はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

春風亭小朝師匠と泰葉さんの離婚

2007年11月14日 | 日々のよしなしごと
一報を聞いてビックリしました。
結婚後、裏方に徹していたはずの泰葉さんのメディアでの露出が
今年に入って急激に増えたのはどうしてだろう…
とは思っていましたが。

シンガーソングライターとしての才能を高く評価されていた泰葉さんが、
天才落語家と言われる小朝師匠との結婚を機に、
一線から身を引いた、その思い切りの良さにも当時は驚かされました。
お二人と同じ年に私自身結婚したので、なおのことお二人の結婚は印象深かった。
小朝師匠にはファンレターを送ったり、独演会に足を運んだりしたほどのファンなので、
自分とは直接関係のないこととは言え、やはり今回の離婚はショックです。

今朝、金屏風をバックに弟二人(林家正蔵師匠と林家いっ平氏)を従えての
夫妻の離婚会見の映像を見ました。
泰葉さんの妙にはしゃいだ姿と隣で戸惑いの表情を浮かべる小朝師匠の姿が印象的でした。
20年間育んで来たはずの夫婦関係が壊れたと言うのに、
そんなに明るく振る舞えるわけがないじゃない?泰葉さん、無理している?
何だか痛々しく見えました。

自分らしさを押し殺すことに疲れたのでしょうか?
「落語バカ」と言えるほど落語にのめり込んだ師匠との生活は、
たとえ一般の夫婦の何倍もの会話があったとしても、
それが必ずしも夫婦としての愛情を深めるものではなかったのでしょうか?
泰葉さんが夫としての師匠に求めていたものと、
師匠が考えていた夫婦の在り方(師匠は現状に満足していたと思われ…)のズレが、
泰葉さんを孤独感へと追い立てたのか?その孤独感が仕事へと彼女を向かわせたのか?

どんな業界であれ、「無私」で夫を支えることを求められる「おかみさん」業は大変なんでしょうね。
特に男女問わず「自己実現」が人生の大きな目標として価値を認められた現代において、
「無私」に徹することは、大変なことのような気がします。
夫妻の間に「落語」抜きで向き合える時間があったなら、また結果は違ったのかなあ…
「『カーテンの色は何色にする?』という会話ができなかった」という泰葉さんの言葉に
彼女のさまざまな思いが詰まっているように感じられました。

「常に全力投球」「全方位に死角なし」では、心が安まることはありません。
「緩み」や「遊び」や「隙」が必要だと思う。
人間関係において(それは夫婦関係に限らず)相手が「優しすぎる」のも「立派過ぎる」のも、
実は心の負担になるんですよね。相手に文句のひとつも言えない、と言うか…
結果的に自分自身を責めることになって「辛い」と思う。
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