この年末年始、メキシコはユカタン半島のカンクン(Cancun)に行ってきました。カンクンといえば北米定番の避寒地で、カリブ海に面するリゾート地。五大湖四面楚歌状態のミシガンでは出来ない海釣りを満喫するチャンス!
【準備編】
そんなこんなで2009年の師走はインターネットで情報収集にいそしみ、釣具屋と自宅を往復して準備を整えていったのです。なんたる至福タイム!
まず、半日の乗り合い船を予約したので、ジギングタックルを準備。トローリングメインなので出番は無いかもしれないし、道具は全部無料で借りれるものの、やはり自分の道具立てで釣りたいところ。4オンスクラスの竿、PE2.5号、リーダー35ポンドのいわゆる日本近海仕様。まぁ、10キロくらいのバラクーダでも釣れたらえぇかな、というタックル。リーダーの番手がちょっとなめてるかもしれませんが、ミシガンの近所の釣具屋さんでは欲しかった60ポンド前後のモノフィラのラインが皆無。確かに30ポンド以上はフレッシュウォーターの釣りでは出番ないわなぁ。
ホテル周辺のビーチやラグーンでの釣りも想定して、小物用のオカッパリタックルも準備。固めのエギングロッドにPE1.5号、リーダー20ポンド。何が釣れるかは全く読めませんが、間違って1メートくらいのターポンがかかったりせんかなぁ、と妄想を膨らませます。
最終選抜を潜り抜けた超厳選釣り具。
あくまで家族旅行なので、徹底的なスリム化と家人に目立たないような工夫が図られました。
バズーカ目立っとるけど。。。
【オカッパリ編】
「潮通しの点からこのホテルはどうでしょうか?」と目当てのホテルを家内に提案するも、速攻で却下。プライド高いが小汚い釣り師には縁遠い、小洒落たリゾートホテルに泊まることに。ホテルの目の前はカリブ海。が、10キロくらい続くのっぺりとしたビーチの中ほどに位置するホテルなので、ポイント的には期待薄。
元日の早朝、ホテルのプライベートビーチにて2010年釣り初め開始。
波が1.5メートル程ありルアー操作もままならず。ペンシルベイト、ミノーをローテーションするも雰囲気無し。。。
もうすぐカリブ海のご来光が見えるというタイミング。「今年も釣り運に恵まれますように」なんて、ささやかなお願いごとをしながらリトリーブしていたら、あちこちからアジサシとペリカンが小生の目の前に終結し、ダイブ開始!
なんと、キャストできる範囲にトリヤマが!なんたる幸運!!
アジサシが小生のペンシルベイトをチェイス!今年の初ヒットが鳥ではシャレにならないので、ミノー(X-Rap 8cm)で水面下を探ります。5メートルくらいタダ巻きしてジャークを2発入れた瞬間、、、
「がっつーん!」
と竿がひったくられました!アワセと同時に真っ白な魚体がジャンプ!スピード感溢れる走りでドラグを鳴かせてくれます!波が高かったのでランディングに手間取ったものの、なんとか砂浜にずりあげ。正月早々なんたる幸運!
カリブ海初フィッシュはスヌーク70センチ!当然初対面。
ファイトも形もシーバスそっくりなものの、スヌークの方がより受け口でおちょぼ口。体色は透き通るようなパールホワイト。
トリヤマと後ろ髪を残しつつ、朝食の時間になったため清く撤収!
明けて2日目早朝。トリヤマは無かったものの、前日同様、日が昇ったタイミングで食いが立ちました。
一度目のバイトはK-TENミノーのタダ巻き⇒ジャークでガツン!・・・が、根ズレでラインブレイク。orz
二度目のバイトもミノーをジャークした直後。前日より高い波だったのでランディングにてこずるも、なんとか砂浜にずりあげ。
ジャスト70センチの良型。ヒットルアーはメガバスのリップインベイト。
もう一本追加して納竿。
タダまきよりもジャーキングが圧倒的に効きました。
翌日以降は竿が出せる時間帯が干潮だったのでまったくの無反応。
ともあれ、カリブの海のオカッパリは十分満喫!
タックルメモ
ロッド:ダイコー Egi Grand Tribal EGTS-83ex.ti.
リール:ダイワ Revros 2506
ライン:PE1.5+20ld
ルアー:Rapala X-Rap、Megabass Lip in Bait
【オフショア編】
インターネットで予約していた乗合船に乗船。料金は一人一万円ほどと日本のジギング乗船代と変わらないお値段。時間は7時から13時までの半日決戦。トローリングがメインで、場合によってはボトムフィッシングもあるかも、という事前情報。どんな場合なのかは深追いしなかったのですが、小生的にはボトムフィッシングの最中にジギングを試みたいところ。
船は日本にあるような喫水の低い船ではなくクルーザー。釣り座が艫の2席のみで、胴の間やミヨシで釣りをするのはほぼ不可能。カンクンのシェアフィッシングはサカナがヒットしたら、あらかじめ決められた順番でファイトするシステム。みんなでいっせいに釣り糸を垂れることはないようです。目の色変えたコアな釣り人が集う日本の乗合船はなかなかリゾート地では見つからないもんです。
トローリングを開始するまで一時間ほど外洋に向かってクルージング。波は最大2mほどの荒れ模様。エサは40センチくらいのサヨリが目測80ポンドのナイロンラインの先にぶら下がります。2本は表層、2本は中層を流しながらカリブの海を走り回ります。
えぇです。最高の休日です。
ちょっと船酔い気味ですが。。。
程なくしてファーストヒット!一番クジを引いた小生が僭越ながらファイト開始。
初トローリングの獲物はバラクーダ。(写真↓は帰航後)
飽きない程度にヒットが続きます。今回はバラクーダのみ、70センチくらいの小物から1.2メートルくらいの良型で18本。これを5人でシェアしますので、小生は4本釣らせてもらいました。初トローリングの感想は『釣った』とはほど遠い『釣らせてもらった』といったところ。
肝心のボトムフィッシングはトローリングが好調?だったのか今回はナシ。苦労して持ってきたジギングタックルもカリブの海水につかることなく納竿。
カリブ海でのトローリング、釣果はともあれ最高のひと時でした。時間と機会を与えてくれた家人に感謝。贅沢言うと、折角のトローリングのこの機会、セイルフィッシュ釣ってみたかった~。
タックルメモ(借り物)
ロッド:トローリングロッド(一応カジキ用と書いてあった)
リール:PENN 114H Special 6/0 Senator
ライン:ナイロン80ldくらい+ワイヤーリーダー
ルアー:生サヨリ+タコベイト