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はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

親子関係って何なんでしょうね?

2006年07月31日 | 家族のことつれづれ

親子関係の在り方ってムツカシイですね。

私の父は相当ワガママで横暴で
(何たって九州人ですから?、
ビンボーでも一応士族の末裔ですから、
亭主関白で、プライドだけは高い)

自分の気分次第で私達子供を叱ったり、
殴ったりするような親で、母は母で10才年下だったせいか、
父に口答えも一切できないような従順な人で、
私など殴られている時に
母に庇って貰った覚えが殆どないんですけど、
兄弟4人の誰ひとりグレることなく育ちました。
皆、学校を卒業後ちゃんと就職して、結婚して、
それなりに幸せな家庭を築いています。
(ただし私は実家が好きではなくて、あまり寄りつかない。
私と10才違いの末妹は、比較的可愛がられて育ったせいか、
結婚後も実家にはよく出入りしているようです)


大人になって思ったことは、そうした両親だったから
自立心が早くから芽生えたのだろうということ。
親から何の援助も受けられない代わりに、
自分でどうにかする力を天から?与えられたこと。
親から十分に愛されない心の隙間を埋めてくれたのは
祖母であり伯母であり、友人や友人の両親だったこと。

両親共、けっして尊敬できる親でも、
他人に自慢できる親でもなかったなあ。
同級生の両親は地元の有名企業の部長だったり、
役所のエライ人だったり、学校の先生だったりで
(住んでいる地域が新興住宅街だったせいもあるかな?)
社会的地位の高い人であったり尊敬される人が多かったし、
比較的経済的に恵まれた家庭が多かったけど、
なぜか同級生には、親に信じられないほど反抗的だったり、
グレてどうしようもなかったりする子が少なからずいました。
その子達は別に私に対しては普通に接してくれたから、
何度かその子達の家を訪ねて、
穏やかな両親の物腰を見て知っているだけに
(まあ、今となっては、私の窺い知れない何かが、
それぞれの家庭にあったのかもしれないけど)
 、
毎日理不尽に怒られている、
あまり親に可愛がられた覚えがない私は、
そんな同級生が不思議でならなかった。
いったい何が不満なんだろう?と。
結局グレられるのも、反抗できるのも、
ワガママが通る環境にあるから…
と有無を言わさない父親の横暴に、
日々耐えていた私は思っていたのでした。

立派すぎる親が重荷になると、
心理学や親子学?の本では目にしますが、
困った親も子供には重荷です。
親から独立するまで、私は苦痛で苦痛で仕方がなかった。

逆に今は私の子供時代以上に経済的に豊かな家庭が増えて、
物分かりの良い親のもとでパラサイトな日々を送っている
成人男女も少なくないと思いますが、
人生は精神的成熟を目指す修行だ
と経験的に散々刷り込まれた私には、そうした親子関係が、
その人にとって本当に幸せなことなのか?、
人ごとながら心配であります(親が死んだら、どうするの?
ってことです)

また、精神的に未熟な大人が今後国力が衰える一方の
日本を果たして支えることができるのか?
という危惧から、憂いを覚えるのであります。
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