カリブ海北東に位置するプエルトリコへ
遠征釣行 家族旅行に行ってきました。
朝食までの時間限定でオカッパリを敢行。
カリブ海といえば、ターポン、スヌーク、ボーンフィッシュ、と 『海の三大ゲームフィッシュ』 が狙える海域。間違ってそれらのサカナが釣れないかしら・・・と、いろいろと妄想しつつ、Google Map でポイント探し。
サンファン空港近くのリゾートホテルが今回のお宿。そこから車で東に5分ほど走ったところに小規模河川の河口があり、岬状に張り出している。潮通しも良さそう。ここしかない!
【Day 1】
AM4時30分 現地着。
河口から続く砂浜を打って行くも、激シャローが続き雰囲気無し。河口付近に移動すると3人の先行者。
5時を回ったころから只ならぬ雰囲気が・・・巨大なペリカンが集結し始めたかと思うとトリヤマが!!
3センチくらいのベイト
(見た目はワカサギそっくり) が下から何かに追われ、ペリカンの群れが海にダイブ!
千載一遇のチャンス!!・・・と思いきや20センチくらいのメッキが3匹釣れたのみ。
ベイトを追い回しているサカナは明らかに別サイズ。先行者にもアタリなく、フィーバータイム終了。。。orz
謎のサカナは想像以上にセレクティブ。ベイトとルアーのサイズが違うと食わないのか・・・
先行者のオジサンに挨拶すると共に情報収集。
ワタクシ「ここ釣れます?」
オジサン「おめー、ナニいってんだ?おれはスペイン語しかわかんネ」
ワタクシ「ターポンいますか?ターポン」
オジサン「ナニ?ターポン? シー、グランデ、グランデ」
と言いながら腰に手のひらを持ってくる。1メートルクラスのターポンがいる、っていうジェスチャー。
ワタクシ「えー?!そうなんですか?グラッツェ、グラシァス」
と釣り人ならではの意思疎通を終えたものの、半信半疑なワタクシ。
オジサンとの別れ際、ふと橋脚付近を見ると・・・
『・・・?!・・・』
ターポン独特の長い背びれがゆっくり波間に浮かんで消えていく・・・!!!
ローリングって言うんですかね?確かに1メートルくらいの銀色の魚体が見えました。
憧れのサカナとの偶然すぎる出会いにひざはガクガク、息は絶え絶え・・・しかし朝食の時間が迫っていたため撤収。対策を考えねば。。。
対策と言えば、蚊の猛攻に耐えるべく、薬局でその店最強の虫除けスプレーを購入。これで釣りに専念できる!
タックルメモ
ロッド:St. Croix Wild River / WS86MHF2
リール:ダイワ Freams KIX 2500
ライン:Spiderwire Ultracast 15lb (4ld dia) +リーダー30ld
ルアー:Rapala X-Rap、K-TEN Blue Ocean 90
【Day 2】
ターポンのローリングの光景が脳裏にしっかり焼きついたワタクシ。目覚ましのアラームを20分早め、リベンジマッチへ出陣!
河口には昨晩のオジサン。横に入らせてもらってキャスト開始。
5時前から昨日の朝を凌ぐ凄まじいボイルが発生!ターポンと思われるサカナが乱舞!
昨晩と違って巨大な水柱も!
今までの経験上、投げたら釣れる状況!
ありがとう、釣りのカミサマ!
ところが、トップ、ミノー、小型のメタルジグまで激無視!
一回 X-Rap にメッキと違うサカナがヒット・・・がジャンプ一発でバラシ!!
50センチくらいの謎のサカナ。多分ターポンの群れで一番小さいくらいのターポン?もしくはスヌーク・・・?
すると、隣のオジサンにヒット!!
テールウォークするアグレッシブな生命体はまぎれもなくターポン!!
1メートルはある魚体は次のジャンプであっけなくルアーを外して海へ。。。
6時前、フィーバータイム終了・・・orz
き、厳しい!
オジサンにタックルを見せてもらいます。
使用しているルアーは3インチくらいのシャッドテールワーム+ジグヘッド。
やはり、ルアーは小さい方が良いのか・・・
そしてリーダーが太い!80号くらいはありそう。
するとオジサン、小生のラインをチェック。
オジサン「・・・ま、80センチくらいだったら釣れるんじゃないかねぇ」
うーむ、8号 30lb のリーダーではかかっても獲れない気がしてきた。。。
ともかく手元の道具で何とかするしかないので、明日も同じタックルでトライするしかない。
オジサン「おめーさん、そこに落ちてるのなんだと思う?」
と足元を指差すオジサン。そこには・・・
ワタクシ「おぉー?!ターポンの鱗!!」
オジサン「おるんじゃ、ここには・・・」
何故か一平爺さん風
鱗のサイズからおそらく1メートルクラス。
違う海域には2メートルを超えるターポンもいるものの、オカッパリで、しかも家族旅行のついでで釣れるんならこの際サイズは問わない!・・・というか、大きすぎると手持ちのタックルでは多分獲れない(汗)・・・
オジサン、情報ありがとう!
【Day 3】
場所と時間も問題なのかも・・・と思い、AM3時 現地着の 『半分夜釣りコース』 でスタート。
もはや旅行ついでのチョイ釣りの域を脱する寸前。
場所は橋の真下、常夜灯の影になっているピンスポット。干潮潮どまり ~ 上げ始め でベイトはまだ静けさを保ったまま。
K-TEN ブルーオーシャンの小さい方、90mmでスタート。
1投目・・・
『がつっ!!』
なっ、ナニ?!今の暴力的なアタリ?!
2投目・・・
ヒットーーー!!!!
がっ!とあたった後、強烈に竿を絞り込み、次の瞬間テールウォーク!!
目測1メートルオーバー。夢にまで見た光景。
最初のテールウォークは耐えたものの、2回目のジャンプでフックオフ・・・
ひざガクブルです。
震える手でリーダーをチェックするとボロボロ。
結びかえてキャストを繰り返すとまたヒット!!
ガツン!と強烈にあたってもなかなかフックアップせず。
口がプラスチックのように硬く、フックアップしたとしても、最初、もしくは二回目のテールウォークでルアーが空中に舞ってフックオフ。
開高先生の 『オーパ!』 のフレーズがフラッシュバック。
ともかく、常夜灯の明かりを嫌っているのは正解。ヒットは影の部分に集中。
また、ベイトがまだ河口に寄っていないためか、ルアーへの反応が明らかにイイ。
夜明けまでが勝負!
そうこうしているうちに、『ガツっ!』とあたってジャンプ!・・・サカナはまだついてる!引きは暴力的なもののトルクが無い。
ほそーいながらも初ターポン・・・?・・・にしては鱗が小さいような。。。
目測50センチくらい。
小さくても良く引くし、ランディングに手間取りました。
昨日バラシたサカナはこのサイズのターポンだったか。。。
その後、良いサイズのターポンが首尾よくフッキングしたとしても、テールウォークでフックオフ。ヒットする度、心臓が口から飛び出しそうになり、直後に肩を落とす。。。
相当手強い!!
バラシた後はターポンの歯でリーダーがボロボロになるので、都度震える手で結び直す。一ヒロ半あったリーダーがあれよあれよと残り60センチ。心細い長さ。
ルアーについているフックは伸ばされ、リアフックのエイトカンがひん曲げられる(汗)・・・ルアーの耐久性を上げないと獲れない。そこでブルーオーシャン90mmのフックを同140mmについている太軸のフックに取替えキャスト。
アクションがちょっともたもたしたものの、目測メーターオーバーがヒット!
『今度の針は大丈夫!』
最初の突っ込みをかわし、1回目、2回目のテールウォークをかわし、3回目のテールウォークで・・・痛恨のラインブレイク!ブルーオーシャン殉職。。。orz
カカリどころが相当良くないとテールウォークでルアーが飛ばされるし、口の中にルアーが入るとラインブレイク。しかも針はかなりの太軸でないと伸ばされる。。。
時間は4:30。いつものオジサンも到着。小さいベイトが寄ってくるまで時間が無い。。。
手元のタックルボックスから針のごっついルアーを物色。ストライクキングのダイヤモンドシャッドが目にとまる。。。アメルアだけに針はごっつい。
その1投目。
もうすぐピックアップ、というところで
『がつっ!!』 とヒット!
2度、3度、4度のテールウォークもなんとかかわす。カカリどころが良さそう。
サイズはこれまでバラシた中でも小さめで 『これなら獲れるかも・・・』 とちょっと安心。
足元に寄ってからもなお抵抗を続け、ターポンが 『シルバーキング』 と称される理由が良くわかる。
何たるパワー、何たるスピード、何たる執念・・・
フィッシュクリッパーがなかなか顎をはさめない・・・顎が厚い!!
なんとかつかんで・・・
キャッチ(祝)!!
アトランティック ターポン、84センチ!
ひざガクブル。心拍数上昇。ドーパミン分泌。
手はしばらく震え続けました。
その後、ブルーオーシャン140mmにダイヤモンドシャッドについていたゴツい針をつけて投入。
首尾よくヒット!!
針が丈夫な分、針が伸ばされることは無いものの、3度目のテールウォークでラインブレイク。。。
ホント難しい!
5時過ぎ。
トリヤマが立つフィーバータイムになると、ルアーは沈黙。。。
今日わかったこと。
1.常夜灯の影でしか食わない
2.夜明けのフィーバータイム、ルアーは厳しい
3.フックは太軸
4.リーダー30lbは細い!
タックルメモ
ロッド:St. Croix Wild River / WS86MHF2
リール:ダイワ Freams KIX 2500
ライン:Spiderwire Ultracast 15lb (4ld dia) +リーダー30ld
ルアー:ストライクキング ダイヤモンドシャッド
手元のタックルと小生の技量で獲れる限界サイズが釣れたと思います。
夢がかないました。感無量です。