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DIC川村記念美術館は佐倉市の魅力的な資産です。市民の心を癒やす居場所です。#DIC川村記念美術館
https://www.chibanippo.co.jp/news/local/1267647



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次に、車がなくても暮らせるまちづくりについて伺います。佐倉市総合計画中期基本計画の8年後の目指す姿として、都市と農村が公共交通で結ばれ、利便性・快適さ・豊かな自然を享受できる暮らしやすいまちを目指しますとしています。実施計画には、地域公共交通対策事業として、コミュニティバス等の運行により、交通空白地域を解消し、公共交通に関する情報へのアクセス性や待合環境の改善により、公共交通をより利用しやすい環境整備を図ることを目的に、既存の公共交通の利用が困難な交通空白地域における手段としてコミュニティバスを運行し、利用状況の検討、必要に応じて見直しを行い、公共交通が利用しやすくなるよう、バス停など待合環境や公共交通に関する情報のオープンデータ化による利用環境の改善を行うと位置づけています。民間のバス路線を基幹とし、それを補完する形で交通空白地域を運行するコミュニティバスにより、公共交通網の構築に取り組んでいると伺っています。
 そのような中、佐倉市コミュニティバスでは、公共交通の利用促進及び高齢者の外出支援を目的として、運転免許を自主返納した方、後期高齢者を対象とした運賃の割引制度があります。これは、佐倉市在住で1年以内に運転経歴証明書の交付を受けた方、佐倉市が発行する運転免許自主返納割引パスの交付を受けた方、後期高齢者医療被保険者証を乗車時に掲示することで、佐倉市コミュニティバスの運賃が無料や半額になる制度となります。
 そこで伺います。佐倉市コミュニティバスでは、この運転免許自主返納割引パスの発行に併せて、後期高齢者医療被保険者証を持ち歩くのが不安という声に応え、被保険者証に代わる後期高齢者割引パスの発行を実施しています。このそれぞれの割引パスの発行数と、申請者からいただいている感想や意見などがあれば伺います。

○議長(敷根文裕) 都市部長。

◎都市部長(小菅慶太) お答えいたします。
 佐倉市コミュニティバスにつきましては、運転免許自主返納による割引を平成30年度から実施しております。後期高齢者割引制度につきましては、令和2年度から実施しておりますが、令和4年度からは被保険者証の提示に加え、佐倉市独自の割引パスを発行しております。
 割引パスの発行数につきましては、令和5年度までに運転免許自主返納割引パスは414件、後期高齢者割引パスは382件発行されております。割引パスの申請者からは、免許返納に対する不安が少なくなったとか、コミュニティバスを利用するきっかけとなったなど、ご満足をいただいているご意見を頂戴しているところでございます。
 以上でございます。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) このように佐倉市のコミュニティバスに運転免許自主返納割引パスを提示して乗っていただくきっかけになったということを言われているのですが、どうしても東京都で無料パスを発行している関係上、なかなか厳しい条件に佐倉市はいるわけです。その中でどういった優位性を出すかということが佐倉市の力量だと思いますので、ぜひともよろしくお願いいたします。
 このように佐倉市のコミュニティバス運賃については、運転免許証自主返納割引、後期高齢者の割引と市民の声を反映した施策をしていただいているところですが、利用者の負担感と佐倉市の負担額についてはなかなか厳しい状況にあります。
 佐倉市地域公共交通計画基礎調査結果を踏まえた公共交通の課題について、佐倉市のコミュニティバスの利用者は2022年に12万860人と過去最高を記録しましたが、併せて佐倉市の負担額は年々増加傾向にあり、2022年の運賃収入は1,832万円、その額を委託料から差し引いた佐倉市の実質負担額は9,165万円となっています。佐倉市地域公共交通網形成計画によると、佐倉市の公共交通に求められる役割は、日常生活に必要な移動手段、観光振興、高齢者等の健康増進への寄与、渋滞緩和、環境負荷の低減ですので、佐倉市の負担額の多寡によって事業が評価されるものではないと認識はしておりますが、この現状で利用者の満足度が高ければ大きな課題にならないと思いますが、残念ながら昨年度交通計画基礎調査の中で実施したバス利用者アンケート結果では、利用者の路線バスやコミュニティバスに対する改善要望は、運行本数をもう少し増やしてほしいという回答が最も多くなっているのが現実であります。
 そこでお伺いいたします。佐倉市地域公共交通会議において、次期交通計画の策定に向け、交通空白地域への対応や高齢者等の移動手段の確保、拠点へのアクセス向上への対応について、その地域や人の特性に応じた移動サービスを検討していくと伺っています。移動手段の確保という観点から、点在する交通空白地帯、高齢者、通学利用者の移動手段の確保についてはどのような対策を検討しているのでしょうか。
 また、令和6年度において、コミュニティバス、民間路線バス維持を目的とした補助金を含めて、年間予算として1億7,000万円を計上しています。将来的には市の財政負担が軽減されるのでしょうか。見通しをお聞かせください。

○議長(敷根文裕) 都市部長。

◎都市部長(小菅慶太) お答えいたします。
 現在今年度末で計画期間が終了する第2次佐倉市地域公共交通網形成計画を引き継ぐ計画として、佐倉市地域公共交通計画の策定作業を進めているところでございます。その基礎資料とすべく、令和5年度に地域公共交通計画基礎調査を実施し、公共交通の現状認識及び課題を整理しておりますが、公共交通のニーズの視点では、点在する交通空白地域や高齢者、通学利用者等の移動手段の確保が課題として挙げられております。これまで交通空白地域対策としてのコミュニティバスの運行や小学生の通学利用を踏まえた一部バス路線の補助などを実施しておりますが、次期計画における具体的な取組につきましては、現在地域公共交通会議での議論を始めた段階でございます。
 なお、市の財政負担でございますが、人件費や燃料費をはじめとした近年の物価高騰により、交通事業の維持に必要なコストが増加しているため、仮に現状のサービスを継続するだけでも財政負担の増加を避けることは難しいであろうと考えております。
 以上でございます。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) 財政負担は軽減されないということを伺いました。佐倉市公共交通会議には、バス会社をはじめ市内の公共交通事業者に委員として参加していただいています。コロナ禍を経て回復し切らない利用者の減少による収益の悪化、物価高騰に伴う燃料費負担の上昇、2024年問題と言われる乗務員不足、乗務員の高齢化をはじめとした公共交通事業者の直面する諸問題への対応、利用者ニーズのある路線の運行本数の確保、維持、目的地、ルートの改善などの利便性の確保は、佐倉市の公共交通網の維持に直結すると考えます。これらの課題について、交通事業者の委員からはどのような意見が出されたか伺います。

○議長(敷根文裕) 都市部長。

◎都市部長(小菅慶太) お答えいたします。
 市内の公共交通事業者からは、公共交通会議の場だけではなく、昨年の基礎調査における事業者ヒアリングや市の事業検討に当たっての情報交換などを通してご意見を頂戴しているところでございます。その中でコロナ禍における利用者減少に加え、近年の燃料費高騰や乗務員不足など、厳しい経営環境に置かれている状況や、特に直近の情勢では改正労働基準法の施行により運転手の離職が想像以上に多く、新たな運転手の確保が非常に困難となっている窮状を伺っております。
 佐倉市のバス路線におきましても、完全な廃線には至っていないものの、今年度に入ってからも一部路線の便数の削減が実施されており、大変厳しい状況であると受け止めております。
 以上でございます。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) 交通計画基礎調査において、まちづくりの観点から公共交通ネットワークの維持向上、施設間の回遊性や移動利便性の向上、農村集落と市街地を連結する公共交通ネットワークの形成についてを地域公共交通の課題と示されています。
 現在策定を進めている公共交通計画において、それらの課題解決に向けた方向性として、どのようなものを考えているかお伺いいたします。
 また、地域公共交通会議の開催予定は夏とお伺いしておりますが、計画策定のスケジュールをお伺いいたします。

○議長(敷根文裕) 都市部長。

◎都市部長(小菅慶太) お答えいたします。
 ただいまご質問にありました基礎調査における公共交通の課題につきましては、佐倉市立地適正化計画における公共交通の役割を整理したものでございます。今後公共交通計画の策定の検討に当たり、交通空白地域対策だけではなく、民間路線も含めた公共交通を都市を構築する骨格インフラの一つとして捉え、都市マスタープランや立地適正化計画など、まちづくりの計画との連動を図ってまいります。
 スケジュールにつきましては、年内には地域公共交通会議において計画の素案について協議を調え、年明け以降に市民意見公募手続を実施し、今年度末には計画を決定する予定でございます。
 以上でございます。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) 次に、先般コロナ禍以降の交通事業者への影響についても質問させていただきましたが、コロナ禍においては高齢者の方々も大きな影響を受け、それがきっかけとなり、ひきこもり状態となっていた方もいらっしゃると聞いております。介護保険認定があれば通院や買物での外出に福祉有償運送サービスを利用することができますが、介護保険認定を受けていない高齢者からは、路線バスやコミュニティバスのバス停まで行く距離、駅まで歩いていくには遠いという声を聞きます。
 そこで伺います。このように日常生活においては支障がなくても、通院をはじめとした外出や荷物の多い買物などに不便を感じている方は多くいらっしゃいます。そういった方の日常生活、移動手段として、デマンド交通の導入が有効な手段と考えますが、次期交通計画においてデマンド交通についてどのように盛り込んでいくか伺います。

○議長(敷根文裕) 都市部長。

◎都市部長(小菅慶太) お答えいたします。
 デマンド交通は、利用に当たって事前の予約が必要なものの、路線バスと比較し、運行エリア外では乗車場所や目的地の設定が柔軟に行えるというメリットもあり、近年はAIを取り入れた事前予約や乗合時の運行ルートの設定など、従来と比較し効率的な運行が可能となったことから、試験導入する自治体も増えております。
 一方、佐倉市のように路線バス及びタクシーにより一定の公共交通網が形成されている区域におきましては、導入に当たって既存交通事業者との調整が非常に重要になると認識しております。また、このようなデマンド交通という方式は、道路運送法での区分は乗合タクシーと同様の区域運行方式という区分になりますが、路線バスに代表される都市の骨格、軸となるネットワークとしての公共交通と利用者個人の事情にきめ細かに対応する乗合タクシーや福祉有償運送とは施策の目的が異なることから、視点を分けた検討が必要であると考えております。
 しかしながら、広範な地域に集落が点在する南部地域においては、既存のコミュニティバスという手法に限界があるとは認識しておりますので、選択肢の一つとしてデマンド交通も含めた様々な手法、あるいはその手法の組合せなどの可能性について、地域公共交通会議において議論を深めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) 選択肢の一つとしてデマンド交通を検討していただきたいと思います。
 AIによる事前予約システム、それからルート検索、この事業者も今1者だけでなく複数者ありますので、様々な事業者を見ていただきたいと思います。
 国土交通省では、地域交通の持つ価値や役割を見つめ直し、移動サービスの質・持続性を向上するため、地域の多様な関係者による共創、市長が先ほど市民の皆様と一緒にとおっしゃっていましたが、共創に係る実地伴走型の研究会を設置し、令和4年に中間整理をしています。目的は、ファーストワンマイル、自宅からの最初の移動、ここが一番難しいのです、を発想の起点として、多様な主体の共創を実践することにより、暮らしのニーズに基づく持続可能な交通を実現するモデルを研究するところです。
 ここで申し上げますと、行きたいときに行きたいところへ行けるまちを掲げて、潮が引いたときに干潮時の夕暮れには南米のボリビアのウユニ塩湖のような写真が撮れると話題の新たな観光地、父母ヶ浜がある香川県三豊市の事例は、まさに共創の発想です。もともと三豊市全域には、地場の路線バス事業者が存在しなかったところです。人口は5万8,000人、面積は佐倉市の約倍です。
 では、人口と面積がもう少し広いところを申し上げます。熊本市公共交通基本条例には、公共交通について次のように位置づけをしています。課題点は、佐倉市とほぼ一緒です。少子高齢化の進展、移動手段を持たない高齢者の増加、公共交通路線の廃止や減便などの課題は佐倉市と同じですが、市民は日常生活及び社会生活を営むために必要な移動する権利を有するとの理念を尊重し、市民及び事業者の参画と協働の下、公共交通の維持及び充実のための施策を総合的かつ計画的に推進するため、この条例を制定するとあります。つまり行政だけでなく、市民、事業者と協働でということをもう条例に位置づけているのです。まさに市長がいつもオール佐倉でとおっしゃっていますけれども、その感覚でこの交通網の政策にも取り組んでいただきたいと思います。熊本市も人口73万人、面積は佐倉市の4倍です、390ですから。市民も運送事業者も佐倉市も三方よしの公共交通計画とするためには、まずは佐倉市の庁内連携、横串を通して市民の移動の確保につながるようにしてほしいと思うのです。
 先ほど研究会のことを申し上げました。国土交通省の地域交通の持つ価値や役割を見つめ直し、移動サービスの質・持続性を向上するため、地域の多様な関係者による「共創」に係る実地伴走型の研究会、ちょっと研究会の名前が長いのですけれども、これに関わる人たちが国土交通省、それから厚生労働省の老健局、観光庁、内閣府、環境省、日本銀行、博報堂、日本政策投資銀行、この方たちがこの研究会にオブザーバーとして加わって検討しているのです。佐倉は、今現在は移動手段に関しては都市部ということで縦になっているのですが、例えば移動手段、交通、車、バスについて、課題を少し解決する方向にすれば環境負荷も減っていく、そういう意味でこの環境省が入っているわけです。ですので、都市部だけで抱えないで、庁内連携で横串を通してデマンドバス実現に向けて動いてほしいと考えます。
 まさに市長のおっしゃるオール佐倉で取り組んでいただきたいのですが、おじいちゃん、おばあちゃん、市民が大変移動に困っています。市長のお考えを少し伺えたらと思います。市民の移動の改善、少しでも市長の思いを述べていただけたらと思います。

○議長(敷根文裕) 市長。

◎市長(西田三十五) お答えいたします。
 佐倉はデマンド交通を実施した経緯もあります。私自身、議員がお考えをということがありますが、デマンド交通を成功させている地域というのは、この近隣で挙げれば、例えば富里市、これは本当に、先ほど熊本市の面積の問題もありましたが、やはり佐倉の何分の1という広さであります。そういうところで満遍なくデマンド交通という形の中で成功例があります。なぜ佐倉市でデマンド交通が失敗したのかというのを改めて議員の皆さんに考えていただいて、またいろいろないい方法があれば、そこら辺を皆さんと公共交通会議に挙げて議論をすべきものだと思います。
 先ほどおじいちゃん、おばあちゃんのことがあります。これは現在なかなか交通網の整備というのはできない段階ですが、今買物ができるようにということで、地域にできるだけ行って、そこで会話も生まれています。私は決しておじいちゃん、おばあちゃんのことを忘れたわけではありませんので、皆様方と力を合わせて頑張ってまいりたいと思います。
 以上です。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) ありがとうございました。まさに市長がおっしゃったとおり、みんなで考えていく、どうしたら佐倉のやり方、他市がうまくいったからといって、それをそのまま佐倉に持っていくことはできない。それから、以前南部地区で行われていたデマンド交通と、今進もうとしているかもしれない、選択肢の一つかもしれませんが、デマンド交通は、AIによる事前予約であるとか、ルート検索ができるということで、状況が変わっている中で、ぜひとも都市部だけではなくて、庁内横串を通して市長を中心に、私どももすべきことはいたしますので、取り組んでいただきたいと思います。
 以上で質問を終わります。



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輪島で見つかった奇跡の屏風
明日、8/25佐倉ハーモニーホール
14時00分開演。佐倉市市制施行70周年記念を祝し舞囃子「高砂」、能「葵上」九世橋岡久太郎上演。舞台背景は奇跡の屏風を立てさせて頂きます


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能登半島地震を受けて佐倉市の防災対策について伺います。2011年東日本大震災以降、改善された防災対策について伺います。

○議長(敷根文裕) 危機管理部長。

◎危機管理部長(菅澤雄一郎) お答えいたします。
 佐倉市では、過去の災害を教訓といたしまして、防災井戸やマンホールトイレを整備するとともに、ポータブルバッテリーや冷風機を避難所へ配備するなど、ハード対策を実施してまいりました。
 また、防災ハザードマップを作成し、市民へ全戸配布することで、災害リスクの周知を図るとともに、自主防災組織の結成や活動への支援など、ソフト対策も併せて実施してまいりました。引き続き、設備や物資などのハード対策及び情報や訓練などのソフト対策の両面から防災対策に取り組んでまいります。
 以上でございます。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) 防災対策が日々改善されているということが、ただいまの答弁から分かりました。佐倉市八街市酒々井町消防組合で配備されている水陸両用バギーは、全国に42台配備され、悪路でも支援物資を運ぶことができると伺っていますので、こちらの運用もよろしくお願いいたします。
 5月臨時議会での行政報告が副市長からありました。その中で能登半島地震被災地派遣職員の職員向け報告会が開催されたと伺いました。その内容と被災地の状況、現場を踏まえて佐倉市の課題として見えてきたことを伺います。

○議長(敷根文裕) 危機管理部長。

◎危機管理部長(菅澤雄一郎) お答えいたします。
 派遣した職員からは、被災地では地震や津波、液状化の影響により住家被害が多数発生していたほか、道路の陥没や土砂崩れ等による通行止めや水道管の損壊による断水、さらに避難所では市職員の多くが被災していることから、他自治体の応援職員や被災者自身によって避難所運営が行われている状況などの報告を受けております。このような状況から、断水対策としての飲用水の確保、住家被害を減少させるための耐震補強等を進めていくべき課題として認識したところでございます。
 また、大規模災害時は市職員自身も被災者となり参集できないことなど、行政の取組である公助の限界を認識いたしましたことから、一人一人が自ら取り組む自助、地域や身近にいる人同士が取り組む共助を強化することにより、佐倉市全体の防災力の向上に努めてまいります。
 なお、7月13日に佐倉ハーモニーホールにおきまして、令和6年能登半島地震被災地応援業務報告会といたしまして、市民の皆様向けの報告会を実施いたします。議員の皆様におかれましても、ぜひご来場いただければと存じます。
 以上でございます。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) そういった市民向けの報告会もするということですので、被災地を応援していただいた職員の皆様、本当にご苦労さまでございました。その知見、そして見えてきた課題をぜひとも今後の防災対策に生かしていただきたいと思います。
 能登半島地震を踏まえて伺うのですが、車椅子の方々の搬送をどうするかについてです。能登半島地震では、発災後すぐに珠洲市、金沢市で老人福祉施設を運営する事業者から車椅子の利用者を移送する手段がないので、応援してほしいという支援要請が佐倉市内の介護タクシー事業者に直接依頼が来たそうです。現地の事業者と珠洲市へ向かい、1週間、毎日毎日ひたすら車椅子利用者を2次避難所へ移送したと伺っています。車椅子利用者ですけれども、けがをしていないということで、救急車へは乗れないのです。この点、介護タクシーで運ぶということしかできなかったという状況があります。
 佐倉市では、介護タクシー事業者が出産の支援タクシーとして運用していますが、この能登半島地震の事案を踏まえ、車椅子の方々の移送対策はどのようになっているか伺います。要支援者の移送対策に盛り込む必要があると考えますが、ご見解を伺います。

○議長(敷根文裕) 福祉部長。

◎福祉部長(山本淳子) お答えいたします。
 車椅子を利用されている方々を含めた要配慮者への福祉避難所への移送につきましては、福祉避難所の設置運営に関する協定に基づき、受入先となる社会福祉施設にご協力をいただくこととなっておりますほか、佐倉市社会福祉協議会におかれましては、所有している福祉車両を活用し、災害ボランティアの協力を得て避難支援を行うと伺っております。過去の大規模災害からも要配慮者の移送対策は重要であると認識しておりますので、発災時の円滑な避難支援に向け、今後も検討してまいります。
 以上でございます。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) 今社会福祉施設、福祉避難所と指定されたところでということなのですが、手が回らないのです。ご自身の社会福祉施設を利用されているデイサービスの方や、もちろんそこを利用している方を優先すると、そのほかの人、車椅子の人まで手が回らないというふうに伺っていますので、もう一歩踏み込んで、ちょっと検討していただきたいと思います。
 1月1日に能登半島地震が発災しました。給水車の派遣要請と派遣について、どのように行われたか、詳細を伺います。

○議長(敷根文裕) 上下水道事業管理者。

◎上下水道事業管理者(関口直行) お答えいたします。
 令和6年2月議会でもご答弁させていただきましたが、水道事業においては日本水道協会や県内水道事業者との相互応援協定などにより、災害時の応援体制が整備されております。2月15日に日本水道協会千葉県支部から石川県輪島市への派遣要請がありましたことから、2月28日から3月13日までの15日間、給水車1台と職員2名ずつ3交代制で、延べ人数といたしましては30名で給水活動を行いました。佐倉市上下水道部といたしましては、能登半島地震発災後、1月3日に日本水道協会から出動可能な給水車の調査があり、翌日1月4日には給水車を派遣可能である旨、表明をしております。
 なお、給水車につきましては、市では現在3台保有しており、南部浄水場に配置しております。車両の保守点検を定期的に行うほか、給水活動についても訓練を重ね、災害時の対応に備えております。
 以上でございます。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) それでは、大規模災害時における防犯の備えについて伺います。令和6年度予算に防犯カメラ更新の予算があります。能登半島地震後、インフラの復旧に時間がかかることなどから2次避難を進めるに当たり、留守宅となる住宅の盗難防止のために、1,000台の防犯カメラが石川県警主導で設置されました。
 佐倉市では防犯カメラは条例にのっとり、危機管理課、道路維持課、公園緑地課、教育委員会などがそれぞれの所管施設に設置しておりますが、発災時における盗難などに備えるためにも、ふだんから食料の備蓄や家具の転倒防止対策を行うことも併せて、貴重品の保管場所に配慮するといった防犯の備えをすることも自助の一つと考えます。佐倉市のご見解を伺います。

○議長(敷根文裕) 危機管理部長。

◎危機管理部長(菅澤雄一郎) お答えいたします。
 能登半島地震におきましては、被災地における空き巣などの犯罪が発生していることは認識しております。佐倉市におきましても、市や自治会などが防犯カメラを設置しておりますが、ふだんから貴重品等は適切に保管し、災害発生時はすぐに持ち出せるようにするなど、災害時における防犯の備えについて自助の取組として啓発に努めてまいります。
 以上でございます。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) 次に、青色防犯パトロール車の災害時協定は警察との話合いと存じますが、災害復興期における青色防犯パトロール車の活用について伺います。

○議長(敷根文裕) 危機管理部長。

◎危機管理部長(菅澤雄一郎) お答えいたします。
 災害復興期における青色回転灯装備車の活用につきましては、警察と連携しパトロール等を実施することにより、被災地における持続的な犯罪の抑止を図るとともに、市民の安心感を高める上で有効であるものと認識しております。このことから、災害時におきましても警察と連携したパトロール等が実施できるよう、平時から警察との情報交換を密に行い、協力体制の強化に努めてまいります。
 以上でございます。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) 能登半島地震でも道路の寸断で、物資の輸送が課題になりました。千葉県をそのまま逆さまにしてみれば能登半島と同じ、橋で利根川を越えてくるだけしかないのです。もし市川、松戸、船橋、あの辺りで大きな被害が出た場合は、物資の輸送がとても狭まるということを認識しなければいけないと思います。
 佐倉市では、現在物資の集積所は市民体育館が拠点として1か所だけ選定されています。平常時に佐倉市西部から佐倉市民体育館まで二、三十分かかります。災害時には、その何倍も時間がかかることが想定されます。西部保健センター、志津コミュニティセンター、市民プラザ、西志津図書館など、市の施設をもう一つの拠点として加えることを検討しているか伺います。

○議長(敷根文裕) 危機管理部長。

◎危機管理部長(菅澤雄一郎) お答えいたします。
 災害時の支援物資の集積拠点につきましては、佐倉市地域防災計画におきまして、市民体育館が候補地として位置づけられております。災害時は限られた人員により迅速かつ効率的な物資の管理が求められることから、1か所に集約することとしております。物資集積拠点の複数化につきましては、他自治体の事例等を調査するとともに、その必要性も含め研究してまいります。
 以上でございます。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) 関東・東北豪雨災害で被災した常総市を昨年会派で視察しました。先ほど市長も大洪水のことは本当に頭にきちんと置いて、いろいろな施策を行っているとおっしゃっていましたけれども、私どもも同じ気持ちでございます。鬼怒川の東側は大被害、支援物資は届かなかった。一方で鬼怒川西側の避難所に物資が集積、被害なし、支援物資は余っていたそうです。つまり同じ市内でも東部と西部で支援物資の過不足が発生したと伺っていますので、物資の集積所拠点の複数化を事前に決めておくことを要望いたします。限られた人材であればあるほど、そのときに判断するのではかなり厳しいと思いますので、事前に複数化を決めておくことを要望いたします。
 防犯面では、堤防を越水し被災した家でも、その日の夜中に早くも不審者が集落をうろつき、翌日には自衛隊、警察の偽物が来たり、避難所に寝泊まりした泥棒もいたと聞いています。警察、自衛隊、消防がパトロールをしてくださっていましたが、次から次に不審者。常総市は首都圏から日帰りができるところに位置しますので、不審者がやってくるのも早く、数も多かったのではないかと伺っています。この点は、佐倉市も同様のことが考えられるのではないでしょうか。この点も申し述べます。
 それから、応急仮設住宅ですが、西志津多目的広場に207戸ぐらいは建てられるのではないかということなのですが、ほかの地区を追加検討して、併せて事前に先ほど申し上げた物資の集積所を西部地域に選定、それから瓦礫の置場も事前に選定しておくことを求めます。
 それから、社会福祉協議会との兼ね合いがありますけれども、ボランティアセンターも複数ないと、例えば佐倉地区のボランティアセンターにボランティアの方が来て、西志津小学校近くのところへ行ってくれと言っても、そこに行くまでどれだけ時間がかかるか考えていただきたいと思います。
 次に、耐震化補助について、平成12年新耐震以前戸建て木造住宅に対する補助が増額されています。その中身については、先ほど既に答弁がありましたが、近年の補助件数と補助件数が多かったときの実績及び耐震化補助開始から令和5年度までの補助件数の合計、またこの数字から分かることについて伺います。

○議長(敷根文裕) 都市部長。

◎都市部長(小菅慶太) お答えいたします。
 耐震補強工事の補助件数につきましては、東日本大震災の翌年度の平成24年度の25件が最大で、令和5年度は9件となっており、制度創設の平成14年度から令和5年度までの累計は155件でございます。
 また、耐震診断の補助件数につきましては、工事と同じく平成24年度の38件が最大で、令和5年度は11件となっており、これも制度創設の平成14年度から令和5年度までの累計は241件でございます。
 大規模地震等が発生した際には、報道の目に触れることが多く、市民の方々の関心が高くなりますが、時間の経過とともに関心が薄れる傾向でございますので、広報紙や耐震相談会を通じ、耐震化の必要性についてさらなる周知に努めてまいります。
 以上でございます。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) 関心が薄れるということもありますけれども、平成24年の半壊全壊想定調査では5,200戸、対象住宅に居住している市民の高齢化による申請の鈍化が私は危惧されていると思います。調査が10年前ですから、10歳は高齢化しているわけです。
 佐倉市耐震改修促進計画に定める目標の達成のため、市民の安全を確保することを目的に、佐倉市住宅耐震化緊急促進アクションプログラムがあります。令和6年度の支援目標である木造建築物耐震診断補助9件、木造住宅補強改造工事補助9件が達成できるように、市税ですね、固定資産税や都市計画税の納税通知書に同封して、案内文を入れる。それから、耐震診断、耐震改修の補助制度に関する案内を入れると同時に、耐震診断から1年が経過しても耐震改修をしていない住宅の所有者へ戸別訪問やダイレクトメール等を行うということを伺っています。
 また、一般社団法人千葉県建築士会佐倉支部及び公益社団法人千葉県建築士事務所協会印旛支部の協力の下、我が家の耐震相談会を定期的に開催するほか、市のホームページや「こうほう佐倉」を通じて周知に努め、既に民生委員対象の研修会で周知しているように、あらゆる機会で出前講座をしていただきたいと思います。この出前講座で耐震診断、耐震補強について意識を新たにした民生委員の話によりますと、輪島で倒壊してしまった住宅の中に、人がまだ生きていらした中で火が発生した。佐倉市には住宅が密集している地域がありますので、それが心配だとおっしゃっていますので、ぜひともこの施策を進めていただきたいと思います。



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◆14番(橋岡協美) 
 次の大項目3番、頼れる身寄りのいない高齢者が直面する課題解決について伺います。令和6年4月に公表された国立社会保障・人口問題研究所の推計では、65歳以上の独り暮らしの世帯は2020年の738万人から30年には887万人、そして50年には1,084万人へと増える。今後頼れる人がいない高齢者はさらに増えていくと見られ、厚生労働省は公的支援の仕組みが必要と判断し、頼れる身寄りのいない高齢者が直面する課題を解決しようと政府が新制度の検討を始めました。令和6年度、行政手続の代行など生前のことから葬儀や納骨といった死後の対応まで継続的に支援をする取組を一部の市町村でモデル事業を始め、経費や課題を検証し、全国的な制度化を目指すとされています。
 そこで伺います。佐倉市では、国の動向を踏まえ、様々な施策を検討していくと思われます。私自身も最後まで自分らしく生きることができる佐倉市として様々な取組をし、現在は高齢者福祉課、地域包括支援センター、図書館、健康管理センターでわたしらしく生きるを支える手帳を配布するようになりました。この手帳の目的と使用方法、どのくらい配布したか、改めて伺います。

○議長(敷根文裕) 福祉部長。

◎福祉部長(山本淳子) お答えいたします。
 これまでのご自身の生き方や将来的に医療や介護が必要となった際の希望などを記入するわたしらしく生きるを支える手帳は、ご家族や親しい人と話し合うきっかけをつくっていただくためにも作成し、普及に努めたものでございます。この手帳を作成していただくことで、ご自身が医療や介護が必要になり、自らの意思を示すことが困難となったときに、ご本人に代わって意向を伝えていただくことが可能となります。
 配布数につきましては、ご質問にございましたとおり、市内の公共施設等においてご自由にお持ち帰りいただけることから、正確な数字は把握しておりませんが、直近では年間およそ500部を各所に追加配布しております。
 以上でございます。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) こういった佐倉市で作成し配布しているわたしらしく生きるを支える手帳だけでなく、いろいろ終活のそれぞれの意思を書いたものがありますけれども、佐倉市発行のこの中にも医療情報のキットと一緒に置いてはどうかということもちゃんと書いてありますので、最終的に自分は例えば延命措置を希望しないというふうに終活ノートに書いていても、そのノートが発見されないので、反映されなかったということもありますので、どうやったらお気持ちを反映できるかというところもフォローしていきたいと私は考えております。
 ご家族や親しい人と話し合うきっかけをつくっていただくために作成しましたと伺っておりますが、頼れる身寄りのいない高齢者はどのようにしたらよいのでしょうか、お伺いいたします。

○議長(敷根文裕) 福祉部長。

◎福祉部長(山本淳子) お答えいたします。
 身寄りのない方も含め、高齢者の生活に関する全般的なご相談は、市内5圏域に設置している地域包括支援センターで伺っており、この手帳に記載するような医療や介護のご希望についてもご相談いただけます。
 また、金銭管理及び判断能力が低下した際の代理人となる成年後見制度などのご相談につきましては、佐倉市成年後見支援センターにて随時伺っております。引き続き相談窓口の周知に努め、一人一人のお気持ちに寄り添った対応ができるよう取り組んでまいります。
 以上でございます。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) 第5次地域福祉計画の中で、前期計画中に表出した新たな課題として、コロナ禍での影響として、地域活動の自粛や感染拡大の予防で高齢者のひきこもりによる身体、認知の低下、フレイル予防の必要性が挙げられています。頼れる身寄りのない高齢者といっても、身内、友人がいなかったわけでもなく、頼れる身内や友人に先立たれ、頼れる身内がいなくなってしまった高齢者が多くいらっしゃいます。高齢者の外出支援でフレイルの予防、介護保険利用が減ったという実例は他自治体でも多く見られますので、この点は最後の大項目で質問させていただきます。
 では、話合いができなくなった、認知症で頼れる身寄りがない方はどのようにしたらよいでしょうか、お伺いいたします。

○議長(敷根文裕) 福祉部長。

◎福祉部長(山本淳子) お答えいたします。
 認知症を疑われる方も含め、生活にお困り事を抱えていると思われる方の情報は、現在は地域の方から担当の地域包括支援センターや市役所に寄せられることが一般的です。情報を寄せられました際は、市と地域包括支援センターで内容を共有しながら実態を把握し、支援方針の決定を行い、その方に合った支援の提供に努めております。
 また、高齢者ご本人の認知判断能力の低下が心配され、意思決定や金銭管理の支援を受けたほうがよいと思われる方につきましては、必要に応じ、市長が成年後見制度開始審判を家庭裁判所に申し立てることで、ご本人の財産の保全や権利擁護を図っております。
 以上でございます。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) 今ご答弁にありました高齢者で、佐倉市長より家庭裁判所へ後見等開始の申立てを行った方の理由と件数を伺います。

○議長(敷根文裕) 福祉部長。

◎福祉部長(山本淳子) お答えいたします。
 家庭裁判所に対し、市長が成年後見制度開始の申立てを行う事例といたしましては、高齢者本人が認知症をはじめとした疾患や事故、あるいは障害に起因して認知判断能力が不十分な状態であって、身寄りが全くない方、またはあったとしても何らかの事情で申立てに協力を得られない場合、高齢者虐待の被害者等の理由がございます。
 申立て件数は、年によって増減がございますが、令和3年は16件、令和4年が16件、令和5年が8件ございまして、令和6年は5月末現在で4件でございます。
 以上でございます。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) 住民登録が佐倉市にある方で成年後見制度の申立てを行い、利用を開始した方は令和4年が47人で、そのうち高齢者が41名、成年後見制度を利用している方は令和4年末で240名で、そのうち高齢者は159名ですから、高齢者支援の中で成年後見制度の役割が年々増加している現状に対して、専門職の数は限られており、市民後見人候補者名簿登録者や法人、受任団体を含めても、その数は十分でないので、市民後見人養成講座については、今後も継続して周知と実施をしていってください。
 次に、死後対応について伺います。日常生活から死後対応まで、試行へという見出しで新聞記事が掲載されました。この記事では、行政手続の代行など、生前のことから葬儀、納骨といった死後の対応まで継続的に支援をする取組を一部の市町村で試行。経費や課題を検証し、全国的な制度化をして、生前から死後まで伴走を目指すものです。どのような内容のモデル事業でしたか、お伺いいたします。

○議長(敷根文裕) 福祉部長。

◎福祉部長(山本淳子) お答えいたします。
 ご質問の事業は、持続可能な権利擁護支援モデル事業のうち、単身高齢者等の生活上の課題に対応するための取組として、昨年度末に厚生労働省より通知されたものでございます。
 具体的には2つの取組でございまして、1つ目は単身高齢者等であることによって直面する生活上の課題に関する包括的な相談支援や支援のコーディネートなどを行う包括的な相談、調整窓口の整備に関する取組。2つ目は、日常生活支援に加え、入院、入所時の手続の支援や遺品の処分、葬儀といった死後の事務支援などを行う総合的な支援パッケージの提供に関する取組でございます。
 国におきましては、身寄りのない高齢者等の生活上の課題に向き合い、安心して年を重ねることができる社会をつくることを目的に、本モデル事業の実施、そして課題の検証等を行うものとされております。
 以上でございます。

○議長(敷根文裕) 橋岡議員。

◆14番(橋岡協美) 佐倉市は、このモデル事業に手を挙げてはいないのですが、実生活を行っている中で身元保証が要求されるケースとしまして、医療施設の入院の際の連帯保証、介護施設等への入所の際の連帯保証、入院、入所、退院、退所の手続代行、死亡または退去時の身柄の引取り、医療に関わる意思決定への支援の関与、緊急連絡先の指定の受託及び緊急時の対応があります。このように多岐にわたるものと考えられます。また、お亡くなりになった後は、死亡届や葬儀、公共料金の解約、家財の処分などの死後の対応が発生します。高齢化が進み、身寄りのない高齢者が増えることを見込んで、こういった身元保証や死後対応への支援は必要になると思います。
 国においてもモデル事業の実施や身元保証、死後対応などを行う事業者向けのガイドラインの検討などが行われていくということは、それだけ課題が大きくなっていると考えます。現に佐倉市内でも身元保証や死後対応のため、事業者に高額を支払ってしまったという例もありますし、このような事業者と契約する際に、遺言書で事業者に財産を渡す遺贈に同意しなければ契約できないというケースも起こっています。このことを付け加えて、次の質問に移ります。



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