はるにわ日記

古民家再生の記録、薪ストーブ、子供との戯れ、大好きなバイクと英国旧車のこと、サッカー、カフェ。徒然なるままに・・・・。

裏山の竹で横笛(篠笛)を製作してみました

2019年10月28日 00時17分45秒 | 古民家暮らし

先日、横笛博物館に行ったときに、横笛製作体験ができるということだったので、内容を聞いてみたところ・・・

材料に穴を開けて重りを詰めるまで、で、糸を巻いたりまではしないようです。

でも、そこまでならけっこう簡単に作れそうだったので、実際にやってみました

とはいえ、いきなり真剣に作り出して、失敗しても嫌なので、まずはどんなものになるのか、試作してみる程度です。

最終的には材料も乾燥させ、ちゃんと作って、練習であちこち持ち運び用にする予定です。

 

まずは裏山で適当な太さの竹を切ってきます。

大体こんなもんかな、、、と切ってきたのは、かなり太かったのですが、まずは練習なのでそのまま続行です。

 

本物の横笛の横に置いて、穴を開ける位置に印をつけます。

でも、穴を開ける前に、節を抜かないと・・・

2つはドリルできれいに開けたのですが、真ん中の一つはドリルが届かない。

いろいろ考えてはみたものの、なかなか良いのがなく・・・

100円ショップで購入した金属棒(棚のパーツ)が長さ、強さ的に適当だったので、そいつを竹に突っ込んで、ハンマーで打ちぬくことにしたのですが、、、、

打ち抜いたはいいけど、抜けなくなってしまいました

仕方なく、半分に割って金属棒を救出。
最後は上下合わせて紐で巻いて固定することにしました

 

さて、お次は穴あけです。

穴が真円ではないので、まずはドリルで開けてから、必要なら広げることにして、、、

穴の中心にドリルを当てて、いざ スイッチ オン!!

「ウィーーーーン バリッ!!」

「・・・・

竹が裂けました。

木工用ドリルは、ドリルの先っちょに小さなネジが付いていて、穴の中心に固定できるようになっています。

そのネジは穴を開ける対象にもぐり込むのですが、いかんせんネジなので、無理やりネジの太さ分こじ開けようとします。
普通の木ならいざ知らず、相手は竹、、、、裂けてください、と言わんばかりの蛮行に他なりません

でももうやり直しはできないので、特に対策はせず、全部の穴をそのまま開けました。

ところで、ナマの竹って、固いんでしょうか。。。

なかなかドリルが進まない。

この程度の厚さの木なら、一瞬で貫通するのですが・・・

上から押さえると、より一層裂けやすい気がしたので、竹をひっくり返して裏から穴あけしました。
半分に割った怪我の功名ですね~

(写真は完成時のものです)

と、思ったのですが、再度穴があけきるまでに、表面の繊維が破断して。。。

汚くなってしまいました。。。

(写真は完成時のもの)

 

上下を合体させて、吹いてみました。

「ふぃぃぃーーー」

「・・・・

 

息の音ばかりで、笛の音は出ません。

本物の笛を参考に削ってみたものの、それでもダメ。

うむむ、、、なかなか難しい。

 

試しにもう一本作ってみました。

こちらは節にドリルが届く長さのにしたので、半分に割らずに済んでいます。

丸々一本なので、強度的には強い。
裂けずに行けるかな、と思い、穴あけ時に対策はせずそのまま敢行したら・・・

また避けました。

やはり下穴を開けておく等、対策が必要なようです。。。

 

表面の繊維は、やっぱり破断して汚くなってしまう・・・

機能性能には問題がないので、試作品としては気にしなくていいですが、本番にはこちらも対策が必要ですね。。。

 

さて、息を吹き込む歌口は、半分に割ってないのでナイフとやすりで多少苦労しながら加工。

完成しました。

粗削りですが、生産工程確立のためのノウハウ取得用試作品なので、気にしません。

吹いてみると・・・

「ピーーーー」
出ました!!

ただ穴を全部押さえた状態では音は出ません。

あと倍音の高い音も出ない。

で、音が出るのと出ないの、2本並べてみても、何が違うのかよくわかりませんが、どこかに根本的な違いがあり明暗を分けています。

うむむ、、、奥が深い・・・

歌口の部分はなにがしかの助けが要りそうですね。


ですが・・・

ネット情報ではそこまで詳しいのは無さそう。

やはり、横笛博物館の製作体験(3000円なり)に行かなくてはいけないかも・・・