平成13年6月8日(金)の2時間目の授業が終わりに近づいた午前10時過ぎころ、
大阪教育大学教育学部附属池田小学校に出刃包丁を持った男が、校内に侵入し、
校舎1階にある第2学年と第1学年の教室等において、児童や教員23名を殺傷し、
8名の児童のいのちが奪われました。
朝、「行ってらっしゃい」と送り出して、無事に家に帰って来るのが当たり前だと思っていた当時の私には、
あまりにも衝撃的な事件で、ご家族の悲しみに当時は、何もできない無力さを感じました。
犠牲となった児童と同じ年の子どもを持つ親として、何か安全対策をしなければという突き動かされる思いから、
PTA仲間で、防犯ブザーの購入資金のため、お隣の小学校のPTA会長さんのお力を借りて資源回収を始めたり、
保護者の名札を作ったり、保護者の来校時のあいさつ運動をしたり、
地域の防犯団体クライネスサービスのパトロールに参加したり。
子ども達の安心安全を守ることは、子育てをする母親としては当然のことでした。
そして、池田小学校の事件を風化させてはいけないという思いから、池田小学校を訪問し、
犠牲になられた方々に心から哀悼の祈りを捧げました。
現在の校長先生は、発生時、6年生の担任だった先生です。
報道では、『当時6年生の担任だった眞田巧校長が「事件から23年がたち、当時の関係者も学校現場から退く世代になりつつある。
事件が風化し、学校安全の取り組みが形骸化しないよう、この日を機会に振り返って改善に努め、
学校が安全で安心して学べる場所であるようにこれからも努力を続けます」と述べました。
このあと、児童代表の6年生が「学校生活で学んだ命の尊さや協力することの大切さを生かし、
いつか『守られる側』から『守る側』になりたい。学校安全の大切さや命、生きることのすばらしさについて
これからも考え続け、発信することを誓います」と誓いのことばを述べました。』
附属池田小学校では不審者に対応する訓練のほか、事件を教訓に「安全科」という授業を設け、
子どもたちの命を守るための教育を続けています。
当時の反省点や課題が盛り込まれている危機管理マニュアルに基づき、
「対策本部」「アトム」「児童対応」「救助」「救護」の5班に分かれて、侵入してきた不審者対応訓練を行い、
児童はこの安全科という授業を受けるそうです。
私は孫育ての年代になりましたので
やはり、子どもたちの安全のためにこれ
からも地道に活動してまいります。