羽田空港発着が増便されて市民から航空機騒音に対するご相談を5年前から複数頂き、
議会の一般質問で複数回質問し取り組んでまいりました。
その様な中、羽田空港の航空機運用に関する住民への直接説明について、国主催の「市民相談会」が開催されます。
内容は、現行の航空機運用、
これまでの騒音軽減策の取組み
羽田空港の機能強化策(南風時の新飛行ルートを含む)
について、パネル展示の中各々が質問できるようになっています。
日時 12月16日㈮午後1時~午後7時
12月17日㈯午前11時から午後5時
場所 千葉都市モノレール千葉駅構内2回広場
問い合わせ先 国土交通省 0570-001-160
これまでの取り組み抜粋
羽田空港離着陸機の騒音軽減に関する意見書
国は、羽田空港離着陸機の騒音の抜本的な解決を図ることなく、2013年の年44万7千回の離発着回数の実現に向けて
羽田空港拡張工事をすすめています。それに加え、平成22年10月21日、羽田空港のD滑走路供用に伴い、
羽田空港の離着陸機の飛行ルートが大きく変更になりました。これにより、羽田空港離着陸機の佐倉市内上空
通過機数が増加し、佐倉市民の生活への影響を大いに懸念しているところであります。
そこで、再拡張後の飛行ルートについては国土交通省が示した、できる限り経路を海上に設定することによって、
陸上部への影響を軽減すること。そして、経路を分散させること。陸上部を経路とする場合は、
着陸機の降下開始高度を航空機の安全運行を妨げない範囲で引き上げることを遵守し、
航空機の騒音を軽減するための更なる改善策を強く要望いたします。
右、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成23年12月19日
佐 倉 市 議 会
内閣総理大臣
国土交通大臣 宛
平成24年8月議会 一般質問(議席6番 橋岡協美)
「航空機の騒音問題について。2010年、一昨年10月21日から羽田空港の再拡張事業完了により、
佐倉市の上空を通過する航空機数が明らかに増加し、昨年11月の議会でさくら会提案、
発議案第3号 羽田空港離着陸機の騒音軽減に関する意見書が全会一致で議決されました。
佐倉市上空を通過する低空飛行の約4,000フィート、約1,300メートルの高さと聞いても、
なかなかぴんとこないかもしれませんが、今話題のスカイツリーは634メートルですから、
スカイツリーの高さを2倍した高度を飛行機が1時間に10便以上飛んでいくことになります。
もう少しわかりやすく申し上げると、飛んでいく飛行機の尾翼のマークがはっきりと見えます。
日本の飛行機が通った、外国の飛行機が通った。はっきりとわかるぐらいの高さを通っていることを考えてください。
さらに、申し上げれば、ユーカリが丘地区には高さ100メートルの高層マンションがあり、
騒音の問題だけでなく、低空飛行に恐怖を感じていらっしゃる方もいらっしゃいます。
羽田の拡張工事でD滑走路が増設され供用開始されたことが、佐倉市への航空機ルートの増加につながり、
航空機による騒音問題につながっている理由として、羽田空港の西側の東京都、神奈川県側には米軍が横田基地などを
利用する飛行機を管制している横田空域があるため、羽田空港の離着陸機は一定高度以上でないと空港西側は
飛行できないため、空港東側の千葉県上空を飛行しないと飛行機が羽田空港に着陸できないのが現状なのです。
つまり羽田空港の拡張を支えているのは千葉県でした。」
以下はブログ
2014年3月31日ANAのボーイング747-400型機がラストフライトを終え、日本の旅客機としてジャンボが姿を消した事は
個人的にはさびしい気がしますが、航空機騒音の低減という視点ではプラスのニュースとなります。
引退の理由の一つに燃費の悪さが報道されていましたが、老朽化したジャンボは他の飛行機よりも騒音が大きいといえます。
千葉県及び佐倉市を含む関係25市町で構成する「羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会」を通じて、
航空機騒音の低減策等について取り組み、昨年11月19日に、騒音軽減に関する緊急要望
に対する国からの回答にも「航空機の低騒音化や技術の進展と合わせ具体的方策の創出について、
あらゆる視点から今後も引き続き検討して参ります。 」とありました。
2014年5月5日橋岡ブログ
「ゴールデンウィーク中の羽田空港出入国ラッシュについて」
「羽田ではターミナルなどが整備され、今年3月から国際線が1.4倍の1日当たり約80便になった。
GW期間中の出入国者数は、成田が前年比7%減の約72万人と予想されているのに対し、
羽田では同26%増の約29万4200人と見込んでいる。」と、報道されていますが、この1日80便のほとんどが
千葉県の上空を通過している現状をご存知でしょうか?
議会でも航空機騒音問題について質問し、ブログでお知らせしていますが、羽田空港の発着には、
横田基地の横田空域を避けるために、千葉県上空を通過していくのです。
航空機騒音の低減に関する意見書草案が全会一致で議決した事を受け、市長が平成24年10月15日国土交通省に要望提出をしました。
協議会として意見を国に対して要望するとしてきた佐倉市が
⇒意見書が全会一致で議決した事を受け佐倉市として初めて要望をしたのです。
これにより、騒音測定装置が西志津中学校に設置され、佐倉市上空を通過する高度を100メートル引き上げ実験中。
しかしながら、羽田空港発着が増便されて市民から航空機騒音に対する体感は悪化するばかりで、
私のもとにも苦情が複数届いています。
航空機騒音の低減は、1市だけで主張するだけではく、羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会として要望とあわせて
千葉市、四街道市はじめ近隣市と連携していただきたいと考えます。
南から来る飛行機と北側から来る南下していく飛行機、その航路によって自分たちの利を主張し出しますと、
利益相反関係になってしまいます。
自分の市のところだけよくなればいいというものでもありません。
また、羽田空港の拡張に伴う航空機騒音問題を抱えているのは、千葉県民であることを県が千葉県として、
理路整然と主張し、今後どうすべきかを引き続き考えて頂きたいと思います。
成田空港・羽田空港の利便性向上と国益という視点で、アジアのハブ空港的存在の韓国のインチョン国際空港
はじめ他の国際空港のように機能しそれぞれの役割を果たすためには空港の整備と増便の必要性を理解できますが、
千葉県の航空機騒音問題はじめ、その影となる部分の施策については、これからも継続して取り組んでいきたいと
思います。
http://www.city.sakura.lg.jp/0000008107.html 佐倉市航空機騒音問題HP
http://www.city.sakura.lg.jp/0000009730.html 騒音の状況はこの数値より上がっていることになります。
航空機騒音については、航路によって自分たちの利を主張し出しますと、利益相反関係になってしまいます。
自分の市のところだけよくなればいいというものでもありません。
ルートを分散し、騒音について痛み分けすることが重要です。
東京都上空ルートについても議論されていますので、専門的な質問等は、この相談会を活用して下さい。