「産経新聞 4/28」
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2 コメント

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自由民主党の敗北 (onecat01)
2024-04-30 20:29:15
 HAKASEさん。

 自由民主党の敗北を、当然のこととして受け止めています。

 「国民の信託を忘れ、保守本来の役目を疎かにした。」・・・原因はここにあると考えています。

 「皇室護持」と「憲法改正」は、日本の自主自立のため、実行すべき最大の課題です。現在の自由民主党では、愛国の私も距離を置きます。

 かと言って、「皇室護持」と「憲法改正」を度外視する反日左翼政党に、日本の未来を任せられるはずがありません。

 現在私は、青山氏の「護る会」が、どこまで本気になるのかを見守っています。政治家を支持する国民が、意思表示する時ですね。
返信する
青山参議の正論 (HAKASE(jnkt32))
2024-04-30 23:12:40
onecat01さん、こちらへもお立ち寄り有難うございます。

今回衆院補選の与党自民完敗は、貴指摘通り「国民の
信託を忘れ、保守本来の役目を疎かにした」に尽きる
と拙者も思います。

凶弾に斃れた安倍元総理時代の「一強多弱」時代の驕り
に嵌り続けたツケかも知れません。

好調の時にも変わらぬ謙虚さや用心を保持できないと
我国の自主独立に不可欠な「(本来の)皇室護持」と
「憲法改正」の二大テーマを完遂する事はできない
事、拙者も同意です。

青山参議の「護る会」の取組みと向き合いは、拙者
も注目する所。是非本気度を示して頂きたいものですが。
まずは お礼まで。
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