はるにわ日記

古民家再生の記録、薪ストーブ、子供との戯れ、大好きなバイクと英国旧車のこと、サッカー、カフェ。徒然なるままに・・・・。

ポーランド戦3 西野監督 最初から計算づく

2018年06月30日 02時32分53秒 | サッカー

昨日の後半の作戦が物議を醸しているようですが。。。

確かに、忸怩たる思いもあります、モヤモヤして、やりきれないやり場のない気持ちも。

でもワールドカップはトップを目指す戦いの場です。

上を目指すために最良の方法を選ぶのが、チームのあるべき姿だとすると、目の前の試合の勝利を目指して、一時的な感情のようなもので敗退するリスクを冒すのは、あってはならないことです。

いや、潔く勝負して敗退する、という解もあるかもしれません。
ただその場合、あとに何も残りませんね。

 

今回は、決勝トーナメントに進出できるケースがたくさんあって、どのケースも確率が同じとすると、かなり無理をしても大丈夫という計算が、西野監督には最初からあったと思います。

 

決勝トーナメントに進出できるケース。

日本が、①勝つ、②引き分ける、これは周知のとおり。

負けた場合、

③セネガルが勝つ、

④日本が負けた点差と同じ点差でセネガルが負ける

⑤日本が負けた点差より大きい点差でセネガルが負ける

 

一方で進出できないケースは

日本が負けて、なおかつ

①セネガル-コロンビアが引き分ける

②日本が負けた点差より少ない点差でセネガルが負ける

 

セネガルに比べて、日本がかなり有利です。

しかも、もう一方の試合の状況を見て対応できる(今回のように)アドバンテージがあります。

 

おそらくコロンビアが勝つだろう、とは思ってましたよね。

2点差以上の大差で勝つ可能性もあったでしょう。

でもセネガルが勢いに乗って勝つかもしれません。

どっちも日本有利です。

同点なら、日本も同点か勝ちを狙いに行く。

どちらかに1点が入れば、その時の状況で考えることができます。

 

今回の布陣は、明らかに主力を休ませて決勝トーナメントに進出することを前提としています。

同時に、守備は固めて負けないように対処しつつ、柴崎選手を残して勝ちに行く姿勢も見せています。

最悪点を取られて、点を取り返せない場合も、もう一方の試合の状況を見つつ対応する。

これが、当初の作戦だと思います

 

では、後半最後の10分に何が起こったかというと・・・

最終目標をどこに置くか、ということと、確率の話です。

 

最後の試合を放棄したボール回しを批判する人は、最終目標をどこにおいているのでしょうか?

西野監督は決勝トーナメントで勝ち進むことを目標にしていて、目先のためにそれを放棄することはしませんでした。

 

セネガルが点を取って同点になったらどうするんだ? 

と、言われますが、

その前にコロンビアが追加点を取る可能性だってあるし、どちらかというとこちらの確率のが高いと思いませんか?

 

それでも、セネガルが同点にするのが心配なので、日本は攻めることにしたとして、
そもそも、日本があの攻めあぐねている状況で点を取る確率がどれだけあったのか・・・

むしろ点を取られるリスクのが高かったのではと思います。

余分なリスクを排除して、最終目標である決勝トーナメント進出のため、最善の策をとっただけです。

もしセネガルが1点取ったら、その時は、死に物狂いで1点取りに行ってたんでしょう。

「負けてるのに。。。」は全く関係ありませんね

 

また、もし攻めてて、ポーランドに点を取られてたら、「なんで攻めたんだ!?」って、叩かれるんですよね、きっと・・・
不条理と言うか、分かってないというか。。。

 

西野監督は、与えられた使命を達成するために、最も効率的で確実な手段を選ぶ仕事人です。

計算づくで、したたかで。

長文となってしまいましたが、判断は合理的で、安心して代表監督を任せられる人物だと思います