はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

我慢しない

2019年02月15日 | 今日の言の葉
 「死」を身近に感じる年代、年齢になったら、もう我慢をしない。
 それが長年頑張って生きて来た自分を労わる一番の方法だと思う。


 最近、周辺で50代、60代の急逝の報を何度となく耳にするようになった。

 何れも女性で、死因が心不全である。やはり寒暖の差が心臓に堪えるのか…

 中でも最も衝撃的だったのは、会社の元同僚の急逝だ。

 彼女は同期入社で、短大卒ながら結婚しても着実にキャリアを積み上げ、部長にまでなった女性だ。

 同期入社と言っても同じ部署で働いたわけではなく、同じフロアで毎日のように顔を合わせる程度の付き合いではあったが、いつも会えば元気に挨拶してくれる、何十人といる女性社員の中でもひときわ快活で目立つ存在だった。

 私が寿退社(今や死語?)してから30年会ったこともないが、なぜか彼女の30年前の顔を未だに鮮やかに記憶しているし、折に触れて夫から彼女の活躍を聞いていたので、私の中ではずっと気になる、密かにエールを送り続けている存在ではあった。

 その彼女が6月の役職定年を前にして、旅先のホテルの浴室で亡くなったのだ。前触れもなく突然に。

 「これから漸くノンビリ出来る」と6月の役職定年を楽しみにしていたと言う話を夫から聞いて、なおのこと切なさが募った。けっして他人事ではないと思った。


 私達の年代は、もちろん人にもよるが、子育てを終えたかと思えば、親の介護に直面したり、孫の世話に駆り出される人が多い。配偶者もそろそろ定年を迎える頃だろう。

 そうしたさまざまな制約がある中でも、出来る限り無理をせず、我慢できないと思えば声を上げ、良き妻、良き母を卒業して、時には家族相手に口喧嘩だってした方が良いと思う。生きているうちにわだかまりは解消した方が良いのではないか(とは言え、何事も引き際は大切。永遠の喧嘩別れだけはしたくない)

 今まで我慢強く物事に対処していた人こそ、遠慮などせずに我がままになれば良いのだと思う。

 今、自分がやりたいことをし、食べたい物を食べ、行きたい所に行き、会いたい人に会う。そう、出来る限り悔いを残すことなく自分の人生を全うする為に!

 自分を労われるのは、結局、自分自身でしかないのだから。
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