◆当初の記事が長くなり過ぎたので、前編、後編に分割しました。以下は後編です。
◆なかなかの佳作(この辺りからは順位は関係なし、見た順)
★★★
写真は『ディファイアンス』より。ダニエル・クレイグ
11.永遠の子どもたち:哀しく切ないファンタジー。母の我が子への思いは永遠に…
12.禅~ZEN:生真面目なまでに曹洞宗の開祖、道元の生涯を描く。
13.ディファイアンス:WWⅡ時にあった、知られざるユダヤ民族の物語。ダニエル・クレイグ主演。地味だけれど見応えある佳作。
14.誰も守ってくれない:名子役、志田未来が加害者の妹を演じ、加害者家族の悲劇的側面を描く。マスコミの自己批判とも取れる内容に、あのフジテレビが作ったと言うのが意外。
15.ジェネラル・ルージュの凱旋:堺雅人の好演が、最後まで惹きつけてくれた娯楽作。
16.ザ・バンク~墜ちた虚像:今更のように感じる、国際紛争が巨利を生むビジネスとして成立してしまうシステムの恐ろしさ。巨悪に立ち向かう個人の非力に慄然とする。強大な権力を得たかに見える組織の人間でさえ、すげ替え可能な部品(パーツ)に過ぎないのだ。
17.おっぱいバレー:これも実話に基づく作品。際どいタイトルとはミスマッチな青春賛歌。綾瀬はるかの清潔感が好ましく、後味爽やかな佳作。その際どいタイトルゆえに、マトモな観客を遠ざけ、ちょっと危ない観客を惹きつけたように見受けられるのが残念(制作側が期待したほど観客動員数が伸びなかったらしい。私が見た時は後方に変態オヤジがいて、上映中に奇声を発して大迷惑だった。本作は「タイトルで損した」と言う声が少なくない)。
18.ニセ札:吉本のキム兄初監督作品。終戦間もない奈良の山里で起きたニセ札事件を描く。何より倍賞美津子が素晴らしい。顔に深く刻まれた皺を隠すことなく、演技力で魅せる彼女の代わりが、現在の邦画界に果たしているだろうか?(後に続く女優としては、『ディア・ドクター』でも好演した余貴美子の名が浮かぶ)
※倍賞美津子インタビュー記事(産経新聞)
19.チェイサー:韓国の犯罪サスペンス映画。その残虐性、猟奇性は同種の米国映画を陵駕する。そこまで徹底して残酷描写できる冷徹さは理解不能。日本では絶対作れない映画。トム・クルーズがリメイク権を買ったらしいが(←夫からの情報)、おそらくクライマックス部分は内容を改変するんだろうなあ…トム・クルーズ的甘さで。スマートに描いたら、オリジナルの怖さは再現できないと思う。
20.天使と悪魔:ラングドン教授再登場。前作『ダ・ヴィンチ・コード』より分かり易く面白かった。イタリア観光名所をジェットコースターな展開で見せてくれる。同時に知られざるヴァチカン内部をのぞき見る面白さ。
21.レッドクリフ パート2:いよいよ物語は核心の「赤壁の戦い」に。とにかく中国ならではの人海戦術で見せる合戦シーンは大迫力。
22.チョコレート・ファイター:タイ発の本格アクション。しかも主人公は可憐な少女。テコンドーの名手らしいが、恐るべき身体能力で怒濤のアクション・シークエンスをこなす。エンドロールのメイキング映像で、撮影時の凄まじさが垣間見える。我が日本の阿部寛がヤクザ役で登場し、日本では絶対見せないであろう全裸シーンも交えて熱演。正直、ビックリした。
23.消されたヘッドライン:よくあるマスコミの不正追及ものと思いきや…どんでん返しに次ぐどんでん返し。いつもながらラッセル・クロウは巧い。名女優ヘレン・ミレン、今や中堅となったベン・アフレックが脇を固め、手堅い演技で魅せる。
24.ハゲタカ:数多あるテレビドラマの映画版にしては上出来な仕上がり?!大森南朋が主役を張って好演。経済ドラマと言えば、今や中国を無視できないと言うことか。しかし、国営?放送局発ドラマが、よくここまで中国を狡猾に描けたなあ…と驚く。
25.いけちゃんとぼく:幼い日の、”心の友”と言う存在のかけがえのなさ。大人は懐かしく、子どもはリアルタイムに共感するのだろうか?
◆番外編~評価控え(これはもう私の”趣味”の問題なので、映画としての出来不出来は言えないと言うか関係なく楽しめた作品、順不同)
1.ザ・ムーン:アポロ計画に関わった宇宙飛行士へのインタビューと当時の映像を中心としたドキュメンタリー。今や70代、80代であろう彼らの若々しさ、格好良さには驚かされる。月面から見た地球の姿は必見だ。
2.マンマ・ミーア:アバの楽曲がすべて。些か雑な作りもご愛嬌。
3.ベンジャミン・バトン~数奇な男の人生:実はブラピとケイト・ブランシェットの共演が見たかったのだ。ブラピの若返った姿は、昨今のCG技術の凄さを物語る。特殊メイクだって、年老いた姿より、若返った姿の方が技術的には難しいのではないか?
4.ターミネーター4:前作の壊滅的駄作ぶりからすれば、ファンは本作に救われたのではないだろうか?本作から新たに三部作ということらしいが、いよいよ「ターミネーター」シリーズも大河ドラマの様相を呈して来たようだ。
5.スタートレック:SFドラマの古典が、今をときめく才能によっって新たな命を吹き込まれた、と言う感じだ。本作の成功を受けて、早々と続編制作が決まったとかで、今から心待ちにしている。
6.トランスフォーマー・リベンジ:続編でさらにスケール、パワー共にアップした。日本生まれのおもちゃ「トランスフォーマー」。このおもちゃに纏わる我が家の思い出は尽きない。息子の部屋にはいまだにそのコレクションが幾つもある。今回はロケ地に懐かしのエジプトやヨルダンの遺跡が登場。ダブルに嬉しい作品となった。それにしても主人公が入学した東部?の名門大学、学費が年4万ドルだって?!ひぇ~
劇中、父親がさりげなく言っていたけれど、印象に残ったなあ…
◆上映中、殆ど爆睡
してしまった作品
ブッシュ
◆2009年上半期映画ミシュラン はなこ版(1)へ戻る…
◆なかなかの佳作(この辺りからは順位は関係なし、見た順)
★★★
写真は『ディファイアンス』より。ダニエル・クレイグ

12.禅~ZEN:生真面目なまでに曹洞宗の開祖、道元の生涯を描く。
13.ディファイアンス:WWⅡ時にあった、知られざるユダヤ民族の物語。ダニエル・クレイグ主演。地味だけれど見応えある佳作。
14.誰も守ってくれない:名子役、志田未来が加害者の妹を演じ、加害者家族の悲劇的側面を描く。マスコミの自己批判とも取れる内容に、あのフジテレビが作ったと言うのが意外。
15.ジェネラル・ルージュの凱旋:堺雅人の好演が、最後まで惹きつけてくれた娯楽作。
16.ザ・バンク~墜ちた虚像:今更のように感じる、国際紛争が巨利を生むビジネスとして成立してしまうシステムの恐ろしさ。巨悪に立ち向かう個人の非力に慄然とする。強大な権力を得たかに見える組織の人間でさえ、すげ替え可能な部品(パーツ)に過ぎないのだ。
17.おっぱいバレー:これも実話に基づく作品。際どいタイトルとはミスマッチな青春賛歌。綾瀬はるかの清潔感が好ましく、後味爽やかな佳作。その際どいタイトルゆえに、マトモな観客を遠ざけ、ちょっと危ない観客を惹きつけたように見受けられるのが残念(制作側が期待したほど観客動員数が伸びなかったらしい。私が見た時は後方に変態オヤジがいて、上映中に奇声を発して大迷惑だった。本作は「タイトルで損した」と言う声が少なくない)。
18.ニセ札:吉本のキム兄初監督作品。終戦間もない奈良の山里で起きたニセ札事件を描く。何より倍賞美津子が素晴らしい。顔に深く刻まれた皺を隠すことなく、演技力で魅せる彼女の代わりが、現在の邦画界に果たしているだろうか?(後に続く女優としては、『ディア・ドクター』でも好演した余貴美子の名が浮かぶ)
※倍賞美津子インタビュー記事(産経新聞)
19.チェイサー:韓国の犯罪サスペンス映画。その残虐性、猟奇性は同種の米国映画を陵駕する。そこまで徹底して残酷描写できる冷徹さは理解不能。日本では絶対作れない映画。トム・クルーズがリメイク権を買ったらしいが(←夫からの情報)、おそらくクライマックス部分は内容を改変するんだろうなあ…トム・クルーズ的甘さで。スマートに描いたら、オリジナルの怖さは再現できないと思う。
20.天使と悪魔:ラングドン教授再登場。前作『ダ・ヴィンチ・コード』より分かり易く面白かった。イタリア観光名所をジェットコースターな展開で見せてくれる。同時に知られざるヴァチカン内部をのぞき見る面白さ。
21.レッドクリフ パート2:いよいよ物語は核心の「赤壁の戦い」に。とにかく中国ならではの人海戦術で見せる合戦シーンは大迫力。
22.チョコレート・ファイター:タイ発の本格アクション。しかも主人公は可憐な少女。テコンドーの名手らしいが、恐るべき身体能力で怒濤のアクション・シークエンスをこなす。エンドロールのメイキング映像で、撮影時の凄まじさが垣間見える。我が日本の阿部寛がヤクザ役で登場し、日本では絶対見せないであろう全裸シーンも交えて熱演。正直、ビックリした。
23.消されたヘッドライン:よくあるマスコミの不正追及ものと思いきや…どんでん返しに次ぐどんでん返し。いつもながらラッセル・クロウは巧い。名女優ヘレン・ミレン、今や中堅となったベン・アフレックが脇を固め、手堅い演技で魅せる。
24.ハゲタカ:数多あるテレビドラマの映画版にしては上出来な仕上がり?!大森南朋が主役を張って好演。経済ドラマと言えば、今や中国を無視できないと言うことか。しかし、国営?放送局発ドラマが、よくここまで中国を狡猾に描けたなあ…と驚く。
25.いけちゃんとぼく:幼い日の、”心の友”と言う存在のかけがえのなさ。大人は懐かしく、子どもはリアルタイムに共感するのだろうか?
◆番外編~評価控え(これはもう私の”趣味”の問題なので、映画としての出来不出来は言えないと言うか関係なく楽しめた作品、順不同)
1.ザ・ムーン:アポロ計画に関わった宇宙飛行士へのインタビューと当時の映像を中心としたドキュメンタリー。今や70代、80代であろう彼らの若々しさ、格好良さには驚かされる。月面から見た地球の姿は必見だ。
2.マンマ・ミーア:アバの楽曲がすべて。些か雑な作りもご愛嬌。
3.ベンジャミン・バトン~数奇な男の人生:実はブラピとケイト・ブランシェットの共演が見たかったのだ。ブラピの若返った姿は、昨今のCG技術の凄さを物語る。特殊メイクだって、年老いた姿より、若返った姿の方が技術的には難しいのではないか?
4.ターミネーター4:前作の壊滅的駄作ぶりからすれば、ファンは本作に救われたのではないだろうか?本作から新たに三部作ということらしいが、いよいよ「ターミネーター」シリーズも大河ドラマの様相を呈して来たようだ。
5.スタートレック:SFドラマの古典が、今をときめく才能によっって新たな命を吹き込まれた、と言う感じだ。本作の成功を受けて、早々と続編制作が決まったとかで、今から心待ちにしている。


◆上映中、殆ど爆睡

ブッシュ
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