はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

APEC首脳会議後の首相の記者会見

2008年11月25日 | はなこのMEMO
日本時間の昨朝リマで行われた、APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議後の、麻生総理の記者会見の中継を見た。聞いていて、夫婦してイライラが募った。

まず、一文が長過ぎる。「~ですが」で文を繋げ過ぎ。ダラダラと話が続くので、なかなか結論が出て来ない。同時通訳泣かせの話し方ではないか?事実、通訳とのやりとりもうまく行っていないような印象を受けた。

特に質問者の質問に対しては、まず相手が知りたい結論から述べるべきではないか?例えば、地元ペルーの記者の「北朝鮮の核問題に関して、日本は具体的にどのような役割を果たすつもりか?」との質問に対して、延々と日米中韓4者の話し合いがどうのこうのと述べていた。日経新聞の見出しには「文書化めざす」とあり、「(核問題の)検証をきちんと文書で残す作業に今年中に取りかかりたいと日米韓と中国の4カ国で合意している」と言うことが、どうやら記者の質問に対する答のようらしいが、会見を聞いている限りでは何を言いたいのか、さっぱり要領を得なかった。それにこの答では、日本独自の役割が見えない。日本は日本として何ができるのか?何をしたいのか?果たして質問の記者は、首相の回答に納得できたのだろうか?

同時通訳者は話し手の話からキーワードを拾い出し、自分の頭の中で再構成して外国語に変換すると思うのだが、果たしてうまく首相の言わんとしていることを伝えられたのか、心配になった。だって日本人の私でさえ、聞いていて理解出来ない話なんだよ。内容が難しいとかのレベルではなく、質問の的を射ていない回答と言う意味で。

質問者の質問に的確に答える、というのは、私自身毎回きちんとできているとは言えないが、TOP DOWNのロジックで答えるよう気をつけてはいる。まず結論、そのあとに論拠の詳細説明。とりわけ仕事上のやりとりでは、論法は大切だと思う。あの話し方で、よく外相が務まったなあ…
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