はるにわ日記

古民家再生の記録、薪ストーブ、子供との戯れ、大好きなバイクと英国旧車のこと、サッカー、カフェ。徒然なるままに・・・・。

クルマから異音。。。ロトフレックスの話

2016年11月03日 23時58分36秒 | ロータスエラン

今日夕方くらいから、新しく見つけたカフェに行って見ようとクルマを引っ張り出してきたのですが。。。

家を出て50mも走らないうちに、

「キパカーン!!」

とかいう音が、すぐ後ろから・・・

右後輪の辺りだったような気がします。

大体、音が聞こえてくる場所ってのはあてにならない(窓や遮蔽物によって全然違って聞こえたりする)のですが、今回屋根はオープン。

窓も音を遮るものも何もない訳で、あるのはフロントウィンドウだけです。

さすがにボンネットの中の音が後ろからは聞こえてこないと思うので、今回は後ろの足回りかな、と思われました。

「えぇ~。。。せっかく出掛けようとしてるのに・・・

できれば何も無かった、という結論にしたい。

「何か踏んだかもしれんな・・・」

バックしてみました。

道路に何か落ちてないか探すと、プラスチック片が・・・

もう少し調べようと思ったら、あろうことか、この人通りのない狭い道に車が・・・

「うん、これだ、これ」

と、思い込むことにして、出発、、、、したのですが。。。。

やはり気になって・・・

 

さっきのプラスチック片を調べて、確信が持てなければ、ちょっとリアの足回りチェックしますか。。。

500mくらい走った所でUターンです。

 

さて、プラスチック片はというと、5cm角くらいで分厚く、かなり固くて手では割れません。

どぶ板の隙間に挟んで、足で体重をぐいとかけて踏んづけると「バキッ」と割れました。

う~ん。。。。

「もう少し金属的な音だったよな・・・・」

こんなプラスチック然とした音なら、心配になってわざわざ戻ったりしません。

このクルマは、持病というか、特有の機構上の弱点があるのです

 

異音の原因がこのプラスチックだ、という確信が得られなかったため、エランをピットに入れます。

・・・なぁんて、カッコいいことを言ってますが、普通に車庫に入れただけです

ただクルマを入れる前に、ピット(?)の蓋は開けておきましたけどね~

 

ひと通り確認した結果、異状は無さそうでした。

まぁ良かった。。。

 

先ほどの特有の機構とはコイツのことです。

ロトフレックス。

左右2個づつ、計4個使用されているゴムの部品でその形状からラバードーナッツとも呼ばれています。

エンジン~デフからの駆動を後輪に伝えるシャフトの両端で、それぞれデフとホイールハブを結合しています。

シャフトは、グルグル回転するだけならガッチリと固定すれば良いのですが・・・

やっかいなことに、ホイールが上下に動くんですねぇ~

回転しつつ、上下の動きにも対応しないといけないので、こんな形になっています。

シャフトの先が三つ又になっていて、この3ヵ所でゴムの部品に固定。

ゴム部品の反対側のデフやハブも3ヵ所でゴム部品に固定。

ただこの3ヵ所と3ヵ所は互い違いになっていますので、シャフトがどんな動きをしても、ゴムがグニャグニャ変形しつつ、回転し続けることが出来ます。

うまく考えたもんですねぇ~

普通のクルマだと、油漬けになった金属のジョイントが付いていて、もっとしっかりと接続されています(あのミニですら)。

エランのあのしなやかさというか粘っこさは、ここ(ゴムのぐにゃぐにゃさ)に起因しているのかもしれませんねぇ~

 

で、コイツのデメリットなのですが、ゴムなので当然劣化するのと、たまにボルトが破断→シャフトが暴れて酷いことになったりすることがあるらしいですね。。。

その話を聞いてから、何か後ろから異音がするたびに気になります。

神経質、、、と思われるかもしれませんが、旧いクルマやバイクに乗っていると、音に関して敏感になりますね。

音だけじゃなく、「いつもと違うこと」に関して、いつも神経を研ぎ澄ませている感じです。

まぁ結果的に神経質になってる、ということなんですが・・・・

今のクルマじゃあまり考えられないかもしれませんが、古いクルマだと、ほんのちょっとしたことが原因でクルマに重大な損傷を与えたり、事故に繋がったりするので、とっても大事なことなんです

 

ということで、せっかくのお出かけの機会がふいになってしまいました。。。

でも裏の山を越えた先なので、今度自転車で行って見ます。

裏の山の向こう側はカフェ空白地帯だったので、このカフェが良ければ・・・

自転車ポタリングの休憩場所が出来てうれしいんですよねぇ~

楽しみです 


TZR エンジンがバラバラに!!・・・O/H中です。5

2016年11月03日 08時12分03秒 | TZR250SPR(3XVC)

作業が進展していました~

現状                      ちょっと前

 

写真が新と旧で上下逆になっているので分かりにくいですが、ケースが結合されて中のパーツが組み込まれていますね。

クランクも組み込まれてもう見えません。

ロッドが頭を出しています。

エンジンらしくなってきました。

必要なパーツを買い足しながら進めているのと、掃除にかなり時間がかかってるみたい。

中にはもう手に入らないパーツも・・・

クラッチのシャフトは新品は出てこないそうです。。。

一部すり減っていたので替えたかったらしいのですが、仕方ないですね。。。

シフトレバーの根元のベアリングはパーツの設定が無いとか・・・

うむむ、、、すっかり新品エンジン、とはいかないようですね。

 

心配なのは、新旧部品の相性です

新品時代から今まで、古いモノ同志一緒に年齢を重ねてきたパーツたち。。。

お互い補うところを補いつつ、トータルとして上手くまとまってこれまで8万km動かしてきたわけです

チーム刷新で総入れ替えならまた最初から積み上げなのですが、後釜が見つからずに新人の中に古参のモノが一部入っているとどうなるか??

一か所だけガタが大きいとか、摩耗してて合わないとか、段差が出来てて当たるとか、いろんな不具合が出てくるかも。

で、それだけならいいのですが・・・

その一か所が原因であちこちに波及していくのがコワイ

古い機械モノ(車やバイクや・・・)を一か所修理すると、あちこち壊れだすのはそういうのが原因のようですね。

せっかくオーバーホールしたのにすぐ壊れてしまっては残念すぎます・・・

 

慣らし運転を念入りにやったほうがいいんでしょうかねぇ~

慣らし運転・・・

懐かしい。。。

 

新車の時はパーツ同士のすり合わせが出来てないので、しばらくはエンジンの回転数を上げないで走り、馴染ませないといけません。

最近のクルマは精度が高いので慣らし運転は不要だというメーカーも多いみたいですが、どうなんでしょうかねぇ~

ちょっとはやった方がいいとは思うんですけど・・・

まぁ、この20年くらい新車を買ったことが無いし、買う予定もないのであまり関知していません

 

TZRを買ったときは、当然やりましたよ

早くブチ回して走ってみたい、でもガマンガマン。。。

低い回転数でテコテコ走ります。

黒いスポーツカーに煽られようが、大排気量バイクがこれ見よがしに加速していこうが、ヤンチャなワンボックスに走行車線から抜かれて前に割り込まれようが、峠で原付に抜かれようが、抑えて、抑えて、カッとなってはいけません。

(あ、今は歳をとって、そんなことくらいではカッとはなったりしませんよ

あくまでも決められた回転数までは上げないで、急は加速もせず、スピードも上げず、ひたすらゆっくりとトコトコトコトコトコ・・・

これ、ストレスは溜まるのですが、同時に、終わってから自由に乗れる期待感もどんどん膨れ上がっていきます

さあ慣らしが終わったからブチ回すぞー!!

と出来ればスカッとするのですが。。。

そうともならず、心配性なので、ちょっとずつ、ちょっとずつ回転数を上げていきます。

結局溜まった期待感を、ちびちびと抜いて行く感じになります

う~ん、やりたいか、と言われれば、間違いなく「絶対にやりたくない」のですが・・・

慣らし運転は新車を買ったときだけに体験できる、辛くも楽しい特典ですね~

 

おっと、すっかり話が飛んでしまいました。。。

なんとなくエンジンが形になって来たので、期待感が上がってきています。

うむむ、、、早く帰って来ないかなぁ~