昨日は、第33回佐倉市地域公共交通会議を傍聴しました。議題は
①地域公共交通計画基礎調査について(公開) ②佐倉市コミュニティバス 契約締結について(公開) |
でした。①の基礎調査内容については令和5年11月13日付け資料として
佐倉市のHPに公開されていますので、そちらhttps://www.city.sakura.lg.jp/material/files/group/43/32shiryou-1.pdf
を参照しますと
南部地域見直しアンケートでコミュニティバスを利用しない理由として一番多いのが
自動車(家族の送迎を含む)で移動しているでした。それに次ぐ理由として、
コミュニティバスでは目的地まで行けない、運行本数が少ない、
利用したい時間に運航していないでした。
これらの理由は、ほかの地域の方々からの声とほぼ同じです。
それに対して望ましい交通手段として挙げられたのが、
タクシーチケットの助成、路線バスの提供、
予約型の乗合タクシー(デマンド交通)に変更でした。
タクシーやバスの運転手不足が喫緊の課題となっている中、
今後もタクシーが乗りたいときに乗れる環境が続かないので
タクシー券の助成や路線バスの拡充は現実的でないと考えます。
予約の煩わしさと予約が取れないことから以前運航していた南部地域の
オンデマンド交通が廃止となった経緯を踏まえ、予約が簡単で
予約が取りやすいシステムでオンデマンド運航を導入することを目指して
会派(自由民主さくら)で、AIによる運航ルート検索予約を導入した富里市を
昨年視察し、会派代表質問でも質問してきました。
皆さんもNHKニュースはじめ報道されているAIによる予約システム(電話受付で
ルートをAI検索できる)を導入した自治体をきいたことがあると思います。
昨日の公共交通会議でも、このAIによる予約システムを導入すること提案する
意見が出ました。
以前はアイシンのチョイソコだけでしたが、最近では福岡交通と三菱商事が開発した
AIによる予約システムを導入した自治体がありますし、
昨年末に出席した第12回くらしの足をみんなで考える全国フォーラムでも直接お話を伺ってまいりました。
ドライバー不足、働き方改革、AIデマンドバス、自動運転、GTFS、ライドシェア等、高齢者だけでなく大人から子どもまでの
くらしの足を考える先進例を沢山勉強させていただきました。
私には難解な技術も平気に使えるアプリになって使えるようになるのは嬉しいことです。
と、同時に難解な技術を使えば我々のくらしの足が便利になっていく・・・
車がなくても生活できるまち
と、市民からご意見を頂いているので、今のままではくらしの足も事業者さんも
立ち行かなくなります。自動車免許の返納を躊躇している方も沢山いらっしゃいます。
交通空白地帯解消のためのコミュニティバスの開通は市民待望のくらしの足ですが、
5年、10年でもれなく市民全員が年をとり高齢化がすすみ、コミュニティバスのバス停まで
歩くことが困難になり、タクシーやバスの運転手不足に拍車がかかっています。
家族の形も、まちづくりも5年、10年と変化していくことはやむおえないことです。
佐倉市の次の公共交通の計画策定のために今後も会派で取り組み、コミュニティバスが空気を運んでいる
という市民の声を謙虚に受け止めてまいります。