コナサン、ミンバンワ!久し振りで、このご挨拶で記事を始めたく思います。
昨日の報道で広く知られている様に、ほぼ半世紀ぶりの準国産旅客機、MRJが待望の初飛行を果たし、これからの我国航空関連産業にとり、明るい材料となった。
2008=平成20年の事業化初決定以来約7年、数次に及ぶ計画変更はあったが、今回の初飛行成功には一言奉祝だ。当初は2011=平成23年中の予定だったのだが、やはり満を持すとあっては、それなりの日数を要したのだろう。些か期間の見積もり面での疑問も残るが、ジェット旅客機と言う我国にとり初物と言う所も考えると、致し方ないと共に、「ローマは1日にして成らず」。決して容易い道程ではなかったし、これからも決してない事を理解したいものだ。
振り返ればこの偉業、やはり戦前よりの伝統の賜物と言う所も大いにあるかと心得る。三菱リージョナルジェットMRJ(リージョナルとは、一定の地域向けのと言う意)の製造元は申すまでもない三菱航空機。前身でもあり親会社でもある三菱重工業はかつて戦闘機の名作 零式艦上戦闘機「ゼロ戦」を生産していた事でも知られる。航空技師 堀越二郎さんと同氏のチームによって生まれたゼロ戦は、当時世界最高レベルの戦闘力と運動性能を有し、日中戦及び大東亜戦争こと太平洋戦争序盤にあっては、大いなる戦果をもたらしたものだ。勿論課題もあり、俊敏な運動性能を求めた結果、飛行兵を守る防御が手薄だった為、犠牲が多かった事や、戦況の傾いた末期には、本当は芳しくなかった特攻作戦に用いられたりなどした所もそれは把握されるべきだろう。ただ、それらを顧慮しても、ゼロ戦を支えた技術は世界の一流だったと言う事だろう。
MRJは形こそ違え、そのゼロ戦の良き技のDNAを受け継いでいると見るのは、俺1人ではあるまい。それぞれにおいて、求められる最高最善を求める姿勢の積み重ねが形になったと申して良い。これからは、本就航に向け熟成に入る。日米両国における、約2500時間に及ぶ試験飛行が控えるし、国土交通省の型式認定も取得しなければならない。何よりも、全日本空輸向けの初納入がほぼ1年半後に迫り、その対応も遅滞なく進めなければならないだろう。構成部品中、欧米初め外国製品が過半を占める実情から来る整備面での難しさもそれなりだろうし、欧米現状価格は、1機辺り50億円台の後半だそうだが、生産ベースに乗れば更なる価格引き下げの可能性も見えるだろう。現状の受注残は400余機。これを最低でも500機まで増やさなければ採算ラインに達しないと言われる。その為にも、米大陸の先発大手2社で大半を占める市場に確実に食い込める営業努力も求められる。
今朝のTV番組中、放送作家 テリー伊藤さんが「我国のモノ造りは大変秀逸だが、営業力が弱く損している所がある。MRJの売り込みではその辺りを克服しなければならない」と懸念を表されていた。主な課題の燃費が大幅改善され、又安全度も大きく向上したとされるMRJだが、巧妙で堅実な営業戦略がなければ、容易に需要は伸びないかも知れない。勿論、関係各位はその辺りもご存じだろうから、外野の素人はこれ以上言及しない様にしたいが、この新しい旅客機が我国全土、そして世界の空を飛び回れる様にする事が、心ならずも戦火に散った飛行機乗りの方々に対する大きな供養となるのでは、とも思う次第であります。添付画像は、今回初飛行のMRJとは無関係です。
昨日の報道で広く知られている様に、ほぼ半世紀ぶりの準国産旅客機、MRJが待望の初飛行を果たし、これからの我国航空関連産業にとり、明るい材料となった。
2008=平成20年の事業化初決定以来約7年、数次に及ぶ計画変更はあったが、今回の初飛行成功には一言奉祝だ。当初は2011=平成23年中の予定だったのだが、やはり満を持すとあっては、それなりの日数を要したのだろう。些か期間の見積もり面での疑問も残るが、ジェット旅客機と言う我国にとり初物と言う所も考えると、致し方ないと共に、「ローマは1日にして成らず」。決して容易い道程ではなかったし、これからも決してない事を理解したいものだ。
振り返ればこの偉業、やはり戦前よりの伝統の賜物と言う所も大いにあるかと心得る。三菱リージョナルジェットMRJ(リージョナルとは、一定の地域向けのと言う意)の製造元は申すまでもない三菱航空機。前身でもあり親会社でもある三菱重工業はかつて戦闘機の名作 零式艦上戦闘機「ゼロ戦」を生産していた事でも知られる。航空技師 堀越二郎さんと同氏のチームによって生まれたゼロ戦は、当時世界最高レベルの戦闘力と運動性能を有し、日中戦及び大東亜戦争こと太平洋戦争序盤にあっては、大いなる戦果をもたらしたものだ。勿論課題もあり、俊敏な運動性能を求めた結果、飛行兵を守る防御が手薄だった為、犠牲が多かった事や、戦況の傾いた末期には、本当は芳しくなかった特攻作戦に用いられたりなどした所もそれは把握されるべきだろう。ただ、それらを顧慮しても、ゼロ戦を支えた技術は世界の一流だったと言う事だろう。
MRJは形こそ違え、そのゼロ戦の良き技のDNAを受け継いでいると見るのは、俺1人ではあるまい。それぞれにおいて、求められる最高最善を求める姿勢の積み重ねが形になったと申して良い。これからは、本就航に向け熟成に入る。日米両国における、約2500時間に及ぶ試験飛行が控えるし、国土交通省の型式認定も取得しなければならない。何よりも、全日本空輸向けの初納入がほぼ1年半後に迫り、その対応も遅滞なく進めなければならないだろう。構成部品中、欧米初め外国製品が過半を占める実情から来る整備面での難しさもそれなりだろうし、欧米現状価格は、1機辺り50億円台の後半だそうだが、生産ベースに乗れば更なる価格引き下げの可能性も見えるだろう。現状の受注残は400余機。これを最低でも500機まで増やさなければ採算ラインに達しないと言われる。その為にも、米大陸の先発大手2社で大半を占める市場に確実に食い込める営業努力も求められる。
今朝のTV番組中、放送作家 テリー伊藤さんが「我国のモノ造りは大変秀逸だが、営業力が弱く損している所がある。MRJの売り込みではその辺りを克服しなければならない」と懸念を表されていた。主な課題の燃費が大幅改善され、又安全度も大きく向上したとされるMRJだが、巧妙で堅実な営業戦略がなければ、容易に需要は伸びないかも知れない。勿論、関係各位はその辺りもご存じだろうから、外野の素人はこれ以上言及しない様にしたいが、この新しい旅客機が我国全土、そして世界の空を飛び回れる様にする事が、心ならずも戦火に散った飛行機乗りの方々に対する大きな供養となるのでは、とも思う次第であります。添付画像は、今回初飛行のMRJとは無関係です。