交通事故死ゼロ、自殺ゼロを目指して議員活動をしているので、
今日は、佐倉市主催のゲートキーパー養成講座に参加しました。
冒頭、主催から自殺の状況について説明がありました。
平成27年度の自殺者は、24025人。
自殺者は、1日約66人にも上ることになります。
18歳以下で見ると、9月1日の自殺が突出して多いことから、
夏休み中に先生を対象にゲートキーパー講座を開催しているという。
佐倉市の昨年度の自殺者は、38名。男性25名、女性13名。
人口10万人あたり自殺率男性28.5女性14.4となりますが、
世代別で見ると男性は30代40代が多く、女性は50代が多いそうです。
自殺の理由は、
男性は、健康問題。女性は、家庭問題・健康問題。
そして、今日の講師は、さわとん先生。
精神保健福祉士で、ご自身がうつを5年半患い、 自殺未遂もし、 難病も体験された先生です。
自殺対策は、力を入れ過ぎないで、生きる支援をするのが良いと前置きをしたうえで、
すなおの法則(すごい なるほど おもしろい)と
人が持っている4つのたい(愛されたい 認められたい ほめられたい 役に立ちたい)について
わかりやすく説明して下さいました。
サラリーマンの10人に一人がうつ病、うつ病予備軍、
8人に一人が一生に一度うつ経験。
男性は10人に一人一生に一度うつ、女性は5人に一人一生に一度うつ。→女性の方がSOS出しやすい
うつ配偶者の4割は、うつになりそうなほど悩んでいる実態も。
うつを5年半患っているときは、楽になりたい、解放されたい、水に顔をつけているほど苦しい、ゼロからやり直したい、元に戻りたい
という心境から自殺未遂を図ったそうです。
その時に、お母様は黙って見守ってくれたことから、 ひとりじゃない、 こんな自分でいい、
そして 諦めも出来、違う人生があると感じることができたそうです。
回復の過程では、電車で席をゆずった時に、「 ありがとう」といわれたことで、人の役に立てたと実感できたこと、
うつが教えてくれた守ってくれたと思えるようになった、人と比べない、 前の自分と比べない、今の自分に素直になれたそうです。
その間、お母さまは、息子の自分の生きる力を信じてくれ、遠巻きに見守ってくれたことが大きかったと。
うつが疑われる人への声かけは、具体的 身体的な問いかけがベストで、例えば
この頃何時頃に寝てる?
この頃、肩凝ってない?
うつ、うつ予備軍の人の話を聴く時に意識する3つの事は、「はー、ひー、ふー、へー、ほー」で答え、
相手に主導権と安心感を与え、 聴いているよとサインをおくるには、 耳プラス目と心・・五感で聴く。
聴いても、安易に「わかる」はNG。
わからないから教えて‼️
何がしんどいのか教えて?と問うことで、
わかろうとする気持ちが相手に伝わり、寄り添うのは、わかろうとする事。
ゲートキーパーとは、気づき、声をかけ、話を聴く、繋げる役目で、
見守る人=信じる=自分を信じることであり、
なるべく自分と仲良くしたり、寄り添うことが、自己肯定感を持つことができるようになる。
自分との関係性を考え、もうひとりの自分に声をかけ、もう一人の自分にプレゼントをあげる意識を持つことで心が楽に・・。
うつに関する市民からのご相談も頂き、私は繋ぐ役であり、うつの家族を支える人の話をひたすら聴く役でありますが
とても勉強になりました。
来年3月13日午後には、睡眠講座があるそうですから、睡眠障害でお悩みの方は、どうぞご参加ください。
議会一般質問では、以下のように要望しました。
(橋岡協美)職員の自殺防止対策も重要と考えますので、先ほど教育長から命を大切にする教育の中で先生方の自殺防止対策は温かい人間関係、
支え合う人間関係を構築することであり、セルフチェックを行っていくということがありましたので、市の職員の中でもそういった体制は
あるとは思いますが、行っていただきたいと思います。
鬱に関しましては、鬱とか自殺に関する悩み、職場での相談体制は直属の上司よりも斜めの関係のほうが相談がしやすい。
ちょっとお兄さん、お姉さんという感覚で、仕事に直接かかわらない人のほうが相談ができるということがあります。
これは、民間の大手企業ではもう既にやっていることなのですが、そういった相談体制も念頭に置いてやっていただけたらと思います。
自殺対策は、自殺が多様かつ複合的な原因及び背景を有するものであることを踏まえ、単に精神保健的観点からのみならず、
自殺の実態に即して実施されるようにしなければなりません。また、自殺対策は自殺予防、自殺発生の危機への対応及び自殺が発生した後、
または自殺が未遂の事後対応の効果的な施策として実施されなければなりません。繰り返して申し上げますが、
自殺予防のための取り組みは人の命を守るという行政の使命であります。目標として自殺ゼロを目指し、
自殺のない社会づくり、そして交通事故死ゼロを目指した市政を要望します。