きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

愛するときに話すこと

2010年08月07日 | 韓国
愛するときに話すこと(原題:사랑할 때 이야기하는 것들)  2006年 
監督:ピョン・スンウク
出演:ハン・ソッキュ、キム・ジス 

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「八月のクリスマス」を彷彿とさせるような静かな作品
もっと物語の展開が遅いかも
イングとヘランの日常生活を淡々と観る感じで
二人が出会って惹かれあって、一緒にいることに安らぎを感じるけど
お互いに抱えているものが重過ぎてその先には進まない

「愛するときに話すこと」というタイトルのこの「愛」っていうのは
てっきり二人の恋愛の話だと思ってたけど違うのね

お母さんが死んじゃってイング(ハン・ソッキュ)が昔のテープを聞く場面があって
お父さんがベトナムにいるっていうのはベトナム戦争に行ってたってことなのかなぁ
手紙のかわりにテープに録音されたものなんだけど
障害が出る前の兄ちゃんが「お父さんやお母さんのために頑張って勉強するよ」って健気に話してる
そして死んじゃったお母さんが若くて(若い声で)、兄ちゃんと二人で歌ってる
それを聞きながらイングが泣く
思わず私も泣いちゃった

イングは障害を持つ兄ちゃんを一生面倒みなくちゃいけないし
ヘランは一生かかっても返しきれない額の借金を返さなくちゃいけないし
家族がいることで苦しい人生なんだけど
でも愛する人たちなんだよね

兄ちゃん役のイ・ハンウィが良かった
精神に障害がある難しい役で、性欲だけは青春真っ盛りで
それをいやらしい感じを見せないでさらっと演じるのはすごいと思う
兄ちゃんに「シム先生」って「調子はどうですか?」ってイングが話しかける場面
本当にいいの

どこにでもいそうな小さな薬局の店主
本当にいそうだもんな~
こういう役のハン・ソッキュはしみじみと?上手いです

キム・ジスも「チャーミング・ガール」に続いて
この作品で大好きな女優になりました

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小さな薬局を営む薬剤師のシム・イング(ハン・ソッキュ)は知的障害者の兄(イ・ハヌィ)の世話に追われ母と3人で暮らしていた。そんなある日イ・ヘラン(キム・ジス)が睡眠薬を買うため薬局に立ち寄る。ヘランは東大門市場でブランド洋服のコピーを製造販売が仕事で、亡父の残した膨大な借金に追われる毎日を送っていた。その日はイングは昔の恋人が結婚することを知り落ち込んでいた。イングはヘランに缶ビールを差し出し、飲み語りあい、二人は意気投合する。


目には目 歯には歯

2010年08月07日 | 韓国
目には目 歯には歯(原題:눈에는 눈,이에는 이)  2008年  
監督:カク・キョンテク、アン・グォンテ
出演:ハン・ソッキュチャ・スンウォン 

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まいったなぁ~~(笑)
          全然面白くなくて

終わってみるとストーリはそれほど複雑ではなかったんだけど
わざとわかりにくくしてない?
緊迫したシーンになると画面が分割されたり、アップしたり、回したり
スタイリッシュに決めたい気持ちはわかるけど
緊迫感は感じないし、もっとわかりにくくなる
誰にも感情移入しないまま映画を観るのは正直しんどかった

スピード感のあるオシャレな映画を作ろうとしたのかなぁ
でもこの映画、かっこつけてるのに全然カッコよくない

役者は揃ってるのにな~
ソン・ヨンチャンは悪役すると本当に怖いね
黙ってそこにいるだけですごく怖い(でもそうじゃない役をすると変に可笑しい、笑)
アントニオ役のイ・ビョンジュンは今回も小指を立てて笑わせて声もいいし
相変わらずいい味があって好き

チャ・スンウォンは今まで観た映画の中で一番カッコよかった
他を圧倒するような存在感がある
正直、ハン・ソッキュより全然存在感あったかも

ハン・ソッキュの刑事役は映画「カル」がセクシーでカッコよかったなぁ
今回は髪をグレーに染めてガムを噛んで軽妙かつ豪腕刑事風にしたかったんだろうけど
ん~~、、なんかイマイチだった
観ているほうがストーリに入り込めないと俳優さんもカッコよく見えないよね
好きな俳優だから次に期待します☆

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白昼堂々ソウル都心で現金輸送車が何者かによって強奪された。伝説の刑事とまで呼ばれたペク・バンジャン(ハン・ソッキュ)の名を騙って現金輸送車強奪事件を仕立てたのはアン・ヒョンミン(チャ・スンウォン)だった。ペク刑事は情報屋のアントニオ(イ・ビョンジュン)から済州島で600kgの金塊密輸の情報を知り、済州島空港に刑事たちを張りつかせた。しかし、またしても犯人グループたちは刑事たちの裏をかいて金塊を持ち去っていった。ペク刑事はソウルの現金輸送車強奪事件と済州島の金塊密輸事件の犯人は同じだと推測し済州島空港の監視カメラをみて犯人らしき人物の四人を特定する。


青燕

2010年08月07日 | 韓国
青燕(原題:청연)  2005年 
監督:ユン・ジョンチャン
出演:チャン・ジニョン、キム・ジュヒョク 

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日韓問題の間でいろいろなことがあった映画とは聞いてたけど、こういう映画だったのね
感動しました

飛行士になることを夢見て日本に来た女性を描く、昔に観たNHKの「雲のじゅうたん」のような作品かと思ってたけど、後半は予想もしない展開になって驚いた
飛行大会で雲を抜け天まで届きそうなくらいに高く飛ぶシーンはただそれだけで涙がでそうに綺麗で、後半の重苦しい展開があるから、よけいにその自由な空が際立ちます

「そんなに空が好き?」「僕は君がいる地上が好き」
ジヒョク(キム・ジュヒョク)がキョンウォン(チャン・ジニョン)に訊ねると
「空の上は朝鮮人も日本人も、女も男もないから好き」って答える場面
それがこの映画のすべてを言ってるよなぁ

キョンウォンはただひたすら空を飛ぶことに向かってまっすぐ生きてきた女性
ジヒョクは金持ちの息子で優遇されて育ったけど、韓国人でありながら父の命令で日本軍に入りがんじがらめで生きてきた男性
監督が描きたかったのは親日でも反日でもなく時代に翻弄された二人の愛よね

チャン・ジニョンは体当たりの演技をする本当に素晴らしい俳優だと改めて思いました
もう彼女の演技が観られないことが本当に悲しいです
キム・ジュヒョクは映画「シングルス」でもチャン・ジニョンと共演してるけど、今回もヒロインを優しく見守る役
彼もすごくよかった
丁寧にきちんと作られた映画だと思いました
日本の立川が舞台だから日本語がたくさん出てくるけどチャン・ジニョンの日本語はかなりしっかり練習を積んでいると思います

ユン・ジョンチャン監督は2001年にチャン・ジニョンとキム・ミョンミンの「鳥肌」
そしてこの「青燕」の後、2009年にヒョンビンとイ・ボヨンの「私は幸せです」 を撮ってます

「私は幸せです」は釜山国際映画祭のクロージング作品になったという話を聞いて以来、あまり話題になってない気がするけど、この監督さんの作品なら絶対に観てみたいです

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日帝時代、幼い時から空を飛ぶのが夢だったパク・キョンウォン(チャン・ジニョン)は飛行士になるために日本に渡航し、タクシー運転手のアルバイトをしながら立川の飛行学校に通う。ある日キョンウォンのタクシーに韓国人留学生ハン・ジヒョク(キム・ジュヒョク)が乗車する。