スーパーの
食品売り場を歩いていると、
「いかがですか?
無調整の……!」
牛乳の試飲コーナーが出ていた。
若い女性スタッフが、
少しづつ小分けしたのを
通りかかる客に勧めている。
愛そう笑いにしては
魅力的な笑顔だ。
「ひとつもらいます」
「はい。どうぞ試してください。
北海道の……!」
彼女のセルフトークは
耳障りが良くて
逆によくわからない。
ひと口、ゴクリっと。
{ん?」
よく違いが判らない。
無調整も調整も無脂肪も
値段の違いは歴然だが、
その違いは全く分からない。
「いかがですか?」
「うん。おいしいね」
優しいとこう受け答えしてしまう。
さらに言わずでもがなな
「でも値段高いよね」
「はい」
「ぼく、年金生活だから、
やっぱり安いので我慢するわ」
彼女は噴出した。
嫌みのない
素敵な笑顔だった。
「またお願いします」
「ああ。頑張ってね」
つかの間の交流だ。
それが
最近は楽しい。
癒されるってこういうことなんだ
人間ひとりじゃ生きられないっていうけど
本当は一人の方が生きやすいんだよな。
でも
用もないのに
スーパーに足が向いてしまうのは
笑っちゃうけど
人恋しいんだろうな。
食品売り場を歩いていると、
「いかがですか?
無調整の……!」
牛乳の試飲コーナーが出ていた。
若い女性スタッフが、
少しづつ小分けしたのを
通りかかる客に勧めている。
愛そう笑いにしては
魅力的な笑顔だ。
「ひとつもらいます」
「はい。どうぞ試してください。
北海道の……!」
彼女のセルフトークは
耳障りが良くて
逆によくわからない。
ひと口、ゴクリっと。
{ん?」
よく違いが判らない。
無調整も調整も無脂肪も
値段の違いは歴然だが、
その違いは全く分からない。
「いかがですか?」
「うん。おいしいね」
優しいとこう受け答えしてしまう。
さらに言わずでもがなな
「でも値段高いよね」
「はい」
「ぼく、年金生活だから、
やっぱり安いので我慢するわ」
彼女は噴出した。
嫌みのない
素敵な笑顔だった。
「またお願いします」
「ああ。頑張ってね」
つかの間の交流だ。
それが
最近は楽しい。
癒されるってこういうことなんだ
人間ひとりじゃ生きられないっていうけど
本当は一人の方が生きやすいんだよな。
でも
用もないのに
スーパーに足が向いてしまうのは
笑っちゃうけど
人恋しいんだろうな。