・終末期に関して、あらかじめ考えることの重要性について(事前指示書・リビングウイル)
・終末期における家族との関わり方について
・在宅で受けられるサービスについて
を考える県主催のシンポジウムが開催されました。
千葉大学病院では高林院長先生が作成した事前指示書が存在し、患者が医師に自分の最期についての希望・意思を
伝えやすい環境があります。千葉県医師会、千葉県福祉医療施設協議会、千葉県歯科医師会、千葉県薬剤師会、
千葉県訪問看護ステーション連絡協議会、弁護士で「最期まで自分らしく生きる」に取り組み、県民アンケートでは
約1万人からの回答を得ました。
自分に死期が迫っている場合、最期まで自宅で療養したいと答えた割合が、37.4パーセント
家族に死期が迫っている場合、最期まで自宅で療養したいと答えた割合が、37.3パーセント
自分に死期が迫っている場合、医療機関に入院して最期を迎えると答えた割合が、31.6パーセント
家族に死期が迫っている場合、医療機関に入院して最期を迎えると答えた割合が、30.3パーセント
皆さんは、どう考えますか?家族と話し合いますか?
2025年には団塊の世代が75才以上となり、2030年には多死時代を迎えます。
入院出来ない状況が今から推測ができ、看取り難民まで予測できます。
さて、自分はどう生きたいか?どう逝きたいか?
4月には、千葉県から啓発のDVDが出されます。
千葉県の医師会土橋副会長先生は、事前指示書を出来るだけ示してほしいと、はっきりと述べておりました。
事前指示書に法的な強制権はありませんが、一つの指針になり医療者はこの意思を出来るだけ尊重すると。
今の病状を医療者が患者や家族に十分伝える事が重要となっていて、その際、どう最期を迎えたいかを
伝えることが出来るかも大事です。
地域包括医療システムとかかりつけ医をすすめていくには、市民一人一人の意思を大切にする土壌作りからです。