20数年前、デンマークで働く20代の独身女性と話した時、
自分は父親の仕事の関係で、高福祉のデンマークに住み育ちお世話になったので、
今度は、自分がデンマークで働き、税金を納めるために、
日本の大学を卒業し、単身でコペンハーゲンに来て就職したと聞き、びっくりしたことがある。
同じ北欧のスウェーデンの首相が、先日、年金財政を維持するために定年退職の年齢を
現行の67歳から75歳に引き上げると、地元紙のインタビューに答えたそうです。
日本は70歳定年の提言が出ると、経済界から一斉に反対の声が上がりましたが、
高福祉で年金制度の模範的存在の一つであるスウェーデンでさえ、将来の財源不足を
今から懸念し、危機感を持っている表れだと思う。
人口900万人のスウェーデンと日本を同じように論ずることは出来ませんが、
高福祉の根本にあるのは、政治への信頼があるのではないでしょうか。
スウェーデンは国会が一院制で、変化に対する即応性があり、議員無報酬制。
政党別完全比例代表制の総選挙の投票率は84パーセント。
消費税にあたる、付加価値税は1960年に4.2パーセントだったものを
段階的にあげ、現在は25パーセント。
国民の負担率はスウェーデンが64パーセント、日本39パーセント。
高福祉高負担の国家です。
さて、この2月定例会では、平成24年度の佐倉市介護保険料が3850円から4700円/月額
になる事について審議されます。実に22パーセントのアップです。
上昇の要因は介護報酬アップ9.7パーセント、施設整備で21パーセント、対象者増で21パーセント、
保険料負担割合18.4パーセント、地域区分の見直し6.7パーセント、
第4期分基金取り崩し見込み額29.4パーセント のアップによるもの。
これに対して、上昇抑制のため介護給付費準備基金取り崩し額▲12.6パーセント
県財政安定化基金取り崩し額 ▲4.4パーセント
施設とは、特別養護老人ホームが2施設佐倉市に開設されたものに対する、
佐倉市の負担額(12.5パーセント)です。
知人が、自分も家族もどんな状況状態になっても、自宅で最後まで介護するし、してもらうから
介護保険を安くしてほしいと、つぶやいていましたが、
根本的な改革をしないと誰も払えなくなってしまいます。
自宅介護推進です・・誰もが望む自宅介護をサポートする態勢づくりが急務です。