今日夕方くらいから、新しく見つけたカフェに行って見ようとクルマを引っ張り出してきたのですが。。。
家を出て50mも走らないうちに、
「キパカーン!!」
とかいう音が、すぐ後ろから・・・
右後輪の辺りだったような気がします。
大体、音が聞こえてくる場所ってのはあてにならない(窓や遮蔽物によって全然違って聞こえたりする)のですが、今回屋根はオープン。
窓も音を遮るものも何もない訳で、あるのはフロントウィンドウだけです。
さすがにボンネットの中の音が後ろからは聞こえてこないと思うので、今回は後ろの足回りかな、と思われました。
「えぇ~。。。せっかく出掛けようとしてるのに・・・」
できれば何も無かった、という結論にしたい。
「何か踏んだかもしれんな・・・」
バックしてみました。
道路に何か落ちてないか探すと、プラスチック片が・・・
もう少し調べようと思ったら、あろうことか、この人通りのない狭い道に車が・・・
「うん、これだ、これ」
と、思い込むことにして、出発、、、、したのですが。。。。
やはり気になって・・・
さっきのプラスチック片を調べて、確信が持てなければ、ちょっとリアの足回りチェックしますか。。。
500mくらい走った所でUターンです。
さて、プラスチック片はというと、5cm角くらいで分厚く、かなり固くて手では割れません。
どぶ板の隙間に挟んで、足で体重をぐいとかけて踏んづけると「バキッ」と割れました。
う~ん。。。。
「もう少し金属的な音だったよな・・・・」
こんなプラスチック然とした音なら、心配になってわざわざ戻ったりしません。
このクルマは、持病というか、特有の機構上の弱点があるのです
異音の原因がこのプラスチックだ、という確信が得られなかったため、エランをピットに入れます。
・・・なぁんて、カッコいいことを言ってますが、普通に車庫に入れただけです
ただクルマを入れる前に、ピット(?)の蓋は開けておきましたけどね~
ひと通り確認した結果、異状は無さそうでした。
まぁ良かった。。。
先ほどの特有の機構とはコイツのことです。
ロトフレックス。
左右2個づつ、計4個使用されているゴムの部品でその形状からラバードーナッツとも呼ばれています。
エンジン~デフからの駆動を後輪に伝えるシャフトの両端で、それぞれデフとホイールハブを結合しています。
シャフトは、グルグル回転するだけならガッチリと固定すれば良いのですが・・・
やっかいなことに、ホイールが上下に動くんですねぇ~
回転しつつ、上下の動きにも対応しないといけないので、こんな形になっています。
シャフトの先が三つ又になっていて、この3ヵ所でゴムの部品に固定。
ゴム部品の反対側のデフやハブも3ヵ所でゴム部品に固定。
ただこの3ヵ所と3ヵ所は互い違いになっていますので、シャフトがどんな動きをしても、ゴムがグニャグニャ変形しつつ、回転し続けることが出来ます。
うまく考えたもんですねぇ~
普通のクルマだと、油漬けになった金属のジョイントが付いていて、もっとしっかりと接続されています(あのミニですら)。
エランのあのしなやかさというか粘っこさは、ここ(ゴムのぐにゃぐにゃさ)に起因しているのかもしれませんねぇ~
で、コイツのデメリットなのですが、ゴムなので当然劣化するのと、たまにボルトが破断→シャフトが暴れて酷いことになったりすることがあるらしいですね。。。
その話を聞いてから、何か後ろから異音がするたびに気になります。
神経質、、、と思われるかもしれませんが、旧いクルマやバイクに乗っていると、音に関して敏感になりますね。
音だけじゃなく、「いつもと違うこと」に関して、いつも神経を研ぎ澄ませている感じです。
まぁ結果的に神経質になってる、ということなんですが・・・・
今のクルマじゃあまり考えられないかもしれませんが、古いクルマだと、ほんのちょっとしたことが原因でクルマに重大な損傷を与えたり、事故に繋がったりするので、とっても大事なことなんです
ということで、せっかくのお出かけの機会がふいになってしまいました。。。
でも裏の山を越えた先なので、今度自転車で行って見ます。
裏の山の向こう側はカフェ空白地帯だったので、このカフェが良ければ・・・
自転車ポタリングの休憩場所が出来てうれしいんですよねぇ~
楽しみです