現在の京都鉄道博物館の前進となった 梅小路機関区です。
東海道本線から分岐して日本海側を西に延びる 山陰本線の東の起点京都に位置する梅小路機関区ですが 山陰本線は 東
海道本線と違い無煙化が遅れ 優等列車と一部の旅客列車は無煙化されていましたが 京都口の旅客列車と貨物列車は 蒸
気機関車の牽引でした。
この日も保津峡での撮影を終えて時間が有ったので 夕方のわずかな時間を利用して訪問しました。
当時の京都機関区所属のSLは山陰本線の旅客列車牽引のC57と 区構内入れ替え用のC11の二形式が在籍し 貨物列車を
牽引して来る福知山機関区のD51を見る事ができました 梅小路機関区のSLは 良く手入れされていて黒光りしていましたが
中でも正面形式入りの旧型プレートを付けたC57 5号機は ひと際目立つ存在でした。
1970年5月撮影 東海道本線 梅小路機関区 C57 5
煙突から左右に伸びたアーチ形のつらら切り 磨き抜かれた釜肌にランボードの白線 前面のナンバープレートも西日を受け
て光っています これで煙突の先に火の粉止め(通称クルクルパー)が付いていなければ最高なんですが。
近くにはC57 127号機も停まっていました。
後ろにはDF50や無煙化の立役者DD51の姿も見えます。
DF50と並んで停車していました。
C57 127 DF50 547
転車台の前に入れ替え用のC11 96号機が停まっていました。
こちらも正面に形式入りのナンバープレートを着けていました。
少し離れた所でEF61 1号機を見つけました。
車体側面にEF58が写っています この頃はSL以外全く興味なく まず写す事はありませんでしたが 1号機だったので写したよ
うです。
梅小路機関区はこの時が 最初で最後の訪問になりました その後「梅小路蒸気機関車館」を経て 現在「京都鉄道博物館」と
なりましたが そのうちそのうちと思いながら未だ実現していません 近くに新しい駅ができたので一度は行きたいと思います。