9/26(土)
登山口、唐沢鉱泉へ着いても曇天は変わらず。朝8時近くにも係わらず駐車スペースはまだあり、登山客が意外に少ないのだと思う。鉱泉の源泉に立ち寄り、黒百合平~中山峠~東天狗岳~西天狗岳~枯尾の峰分岐(西尾根ルート)~鉱泉戻りにコースを採る。先輩と息子さん、私の3人パーティーである。鉱泉は標高1920m、源泉は硫黄臭のする水で、取入口の先からもコンコンと湧き上がっている。この環境下でも育つ苔類の生命力に驚く。
ヒュッテの建つ黒百合平は2410m。比較的急登のない見事な原生林帯を縫いながら、500mの高さを克服する。渋の湯分岐から辿る涸れ沢は石がゴツゴツして歩きにくかった。峠とは思えないほどあっけない中山峠を過ぎてから東天狗岳までは急登。渇水状態は山岳地域でも変わらないのか、道脇のナナカマドやハンノキなどは枯葉状態が散見された。目指す峰は一旦窺えたのも束の間で、ガスが覆ってしまった。東天狗岳で昼飯をとり、ガスが上がるのを待つ。甲斐あって主峰・赤岳方面は無理だが、硫黄岳までの稜線は見え始まる。
歩を進めた西天狗岳で赤岳~阿弥陀岳の稜線も現れるが、霞んでいて今一であった。鉱泉へと下った尾根は結構な距離と傾斜で、下りに使ったのが正解であった。俯瞰の素晴らしい二つの展望台ではまだハイマツも見られた。
第二展望台から阿弥陀岳を望む(もう少し陽射しが欲しかった)
第一展望台より、来し方を望む:西天狗岳(左端)は遥かな高みとなった
(真ん中は根石岳、右端は箕冠ミカムリ山でこの鞍部はコマクサの群生地でもある)
◇今回のコースタイム(休憩時間含む)
・唐沢鉱泉7:52-渋の湯分岐9:24-黒百合平10:08-東天狗岳11:43 <3時間51分>
・東天狗岳13:14-西天狗岳13:30-第二展望台14:05-第一展望台14:28 -枯尾の峰分岐15:05
-唐沢鉱泉15:38 <2時間24分>