こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

雪やこんこん

2017年01月16日 01時37分04秒 | Weblog
想定外の大雪。
とても車で出かけられる状態ではない。
アルバイトでシフトが組まれた娘は、
「休めないよ」と頭を抱えた。

「よし歩いていくか。ついててやるから」

 わたしの申し出に娘は愁眉を開いた。

 降りやまない雪の中を父と娘は歩いた。
十センチは積もった雪に
溝も段差も覆われて分からない、
経験のない娘にはかなり危険だ。

 仕事をしていたころ、
しょっちゅう雪に見舞われて
歩いた経験がある。
神経をピーンと張り娘の前を歩いた。
時々振り返り様子を見ては声をかける。
懸命に歩く娘がいじらしい。

 一時間ちょっとの雪中ウォーキングだった。

「時間間に合ったか?」
「うん。大丈夫」

 職場に向かう娘を見送る父親が
味わう得も言われぬ満足感。
娘の役に立ったのが嬉しい。

 折り返して家路についたわたしの携帯に
メールが入った。
なんと娘からだった。

「お父さんすごい♡面白かったよ。有難う」

 横殴りの雪の中、
思わずにやけてしまった。

コメント
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