
昨年度は約10カ月もプチトマトに楽しませて貰いました。ご報告が遅れましたが、我が家の長寿のプチトマト、2月の寒波でとうとう力尽きて、3月の第一週に枯れてしまいました。生育環境の目まぐるしい変化に耐えて、よく3月まで持ちこたえたと思います。
昨年の楽しさに味をしめて、今年は新たに、デルモンテ社が供給しているパプリカの栽培セット
(苗2本と土)を生協で購入し、育ててみることにしました。
写真は最新のパプリカの姿。艶々とした赤い実がなっています。市販されているパプリカの半分程の大きさで、商品名も「パプリコット」。着果してから1カ月程かけて緑から赤へと変化しました。
今年は前半、私自身がブログの更新を怠ってしまったので、これまでの生長の軌跡を一気にお見せしようと思います。

GW後半の
5月4日に苗2本を植え付けました。鉢が昨年のプチトマトの物より小さめで、2本では窮屈そう…。この苗はデルモンテ社で予め耐ウィルス用のワクチンを接種した物らしい。添付資料やネットで調べたところでは、昨年のプチトマトに比べ、パプリカは虫がつきやすく、病気にもなりやすいようです。ズボラな私で果たして虫や病気に対処できるのだろうか?ちょっと心配。

植え付けから約2週間後の
5月19日に撮影。いまのところ、順調にスクスクと育っている印象。やっぱり窮屈そうですね。互いの葉が重なってしまって。今回はそれぞれ赤と黄の実がなるパプリカのようです。どちらが赤で、どちらが黄かは、実がなってからのお楽しみ。写真下部に見える細長い葉は葉ネギです。店で買って来た葉ネギを根から7cm残して植えてみたら、切り口からご覧の通り伸びました。

写真は1カ月後の
6月21日のパプリカ。パプリカの体長はそれほど大きくはならないようです。その点、プチトマトはグングン伸びたので、生長がわかりやすかったなあ…。この1カ月間というもの、実はウンザリするような日々が続いていました。プチトマトの時にはついぞなかった
虫との闘いです。あまりの忌々しさにパプリカの生長記録写真を撮る気も失せたぐらい。

体長1mm弱で、葉と同じ緑色をした虫は、ネットで調べたところでは、どうやらハダニらしい。この憎っくきハダニ、若葉や蕾が大好きなようで、毎朝、霧吹きの水圧で払っても、翌朝にはビッシリとついています。庭ならホースの水圧で一気に払えますが、マンションのベランダではそうもいかず、毎朝、手で潰したり、霧吹きで丹念に一枚一枚の葉からハダニを払いました。室内の観葉植物にまで被害が出たら大変と、それはそれは気を遣いました。私自身が、虫の運び屋になる可能性だってありますからね。

虫との闘いはハダニに始まり、次いで、マンションの敷地内の植物の剪定をきっかけに行き場を失って壁伝いに4階の我が家のベランダまで上って来た蟻達、そしてハダニ目当て?のアブラムシと続きました。葉枯れも目立って来て、本当に焦りました。しかし、ある時期を境に害虫問題は一気に終息。台風並みの低気圧の風雨で土が流され、パプリカの根が露出してしまった鉢に、殺菌効果が高いと言われる木酢入りの土を補充したのが功を奏したのか?
今回の害虫騒ぎも、今となっては農業を生業としている農家の方々の苦労が偲ばれる貴重な経験だったと言えるでしょうか。そして私が虫との闘いに明け暮れている間にも、健気にパプリカは生長し、花を咲かせ、実をつけていました。偉いぞ、パプリカ。さすがにこのところの猛暑では、朝の水遣り前は葉がダラリと垂れ下がり、グッタリした様子。頑張れ!パプリカ!!
昨夜のニュースでも、猛暑で特に葉野菜がダメージを受け、価格が高騰していると伝えていました。一方で、昨今は天候に左右されない工場生産の野菜も、市場に大分出回っているようです。工場生産の野菜なんて、まるでSF映画の世界ですね。
上写真は
初収穫のパプリカ。一番最初につけた実
(正確には4番目?実の着きをよくする為に、最初についた花から3輪目まで摘み取ってしまうものらしい)が、いつの間にか黄色く色づいていました。艶々として鮮やかな色とバランス良い形。嬉しさのあまり収穫するのを躊躇っていたら、気づいた時には右写真の通り、表面がしなびていました。慌ててもぎって、その日の夕飯の食卓に。肉厚で甘みが強く、小ぶりながらも結構食べ応えがありました。夫に「これ、私が育てたのよ。今日が初収穫」と言ったら、「また、凝りもせずに」と夫は笑って、細切りパプリカのソテーをパクリ。
しかし、着果したのは今のところ、7個のみ。昨年のプチトマトが合計200個余りだったのに比べると、ちょっとコスト・パフォーマンスが悪すぎるかしら…もしかして私の育て方が間違っている?!