某月某日、某道の駅でつい赤飯を買ってしまった
特に赤飯を食べたいと思ったわけでもないのに、何となく手が出て買って帰りましたとさ、というお話である。
事の成り行きとして当然昼食として食べることになる。
我々は普段は赤飯を食べない。
日本人は、何か祝い事があるときに赤飯を食べる。
子供が生まれたといっては赤飯。
就職が決まったといっては赤飯。
今は廃れたが、かつて結婚式の引き出物には必ずと言っていいほど赤飯の折詰が付きものだった。
だが今回の場合は、祝い事でも何でもない。
資格という意味からいえば、赤飯を食べる資格がないということになる。
のんきなオジサン(アタクシのことですが)はそんなことは少しも気にかけることなく、昼食にとりかかるのだ。
赤飯というのはとかくカタマリになりがちで、普通のご飯より団結力が強い。
なかばほじって(分離して)食べる、という感覚になる。
チョット食べて急に胡麻塩の小袋に気づき、これを破って赤飯のところどころに振りかける。
小豆でほんのり桜色に染まったご飯。
あちこちに顔を出している紫色の小豆。
そこに点々と黒い胡麻、そして白い塩。
久しく食べていなかったが、赤飯とはこういうものであったのか。
ご飯のカタマリを食べているような、もち米の一粒一粒を噛みしめているという感じがする。
え 赤飯のおかずには何が合うのか
明太子、梅干し、生卵
のんきなオジサンは、ハーフサイズのカップ麺で頂きました
何にもめでたくないのに赤飯を食べてしまったオジサンは、とても美味しかったので良い思いをした日、であるからにしてめでたい日。
ということになって、これで良かったのだ、ということになるのでした。