「午後の紅茶」という名の紅茶が売られている。
この「午後の…」というネーミング、どう思われますか?
本来いつ飲んだって構わない紅茶を、わざわざ「午後」と限定したのはなぜか。
「午後の…」というからには、午前中に飲むよりも午後に飲んだほうが美味しく感じられるよう作られたと思うが、あえてこれを午前中に飲んだらどうなるのだろう。
夜中に飲んだらどうなることか。
早朝飲んだらどうなるのか。
では「午後」を取り払って、ただ「紅茶」だけにしたらどうなるのだろう。
ただの「紅茶」より「午後の…」とあったほうが作り手の熱意、誠意を感じる。
「紅茶」だけのほうは、どうでもいい紅茶、いい加減な紅茶、という印象になる。
これは想像だが、「午後の…」のほうも、ただの「紅茶」のほうも、製造原価は同じだと思う。
我々としては「うまいことやったな」と思ったりする。
イメージづくり、これこそが商品を売り出す場合の基本中の基本だということがこれでわかる。
「お~いお茶」という商品もある
要するに普通のお茶です。
それに「お~い」をつけただけ。
そしたら「お~い」をつけないお茶を引き離してヒット商品になった。
よく考えてみると、「お~い」はただ呼びかけているだけだから、どんな商品につけてもおかしくない。
「お~い芋焼酎」あるいは「午後の芋焼酎」なんかどうだろう。
…う~ん、よくないな。
なんだか荒んだ生活が想像されて、かえって売れなくなる恐れがある。
くっつける言葉は短ければよい、というのは間違いだね。
「辛そうで辛くない少し辛いラー油」というのも大ヒットした。
というワケで、「辛そうで辛くない少し辛いラー油」」を飲み会などの罰ゲームとしてゴクゴク飲ませるのもいいかも。
なんて思ったりする、定年退職2年前のオッサンにしては、あまりにもくだらない記事でした。
スマンスマン…