おじさんにとって「コンビニにおける冒険」は二つある。
その一つがおでん購入であり、もう一つが中華まん購入である。
おじさんにとってこの二つはとても辛く、気恥ずかしく、とても世間体を気にする行為である。
今日は勇気をふり絞って後者のほう、中華まんを購入した。
前者のほうのおでん購入はまた後日のお楽しみ、ということでご勘弁を…
かつて中華まんには、のどかで牧歌的な時代があった。
あんまんと肉まんしかなかった時代である。
買うときはそのどちらかで悩めばよかった。
今は大変なことになっている。
あんまん、肉まん、ピザまん、豚角煮まん、チャーシューまん、クリームチーズまん…と実に多種。
レジのお姉さんに塩豚まんと中華まんをください、というと店員は塩豚と中華ですね。
と「まん」をつけないで言っている。
店員にしてみれば、普段まんをつけない言い方を聞きなれているので、まんをつけると全体の言葉のつながりがハッキリしなくなるらしい。
おじさんは深く傷ついた。
傷ついて帰途についた。
トボトボと言いたいところだがダッシュに近かった。
(冷めないうちに)の思いが、どうしても足を速くさせる。
(熱いうちに)の思い激しく、まず中華まんにかぶりつく
するとこれがなんともまあ旨いんですよね。
熱くて旨い、ハフハフ旨い。
肉のとこ旨く、脂身のとこ旨く、煮汁のしみた皮が旨い。
ビールのおつまみとしても旨いだろう。