こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

小谷あるけあるけ・3

2016年03月01日 01時11分46秒 | 文芸
三つ目のポイント地点。

小谷の石仏だ。

加西は以外にも

石の生産が有名である。

だから

石仏があちこちに

点在している。

さて、

小谷の石仏は

昔々の伝承がある。

2メートルほどの溝に

かけられた石橋を

村人たちが利用していたそうな。

ある日、

村人が連れていた牛が、

石橋を前に

ピタリと足を止めてしまった。

びくとも動かない。

困った村人は、

牛の尻を

ビシャリ!と

追い縄で勢いよく打った。

そりゃ牛だって痛い

前足を高く差し上げて、

一気に橋を飛び越した。

あまりに勢いが過ぎて

牛は転んで足を折ってしまった。

「こりゃどうしたこっちゃ?」

「牛がこないに嫌うのんは、

なんぞあるんちゃうか」

ってわけで、

石橋を掘り起こしてみたんじゃって。

すると

石橋の裏面に

なんと

お地蔵さんが彫られて

あったんじゃ

村人たちは

ようやく合点が行ったんだ。



お堂を作り祭られたお地蔵さんは

康永4年(1345年)の年号が刻まれている。

阿弥陀如来像が定印を結んでおられる

不思議なことに

下腹部が濡れたようになっておるのに

村人たちは気づいた。

以来、

「夜ばりこき地蔵」と呼ばれ

近在から人が

お参りに足を運んだらしい。

夜尿症などを

直してくれたとか

ありがたい石仏地蔵は

いまも

地区の子供たちを

見守り続けておるのじゃな。

コメント
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