老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

人生の砂時計

2023-06-04 05:44:31 | 沁みる砂時計
1948 沁みる砂時計


Google「砂時計」無料画像から引用しました


老いた現在(いま)、何故か砂時計を見ていると「人生の砂時計」に映ってしまう。

砂地に水がこぼれ落ちると瞬く間に染み込むように、
老いを意識するようになってから人と「ひと」とのかかわり、
路端に生きる小さな生物や自然の風景から心のなかにしみじみと感じてしまう。

もうその出来事に再会することはないかもしれないだけに、
そのことに感謝し、そこで遭遇した一瞬の時間(とき)にときめいてしまう。

齢七十を越え、躰は衰え、左膝はサポートを巻き
snoopyのイラストが入った杖をつきながら
阿武隈川沿いの小路をbeagle元気と歩けるのはいつまで続くか、その先はわからない。
それだけにいま自分の足で「歩ける」ことに感謝せずにはいられない。