山の中にある鳥取県の観光名所、国宝「投入堂」。
グーグルマップで「史跡」「観光名所」で検索して、必ず出てくるのでルートに入れました。
直前まで知りませんでしたが「なげいれどう」と呼びます。
その名前を聞いて思い出しました。。。。
会社の人が一度行ってみたいと言ってた、あのお寺です。
参道の山道は非常に険しくて、崖を鎖でのぼったりするのだとか・・・
高いところに登るのが好きだし、そういう冒険的なの大好きなので、是非行かねば。。。
投入堂は、役小角が下界から投げ入れたという伝説があります
どういうことかというと・・・
崖の中腹の窪みにすっぽりはめ込まれるような形で建造されていて、一体どうやって建てたんだか分からない
近くで撮影していますが、ものすごい山奥の高いところにあり、険しい登山道のため、そこまで行けない人用に、下界に遥拝所まで設定されているのです。
最初、下界からの遥拝所に停めてしまいましたが、そこではなく。。。
少し先に駐車場がありました。
そこから少し歩きます。
けっこう人出があり、皆さん、登山チックな格好の方々ばかりでちょっとビビりましたが、、、
でも、小学生くらいの子供もいて、「まぁそんな程度か」と、ひとまず安心
道路からけっこうな階段をゼイゼイ言いながら上って、さぁ登山の始まりだぁ~ とか思っていたら、
参道の受付所がありました。
まだ始まっていなかった。。。
早速受付に行ったところ、
「お連れの方はいらっしゃいますか」
「いいえ」
「お一人様で?」
「はい。(ほっとけぃ!!)」
「申し訳ございません、二人以上でないと入れないのです」
「えっ、、、? ダメなんですか?」
「はい、滑落して行方不明になられる方が多くて」
「でもこれだけ人がいるし、だめですか」
「はい、申し訳ございません」
「誰かの後ろについていくんで、そこをなんとか」
「警察からも指導がありまして、こちらの一存では・・・」
「わかりました・・・」
すごすごと引き下がります。
と、見せかけて、実は腹案が。
少し離れたところで参拝客を蟻地獄のように待ち伏せし、一緒に入ってもらえるよう交渉すれば
相手の入場料を払ってもいい、それでも行きたいのです
一旦入ってしまえば、別々に行動しても大丈夫でしょう。
若いアベックなどの二人組は避け、家族連れを狙います。
来ました、親子三代の大所帯。
「すみません、かくかくしかじかで、一緒に入っていただけませんか」
「あ、はぁ」
「すみません、よろしくお願いします」
「なんか面倒なことにならないですよね」
「受付にはきちんとこちらで説明しますので(それでだめならあきらめるし)」
「う~ん」
「(あれ?なんで?断られるのか?)お金は当然自分で出しますし、入ったら別々でも」
「う~ん、自分だけでは決められないんで・・・」
「(大人なんだからそれくらい自分で判断してくれよ~)わかりました、すみませんでした」
なんだか悪いことをしているような気がしてきました。
受付で同行者だと言ってくれるだけでいいので、すぐにOKがもらえると思っていたのですが。
そんなに嫌なもんなのか。。。
でも確かに、若者なら助けてあげようかという気になるかもしれませんが、こんなオッサンがそんな無計画なお願いをしてきたら、何か裏があるのか、いい加減な人なのか、と思わなくないなぁ・・・
それで、最初の一件目にして精神的に大きなダメージを受けてしまいました・・・
次々を登ってくる人を見ながら、「もういいか。。。」という気がしてきた。
これまでも閉店や休館で見れなかった文化財も多々あるし、来たというだけでいいか。
と、あきらめて歩き出したとき、ふと拝観料が2種類あったことを思い出しました。
登山道は登らなくても、せめて下のお寺(本堂?)だけでも参拝して行こ。
引き返して受付へ。
「すみません、下のお寺まで行きます」
「あ、先ほどの。。。ちょうど良いです、あの方もお一人なので、よろしければご一緒されては?」
「え、そういうのいいんですか(いいんだ・・・)」
「はい、これも何かのご縁ですので。そういったご縁は大切にします。そちらの方もよろしいです?」
「はい、大丈夫です」
ものすごいタイミングで、同じ境遇の一人旅の方が受付にいたのでした
その方もあきらめて下のお寺だけ参拝するところだったのです。
なんという偶然!!
これも何かのご縁、本当にそうなんでしょうね。。。
ということで、一旦あきらめたものの、たまたま出くわした見知らぬ方と同行することになったのでした
(つづく)
ホントにすごいタイミングでした。完全にあきらめていたので、心の中で「ウォッシャー!!」と叫んでました。
うまく回っているときは、縁が繋がるもんなんですよね~
ぼくもその立場なら同行者探します。
でも道をたずねたりする場面でよくいやな顔されたりするので、知らない人に話しかけられるの、みなさんかなり構えますよね。
同行者見つかって良かったですね。